2025年2月26日水曜日

ただいま海外逃亡中

 


禁錮八年の確定判決らしいが、この作品を「正しく理解」すれば、この程度の有期刑どころじゃ済まないって思いますよ。

ポスターと惹句を読めば、、、ウィキのAIが生成したあらすじだと



スリリングなホームドラマにみえますが、これは極めて痛切な神権体制国家批判です。


倭國には馴染まない寓意だが、アブラハムの宗教では、イチジクはアブラハムの民や神殿の姿を意味し、葉ばかりで実のないイチジクはかたちだけで内実を伴わない事をも示唆している(らしい)

イランイスラム共和国は一応は三権分立体制であるが、三権の上にイスラム宗教家が君臨する神権国家である。憲法や法律よりもイスラムの教義が上位。


ビジャブを着用しなかった事で女子学生が思想警察に圧殺された。それをきっかけとして反体制運動が巻き起こり、政権は鎮圧に躍起になる、、、、中で起きた家庭の悲劇。

実直な、実直であるが故に、イスラム原理主義そのものが化体した暴君となった家長は悲劇的に命を落とし、家族は瓦解した。


二時間半の長丁場ながら、長さを感じさせない圧迫感と緊張感。

オスカー国際長編映画賞ノミネート作品(イラン代表でなくドイツ代表です)ですが、受賞してもおかしくはない秀作。、、、多少何を言えば、映像芸術性に欠けるし、徹底的なリアリズムって訳でもない。

まあ、競争相手次第だ


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