2025年2月11日火曜日

春の喜び

 



春がやってきたよ!というにはまだ早いかなあ
そんなときには、、、

Just around the corner !


すぐそこに春が、、、って時の慣用表現

今時点はそんな感じだろう


しかし、捻くれ者とまではいわないが、斜視の歌人もいます。


茶人がもっとも重要視する「南方録」

利休伝来の茶道の秘伝書らしいが、真っ赤な偽書

利休の侘び茶の真髄をこの和歌が化体している、、、トカナントカ

武野紹鴎のいう、、、見渡せば 花も紅葉のに比べるとまだわかりやすい。


倒錯の美が大好きなアタシだが、なんか「ウエカラメセン」感が強くてあまりに好きになれない家隆の有名歌。でも、嫌いながら、百人一首収録のこれよりは遥かにまし



敢えて現代語訳風に披瀝しますが、あまりなまでに当たり前で、この歌人の本質が分からなくなるし、論評すらしたくない。



春がきたを素直に詠みたければ、志貴皇子の



天智天皇の皇子さまですが、母の身分が低くて皇位には手が届かないと達観し、政治とは一線をかくした文化人の生涯ながら、塞翁が馬とはこのこと。

彼の子供が白壁王(光仁天皇)として今に皇統を伝える。

もっとも、白壁王の即位は志貴皇子薨去の相当後のことであり、この和歌の喜び感はそんな「俗事」ではなく、純粋な春一直線であり、たぎり落ちるみなおとまで聴こえてきます。

俗事の喜びの歌ならば、アタシはこんなに買わないってキッパリ


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