2014年11月23日日曜日
文楽だって東京へ・・・
ハシシタが「文楽への次年度からの補助金廃止」を決定したとのこと。
お気の毒ながら、このままでは命運が・・・
大衆人気に支えられる歌舞伎やお弟子の発表会の開催等で自力運営を行う能楽と違い
補助金無くして生きながらえられない文楽に明日はあるのでしょうか?
因みに昨年度の文楽教会の正味財産増減計算書(要は損益計算書)
収入は863百万円(内補助金:157百万円)
支出は840
なんだか知らないが貸倒れ処理もあって、最終的には9百万円そこそこの黒字
補助金無くしては、世界遺産といっても早晩絶滅する。
ちなみに、本業の公演収益は、697百万円
大阪公演で198百万円(観客数85千人)
東京公演で223 ( 58千人)
その他がちょこちょこ・・・・
客単価は東京のほうが高いのか・・・・(旅費を加算するからチケットが割高かも)
支出の半分はプロの出演料である。
販管費の詳細は分からないが、相当に切り詰めている・・・・かなあ
大阪市の補助金は28百万円ですが、正味財産額(純資産)は3億円強
今日明日にもって逼迫した財政状態でもないが、だんだんジリ貧になっていく。
文化不毛地帯でこれ以上頑張ってもしょうがない(笑)
能だって、大阪の先生方は大変のようでして、毎年お弟子の発表会を開催することが
できなくなっている。
中身も、華のある能や舞囃子はやるお弟子がいない。
芸術に理解のない権力者をもった不幸もあるが、運営母体である「文楽教会」の幹部連も
如何なものか?
常務理事は三人いるが、二人は役人の天下り。
名の通った関西系会社の幹部社員が理事に名を連なるものの、文楽についての造詣のほどは
なんとも言えない。
町奉行ごときが理不尽なことを言えば、町衆が私財を投げ打って・・・というのが
ナニワの気風である。
淀屋橋も道頓堀も、商人による公共事業である。
中の島公会堂は、博打打ちの寄付によるし、図書館は、住友の御当主様の寄贈である。
世が世であれば、この程度のメセナ事業はなんでもないのだが・・・
貧すれば鈍す。
東京に新天地を求めるほうが芸の存続が確かになる。
東京のほうが、一公演あたり観客動員数も客単価も上です。
大阪の「新歌舞伎座」は、歌舞伎公演をめったにしない(・・・名前が泣く)
大阪松竹座でほそぼそと関西歌舞伎を演じる程度
気を吐くのは・・・いまや上方落語くらいか。
別になくなっても・・・まだ吉本がありますし(笑)
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