2015年5月17日日曜日
「意欲と気質」のわかれ道
東西の入り口に名門百貨店が睥睨していた時代の賑わいが懐かしい。
四丁目あたりに傾向的マニア映画館が出来たのはしばらく前。
キネマ不毛化の進む彼の地で・・・
社団法人形式とは珍しい66席のミニシアター。
閑古鳥が見たければ・・・って揶揄の声をよそ目にどうしたわけか
満席お立ち見ではないか!?
ちょっと客筋がお好みではないって匂いがします。
嫌な雰囲気・・・
かの「戦争」が、いつ始まったのは定かではない。宣戦布告をやっていません。
いつ集結したのかも・・・通常75年4月末の大統領府陥落をもって終戦と言うようです。
汚い戦争とか大義のない戦いとか、中近東で行われた・あるいは進行中の戦争の原点みたいなもので、
したり顔で「歴史から学べず愚行を繰り返す・・・」って、聞き飽きましたねえ。
そもそも進化・進歩には時間がかかるって、生物学の基本が分かっていない。
何度もまちがいを繰り返すのは当たり前。
しかし、この物議を醸すドキュメンタリーがオスカーをゲットしたのはなんと74年度。
かの戦争の愚劣・虚妄・悲惨なんかを主題とした名作群の製作年は・・・
帰郷ー78
ディアハンターー78
地獄の黙示録ー79
プラトーンー86
フルメタルジャケットー87
ディアアメリカー87
おわってからならなんでも言える(笑)
進行形だとグリーンベレー(68)のような作品にしかならない。
その意味で、内容はともかくも、製作者の勇気には敬意を。
カンヌで大絶賛されたものの、有料上映が出来てナンボの世界。
配給会社は尻込みするし、上映禁止訴訟とか・・・大変だったようです。
それが今頃上映とは・・・・
なにやら思惑でもって、神戸元町にいそいそと出かけたのですが、
単なる良心的反戦思考だけの為せる技のようです。
目を皿のようにして「半島国専属従軍慰安婦施設」でも写っていないかと
探したのですが、徒労に終わった。
映像があろうとなかろうと、ソンミ村虐殺事件のたぐいはいくらでもあったと
言われています。
歴史に目を閉ざすものは、現在においても盲目である・・・って誰のことだ!?
ベトナム戦争やこのドキュメンタリー映画へのコメントは特にありません。
今となっては言い尽くされていますし、あえてと言われれば・・・
今回が実質的に本邦初の有料上映です。
今頃になって・・・・貧相な倭の風景。
歴史の目を閉ざすどころではないゆがんだ骨格に・・気持ちが萎える。
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