2014年9月4日木曜日
GMO(genetically modified organism)
所謂「遺伝子組み換え作物」の正確な表記方法が未だに定まらない。
このことからしても「鬼っ子」の扱いを受けていることがよくわかります。
・組換なのか組み換えか?
・作物か農産物か?
・単純に組換というかDNA技術応用とまで面倒くさく言うか・・・
今や、ミュータントサーモンまで出現しますし、
添加物も遺伝子組み換え作物ですから「生物」全般を対象とするのが妥当なのですが、
日本の管理体制は周回遅れのようです。
誤解を避けるためにGMないしGMOと呼称しましょう。
これだとグローバル・スタンダードです。
なんか胡散臭い・危険そう・怖そうってことで正しく知らないまま(実は蝸牛庵もそうですが)
忌避し、食品表示に「GMではない」と記述があれば安心する。
食品表示ルールを知れば、GMではないという表現に嘘はないが正確でもないことがよく分かるのですが、
倭人は書いてなければ存在しないと思い込む不思議な性格の持ち主が多いもので、
こういうところに悪徳商人がつけ込むのですよ(笑)
GMOであると書いてあればそのとおりですが、
GMOであると書いていなくとも、それは記載義務がない場合を含みます。
素朴な疑問を言えば・・・
掛け合わせ法による品種改良とGMに本質的な差異があるのか?
従来の品種改良は安全でGMだと危険なのか?
GMが危険性とは、直接摂取の場合だけで間接摂取は安全なのか?
今や、アメリカの大豆、玉蜀黍のGM作付面積は90%を超えてます。
別にメイド・イン・アメリカが危険とは言っていない。
アメリカの農産物は世界中に出回っています。
GMOを100%回避することは輸入品に関しては不可能である。
また、国産品であっても、輸入原材料や飼料として使っていない保障はないし、
意図せざるコンタミネーションも起こりうる。
一方で、収穫量が多く病害に強い農産物があればこそ安定供給と食糧飢餓が回避されている。
それでも、食べるものがなくて死線をさまようヒトザルは億の単位を超える。
反GMO論者(反核論者もそれに近いのですが)の視野には彼らの生き死は写らないようだ。
純天然由来の生物とエネルギーだけでは、
生存できるヒトザルは数は今の半分以下であるかもしれない。
未来の安全性に不安のある不道徳な食物やエネルギーで生きながられることは
不義というのも一つの考え方ではあります。
純自然由来だけで生きてゆくことは、多分不可能であり
自然由来だけで生きていると錯覚して馬鹿高いお金を払っている向きは
多そうですが・・・
そんなエデンの園は縄文時代でしか存在できません。
あるいは、自前の21世紀のエデンの園をお持ちの超富裕層だけ・・・
ある意味で羨ましい。
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