2014年6月6日金曜日
貧困な犯罪・退屈な犯罪
知能指数(IQ)なるものは、知能検査の結果の表示法のひとつである。
平均値は100であり、85-115の間に約70%の人が収まり、
70-130の間に約95%の人が収まるようになっているらしい。
人間の価値が「知能検査」のみで測定されるとは、傲慢であるが、一応の目安にはなる。
しかし、測定誤差もあるだろうし、あくまでも「目安」にすぎない。
この表記方法が正しいとすれば、
・普通の人々が70%程度であり、
・25%程度が、いささか常人以上に明晰あるいは愚鈍ということになり、
・約5%が、天才(秀才)あるいは白痴(痴愚)ということになる。
物事の分布が平均的にベルカーブ(山型)を描くと思うならば、それらしく思えてくる。
さて、犯罪と知能指数の関係ってな統計がありました。
新受刑者の知能指数別の分布でして、法務省の統計ですし、サンプル数もざっと三万件。
知らなかったのですが、刑務所での最初の儀式は知能検査だそうです。
IQが70未満が、22%
逆に110以上は、1%程度である・・・・
つまり・・・三段論法的に言えば
犯罪者は傾向的にIQが低い。
教育程度とIQには相応の因果関係があるとされる。
貧困であることと教育程度にも同様に関連性がある
従って、犯罪の根源には貧困がある ・・・となるのだが・・・
さて・・・
コリン・ウイルソンの名著「殺人の哲学」に、ジンの時代という章があります。
言ってみれば「貧困な犯罪」を描いた部分です。
一方で「退屈による犯罪」ということも論じています。
社会を震撼させる犯罪とは、傾向的に後者が多い!
愉快犯も、そのたぐいだと言えそうです。
ストーカー犯罪も、どうも貧困とは無関係風である。
国家の寧安は、国家の最大の責務であるが、指導者はその施策について、
確固たる信念と実現する意思をお持ちなのだろうか・・・
というよりも、やっていただかないとねえ。
倭国も、段々に不安全な国になりつつあるのだ。
犯罪の抑止力とは、貧困の撲滅と教育レベルの向上に尽きる。
死刑制度を含む厳罰化だけでは効果なし(不十分)・・ということになる。
貧困家庭の就学の機会拡大のための奨学金制度なるものは本来返済不要とすべきであり、
況や利息(3%程度らしい)まで含めて取り立てる(返済)をさせるという制度設計は、
国家による犯罪助長政策としか思えなくなる。
単なる奨学金のばらまきがいいともおもえませんが、教育と学問の充実とは、
世界に通用する人材を育成し(人材は国力です)
犯罪を抑制し、社会の安定させ
広義の治安維持コストも縮減する
・・・・一石三鳥の国策のように思えてきませんか(笑)
これぞコメ「千」俵!!
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