2015年5月6日水曜日
「戦後七十年」ですから今更・・・がしかし・・・
時折話題になるレトロな犯罪・・・認知症まがいならいざ知らず、
未だに騙されるヒトザルがいるのか?
M資金なんですが・・・特に貴方(貴社)だけに
ウチは九条公爵家の出身どしてなあ・・・
資金調達手段が多様化し、更に直接金融が主流になりつつあり、
タダみたいな金利水準の現状で、いまさらM資金のお世話になることもない。
確かに九条家は、旧摂家ですから「公爵家」。
しかし、華族制度は現行憲法施行とともに廃止され、単にDNAを引き継いでいますっていうだけのこと。
血脈として崇めるほどのことはない。
しかし、この二つが化合すると形容し難い魔力を醸し出すのでしょうが、
IQがそれなりであるほどコロリと騙されるらしい。
所詮は、知力に乏しいってことだと思います。
M資金の虚妄なんか、口にするのもバカバカしいので、
今回は華族制度について・・・華族制度って案外と中身を知らないんですよね。
明治「革命」とは、四民平等を標榜しつつも、
従来の公卿・諸侯という特権階級を「華族」という新制度に再編温存した。
当然に華族の中にもヒエラルヒーを持ち込むことは制度の秩序形成上不可欠という知恵もこれまた当たり前。
復古主義風潮の中で「八色の姓」を採用しなかったのは・・・
多分、いや絶対に天武天皇の制定した制度を忌避したからにちがいないが、
理由は我が身大事だし、書けないこともある(笑)
古代中国の周の制度・・・礼記王制編記載の五つの爵位を持ち込んだのは、
まあ、座りの良い選択だったと思います。
こうこうはくしだん
呪文のようですが、一発で変換しません(笑)
公爵
侯爵
伯爵
子爵
男爵
どの「家族」を華族にするか?
どの爵位を当て嵌めるか?
伊藤博文と三条実美の二人がねじり鉢巻・・・かどうかは知らないが、辛苦し最終決定したらしい。
そもそも、公卿の世界の序列は、摂家、清華家・・・「どこ迄出世出来るか」って、
今の国家公務員世界秩序だったが、
諸侯の世界は、石高・・・お米の生産量だけの表石高と、
幕府との距離感(譜代とか外様)のマトリックスで決まった。
華族制度の当て嵌めについては、公卿の世界は旧秩序を踏襲したが、
諸侯は其の儘ってわけにいかないのは当然であり、
実質石高の三区分で、侯・伯・子の当て嵌めを行ったらしい。
江戸時代の格式の中で表石高サバ読みをやっていた諸侯は軒並み格付けが下がり、
農業以外の産業が寄与して格上げって・・・まあ悲喜こもごも。
なんだかんだと明治の頃は、華族は約五百家。
爵位を名乗れるのは男性の戸主だけですが、その家に所属しておれば華族様と言われたその数ざっと三千人。
当時の人口比からすれば、一万人に一人程度ですから、まあセレブ。
昭和の頃は、勲功いちじるしければ学者や商人であっても男爵になれたもんで、ざっと千家。
人口比はあまり変わらなかったと思います。
世間知に乏しく詐欺師に喰い物にされるケースが多く、
凡そ「天皇の藩屏」としての貢献度は限定的。
貴族院に巣食い、民主的な政策や学説に異を唱えるだけの存在であった。
西洋も同様の制度があるが、西洋貴族はそれなりに国家への貢献が認められる。
ラグビーコートとオックスブリッジの教室のお陰でノブリス・オブリージュを叩きこまれたようだ。
倭国の「貴族」ってその程度なんだから、別にありがたがる程のものでもないってことが
分かれば「セレブ詐称詐欺」なんか根絶される・・・はずなんですがねえ(苦笑)
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