漫画の美味しんぼは愛読書であるが、ひたすら漫画喫茶のお世話になった。
未酒乱料理人の類いは芸術家であり、多くの場合海原雄山のように傲慢狷介らしい
あの性格の何処に至高の美を生み出すものがあるのかって?
しかし、いつしかの家族の和解で人並みの人格者に変身するが、以降はドラマとして全く面白くない。
ドラマのキモは、親子の愛憎と葛藤。
外連味たっぷりな料理対決なんて、、、(^^)
だから、度々映像化されていますが、三國連太郎と佐藤浩一版に如くはない。
あたりはずれが少なくて、映画ビジネスという半分ばくちのような水商売でも素材としても格好である。
アトラクションのような大作と違い、ローコストオペレーションだし、まずもってそこそこお客もはいる。
とはいうものの「一時の慰安と享楽」以外何も残らず、
それなりの感動なり快感をあたえるものの、その場限りであり、再鑑賞に耐えるものはそう多くない。
記憶の大伽藍の中から・・・・あちこちの引き出しを開けては探してはいるのですが・・・・
バベットの晩餐会
・・・・くらいかなあ。
しかし、この映画の基層あるのはグルメ料理ってわけではなく、まあ書き出すとキリがないが、裏切れた革命への悔恨、、、かしら
最近のお料理映画とは「グルメ映画」ばかりであり、ミシュランモチーフのワンパターン。
見た目鮮やかですが、よくできた見本料理。
どうしてソールフードを描かないのですか?
自分の「最後の晩餐」に食べたいと思うようなお料理を素材にしての創造的創作こそが腕前ってもんでしょうって思うのが極私傾向主義的プロ映画鑑賞家の立ち位置。
だから「深夜食堂や孤独のグルメ」が平版ではあるが味わい深い。
ラーメン映画もいくつかありますが・・・・
でも、ラーメンって「暗い情念」を思わせる食べ物だと思うが、そういう描き方は誰もしてくれないからつまらない。
とかなんとか文句ばっかりかきつらねてもしょうがない(苦笑)
最後の一押しはこれ・・・!ヘルシンキのおにぎり屋
かもめ食堂
衒学的に言えば、オニギリとオムスビは似て非なるものですが、これぞ倭のソールフード
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