2026年5月5日火曜日

長州からの留学生

 


幕末期の長州藩

勤王攘夷の大スローガンの陰で隠密裡に大枚五千両の学費をかけて五人の藩士を英国留学に送り出した。
この辺りが倒幕の大事業を成し遂げるだけの老獪あるいはしたたかさ(闇雲に拳を振り上げるだけなのは灰色の脳細胞が筋肉だけで出来ている証拠)

昨今の留学生は玉石混淆とも言われるが、死を賭して不退転の決意で万里の波濤を超えたのは、、、

伊藤俊輔(伊藤博文)
志道聞多(井上馨)
山尾庸三
井上勝
遠藤謹助

後年テクノクラートではなく政治を目指した伊藤と志道は下関戦争勃発に「狼狽」し、、、学業を放り投げて帰国し国事に奔走、後の三人はスキルを身に付けて明治政府の技術官僚として名を馳せた。
俗に「長州五傑」と顕彰されるが、その功罪には色々あるが、、、
少なくとも自己実現の方向性と国家近代化のベクトルがほぼ一致したしあわせな時代。

だっから、日夜寝食を忘れ病をおしてまで勉学に勤む彼等に呆れ返り、、、ロンドンカレッジの先生や学友たち、はてはベーカー街の下宿先の「ハドソン夫人」までが、、、

少しは休まないとカラダが持ちませんよ

答えて曰く

我々が一日休めば国の近代化が一日遅れる
御心配はご無用。

我々には「リゲイン」がある!


まあ戯文ですから、駄洒落はご容赦

コンプライアンスやらハラスメントとか面倒なことを言わない時代はおおらかだったのですよ。

留学帰りの大学予備門の先生たちは、授業の合間をぬって、予備門には手が届かない好学の若者をボランティアで熱心に指導した、、、というエピソードは、司馬さんがどっかに書いてました。



2026年5月4日月曜日

プラダを来た悪魔2

 




大入満員は好ましいのだが、、、、

画像は、五月四日上映前日夕方のシネコンの予約状況

この時期の小屋は、マリオ、コナン、ドラえもんとお子様ランチのオンパレード。

大人が観る映画が無いから、、、ってことだろうが、小屋で観るものが無ければ、動画配信サイトがあるだろう。わざわざ足運んでこの手の映画観なくても(^^)


でも、下馬評は高く、、、大ヒットの予感

女性映画でファッション系って、ウレル要素なのかね?

ストリープのアジア系アシスタント女性の描き方に批難の声とか、、、ネタミヤッカミかしら?



メリル・ストリープは、もう後期高齢者なんだから、才能と時間を浪費せずに芸術性豊かな作品のオファーだけを選べばいいのよ、映画人の残された時間はあと僅か。

アンハサウェイは申し訳ないがあまりお好みでなく、コメントはありません

大好きなエミリーブラントは、、、なんだか配役の重みがかなり変わったらしくて、だったら足を運ぶかなあ(^^)

そもそも、この映画でハリウッドにデビューしブレイクしたんだし、そんときからご贔屓なアタシ





オールドオーク

 



ゼノフォビアとは、、、あまり言葉として一般的でもないが、世界的に深刻なテーマ

ギリシア語に由来する「異邦人・恐怖心」が直接的な語義であり、排外主義とか外国人嫌悪をイメージすればいい。

よそ者を忌避するのは、いつの世もどの場所でもありがちな事だが、ヒューマニズムの価値観を尊ぶ筈の先進国ですら無視できない事態となっているのが深刻だという事。


舞台はイングランド北東部の廃炭鉱の街。貧しく寂れ果て、古びたパブだけが憩いの場。憩いといっても、昼間からエールを飲み、文句と愚痴にあけくれるだけ

そんな街にシリア難民が移住して来た事が、混乱と葛藤の始まり。




ケンローチは、筋金入りのサウスポーの映画監督。

あるシネマジャーナリストは「英国の至宝」とまで持ち上げるが、、、支配者階級はそう思っているとはおもえないし、労働者階級の圧倒的支持もどうだろうか?

しかし「虐げられた人々への眼差しの優しさ」これに勝る価値はないと思えば、英国の最も良質な部分の表れであるし、良き意味の「サイレントマイノリティ」そのものである。


小規模なアート系の小屋で上映中ですが、連日満席状態らしく、慶賀の至りなんだが、、、、

とってつけたような予定調和的なハッピーラストには、あまり感情移入出来るところはない。それでスッキリして小屋を後にできるものでもないとおもうのですよ


司馬遷の「史記」の越王勾践世家に、、、


艱難を共にすべく、富貴を共にすべからず


という有名な成句がある。

苦労は共に分かち合い助け合えるが、富貴安楽となれば、歪み合うというような意味。

芸能人(に限らずだ)が下積みの頃は夫婦助け合うが、成功してしまえば、トロフィーワイフに乗り換えるようなもの


しかし、貧しい者・虐げられた民が連帯して助け合うなんて、、、もはや幻想に近い。

上に向かって拳を振りあげずに、より弱い者をしいたげ優越意識に浸る。

恒産有れば恒心ありとはよく言ったもの。

今時のヒューマニズムとはその程度らしいし、格差社会は一番良質な感性を毀損してしまったようだ。


この廃炭鉱街も、閉山の危機の時代には連帯して最後まで戦い抜いた歴史と伝統があったのだが、いまや閉塞感の憂さ晴らしは難民イジメであり、難民を支援しようとする少数派の同胞に対しても同様。

