2014年9月18日木曜日
人類の惑星
黄禍論が風靡したのは、十九世紀末の頃から二十世紀初頭。
進化論の悪しき影響の元での白人優位主義が揺らぎ始めた。
とりわけ、反歯にメガネなチビが一等国の真似事をするのが気に入らない。
このような延長線上に二十世紀の歴史のタピストリーがある。
内心で嫌われているのは倭人だけでもない。
よって、日中韓スクラムを組んで大亜細亜主義を展開すべきところであるが、
これまた悪しき「天動説」のお陰で仲間割れ。
きっとほくそ笑んでいる輩がいるに違いない。
分割して対峙せよ とは古今東西を問わず外交の鉄則、
政権交代は世の常。
それが平和裏でないことも常識。
歴史の転換点に立ち会えるものならば、数万年前のネアンデルタール人からホモサピエンスへのトップ交代の瞬間が見たい。
残念ながらかなわぬ夢ですから、ホモサピエンスから猿人族への転換期を毎度のスクリーンで・・・・(笑)
原作者はフランス人らしいが、エスプリ感満載な点はなるほど。
彼は、仏領インドシナで日本軍の捕虜となり、屈辱的扱いを受けたことが執筆のきっかけとされるが、これはどうも疑わしい。しかし、白人社会での「動機としての納得感の高さ」からすれば、これは黄禍論の変形である。
刊行は六十年代。すかさず映画化され、日本でも大ヒット。
イエローモンキーだと
揶揄されながらも、知性がある風だからってことで
許容するところが倭人らしくお人好し(笑)
さて、シリーズ第二作ですが、
半世紀を経ての再シリーズ化。今の時期に再映画化されるのは、
かような地下文脈があるにちがいない。
ホモサピエンスは、人類滅亡ものの定番に従い、未知のウイルスで絶滅寸前。
鳥インフルエンザではなく、猿インフルエンザだとか・・・
一方で猿人族は、平和なコミュニティを形成し・・・ですがどこにでも、協調派と武闘派の対立はある。
共存共栄という言葉は美しいが、今風に言うと戦略的パートナー主義。
ちょっとした弾みで、存在をかけた最終戦争が始まる・・・予感
ルビコンを超えたシーザーは恐ろしい。
ちなみに、猿人族のリーダーのお名前は、カエ「サル」
山場は、シリーズ3を期待くださいって感じでエンドマーク。
銃社会とか電気エネルギーがもつメタファーとか映画評論ネタ満載って
いうだけが取り柄の映画です。
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