陰鬱な日々がつづくから空想の世界にでもひたろう
夏衣
うすくやひとのなりぬらむ
空蝉の
音に濡るる袖かな(続後拾遺集 戀四)
ありし夜の袖の移り香
消え果てて
また逢ふまでのかたみだになし(六百番歌合 稀戀)
先ずは俊成女の破綻間近な恋の風景
夏は薄衣、薄いと言えば人の情けで儚さのメタファーが蝉の抜け殻
涙なみだに、、水浸しの我が袖
聞き慣れない勅撰和歌集だが後醍醐帝の命による
後者は百人一首では「後京極摂政前太政大臣」なる大仰な肩書きでなんともな駄作が収録されている藤原良経。定家の主筋で上司ともいうべく存在なんだからこの程度の作品を選んであげれば.....
別れたオンナの形見はシャネルの五番の残香だけだが、、、それも消え失せた。
もう逢うこともないだろうなあ
さむしろに衣片しきひとりかも寝む、、、なんかよりも遥かに情がこまかい
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