2014年9月17日水曜日
三業のはて・・・・
サンギョウと読むかサンゴウと唱えるか・・・・
ゆきつく景色は大きく違うが、あるいはコインの裏面かも
サンゴウとは、仏教の身・口・意のよる三つの働き。
この三つの働きから、十悪が生じる。
翻って、サンギョウ・・・花街の分業システム。
料理の提供
オンナ・・・といっても舞妓や芸妓のデリバリー
遊興の場の設定
何事も独り占めが良くないっていう歴史が教える生活の知恵から生じたのでしょう。
花街、「かがい」と読むのが正しいらしいが、一般には「はなまち」
どうも「年のはなれた妹さんをもつ芸妓」の悲歌の連想で定着したらしい。
一方で、花柳ともいう。
中国由来の言葉ですが、柳暗花明が転じたようです。
何にしましても、世界遺産のような存在で、絶滅危惧種。
あの京都ですら、すでに十数箇所の花街が消滅し、
上七軒
先斗町
宮川町
祇園甲部
祇園東
のたった五箇所が伝統を支えるっていうか・・・
支える努力は供給サイドの努力にもあるが、需要サイドの懈怠も大きい。
どっちがどっちと責任をなすりつけてもしょうがないが、
金さえあれば開業できるキャバクラに下心満載で足繁くかよう似非紳士が太宗を
占める今日この頃。
同じ空気を吸いたくない気分ならば、五花街に行くにしかず。
しかし、料金表があるわけでもなく、一体いくらかかるんだろうって
心配する向きは、来なくてもいい(笑)
言われたまま黙って払うのが、旦那の度量・・・今時流行らないって思う向きは
時価のピンサロ
正札のソープ
と思えばいい。
長い厳しい修業で鍛えた接客技術を堪能したければ、自ずとどこに行くべきかは
本当の紳士なら分かるはず。
五花街で次に消滅しそうなのが、上七軒。
場所名の通り程度のお茶屋さんの数しかない。
他の花街と場所が離れているので、顔がささないって一部からはご贔屓にされる。
花街筆頭だけあって、品位は一番高いが、一時期舞妓がいないって一大事が
起こり、いささか目に余るリクルート活動までやったようです。
やってきたのが、津軽弁と鹿児島弁のバイリンギャル。
どうしても舞妓はんになりたいって・・・意欲だけは満点ですが
さて、歴史と伝統に支えられた芸の道にドロップアウトせずに
ちゃんとお座敷デヴューができるといいのですがねえ・・・
周防正行監督新作「舞妓はレディ」は、九月十四日から公開中。
人生の最後の一日に見るような名画じゃないが・・・
迂闊ながら、途中でシャレに気がついた。
これって、バーナードショーの「ピグマリオン」の花街版なんだ!
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