それは間違いなんだ!って監督は力説するんだが、一番リアルで説得力のあるシーンがこの部分とはやるせない


......主人公の台詞をそのまま引用すれば


人は苦しい時スケープゴートを探す。

自分より弱い人々のせいにして踏みにじる。

自分は政府からは踏まれっぱなしのドアマットのくせ




しかし、、、お花畑映画の批判も耳にします。移民サイドの甘えや傲慢の問題もある。多様性の尊重は相互主義のはずだ。


娯楽映画だろうが芸術性の高い高踏映画であっても、観客の立場を慮れば、暗い絶望感のエンディングはやはり憚る。入場料を頂戴する立場を忘れる訳にはいかない。


ともあれ、今年のベストテン上位になりそうです。


2026年5月3日日曜日

政党「ふたり」から諸派へ

 


元来の制度設計は「議員数五名以上」だったが、ゴネタ連中がおり、、、いまに至る禍根を残したし、更にいうと、

この「政党交付金」制度自体が間違いだ。

日共だけが反対して交付金を受け取っていないが、この限りに於いては尊敬に値する。

その理由には首を傾げる部分もありますが「政党の腐敗と堕落を招聘」するのは、そのとおりだ。

かの「泡沫」政党やらをみればそう思うし、年末恒例の議員たちの野合離散騒動もまたしかり。


現状の政党交付金受給ルールでは、、、

五名以上の国会議員

一名以上の国会議員且つ選挙で得票率2%以上

のいずれかの要件を満たす必要がある。


この泡沫政党は衆議院議席はゼロ、参議院は議席数2、得票率はかろうじて2%超え、、、「政党ふたり」


でも、次の参議院選挙は2028年

つまり、2027年12月までは特段の異変が無ければ年間概算二億四千万円支給される。


国会議員全体で一人あたりに換算すれば「4ないし5千万円」ですから、この泡沫政党だけは、平均値の二倍以上って、いったいなんにつかってんだか?


無論バックオフィスの経費も必要だが、本来的にリベラルは禁欲・清貧が取り柄で、支援者は基本ボランティアで汗流すものであり、政治をシノギにしようなんて考えもしない。


ちなみに、この「ふたり」の資産公開データだが、、、判然としない。

かつて党首は高額資産保有者だったはずだが、どうした事か、いまはゼロで報告らしい、、、かげでは「ミズホ」銀行を揶揄されているらしいが(^^)



2026年5月1日金曜日

ズンコこども家庭庁大臣

 





元来が、厚労省、文科省、内閣府の所管事項の「寄せ集め」だし、多額の予算は既存分の単純な足し算。

合成の誤謬ではないが、多額の予算を付けてこども支援をやっている割に効果がないって事が白日のもとに晒されたってことには意義があるのです。

個々の「保育所等の運営費、児童手当、育児休業給付」がまだまだ足りないって声はあっても、さすがに無駄な冗費とは誰も言わない。


全部やめて、子ども家庭に配分してしまえ!って、、、それでも構わないが、明確に削減できるのは内部部局450人程度の人件費だけ。

保育所に支払う人件費等を全額直接負担するのはママさんです。必要なサポートは子供の数だけ異なる訳であり、一律にばら撒いても無意味なだけ。

子供のライフサイクル全体を支援する組織ってそもそもが総花。

それに直接的な「多産の助成」施策なんか、、、あったかなあ?



昭和14年の近衛内閣の「結婚十訓」

笑っちゃいますが、十項は今だに舌禍のもと


.....

.....


実は、これには元ネタがあります。

有名な「ヒトラーの配偶者選択十箇条」が下敷きといわれており、そして、ヒトラーは成功したらしい「多産奨励給付並びに優遇税制」を打ち出しました。




さすがに観念哲学の国ですから優れて思弁性がたかい。

だっから、ズンコ大臣も「この十箇条」あたりを打ち出せば面白かったのに(^^)

かつて、耳学問としか思えない「八紘一宇」を議会で口走ったんだから、優生学的な部分を補正すれば、今でも通用しなくはないし、後世に盛名を残しますよ。たぶん、きっと、かならず



チャールズとドナルド

 



England and America are two countries separated by the same language.


アメリカとイングランドはあらゆる点で共通している、もちろん言語を除いて、、、アメリカ連邦議会演説だか、夕食会でのスピーチだか、、、さすがにチャールズ国王は素晴らしいスピーチライターをお抱えのようだ。それにはライターの技量を評価する能力をも含む。


オスカーワイルドの著作が原典だと言われているが、アタシの記憶だと、皮肉屋のバーナードショーだが、、、もしかしたらショーは「孫引き」かも。

なんにせよ、お互いの文化や歴史の知見の背景がないと誤解しそうだし、そんなこんなな引用があちこちに散りばめられている。


他方のトランプ大統領だが、、、、実に分かりやすい(^^)


アタシは、連邦議会演説で民主党議員からスタンディングオベーションをしてもらった事はない(事実かどうかは知らない)


言葉はチカラだ。

冷酷な国際政治が一片の口舌で動かされるものではないことくらいは知っている。

しかし、最強のソフトパワーでもあるのです。

歴史と伝統に裏打ちされた王室(皇室を含みます)の外交力とはそういうもの。