万俵大介の三人の娘さんは、それぞれ
一子
二子
三子 と命名された。安直のようにも思えますが、堂上公家の末裔が母上さま。
やんごとなき世界の慣わしかもしれない。
ヒカルの異母兄弟に八の宮なる剥落した親王殿下が
おられた。
名前からして末子だし、有力なパトロンもおらず、妻も亡くし、
世を儚み、宇治って言えば憂し
誰かさんみたいに寒村芒居にお暮らしになられている。
誰かさんと違うのはいかず後家と言えばはなはだ失礼だが、いけず後家ではない、
いやしくも、ミカドの血脈につながる典雅優美を絵に描いたような美人娘が二人と同居。
女たらしがほっておくわけがない。
長女が大君、次女は中君。
であれば、もう一人って想像するのですが、ある種の伏線です。
可愛い娘達の人生をしっかりと考えて、しかるべく指示しておくのが、親の務めなんですが、
なんとも無責任、無気力、自己中なオヤジ。
自分の出家しか頭にない。
そこにやってきたのが、浮世離れという点では人後に落ちない薫大将。
オトコ同士勝手に意気投合するのはいいが、姉妹まとめて丼で面倒みてよって
一言頼めば....... それじゃドロドロメロドラマにはならない(笑)
薫は大君に言い寄るが、折角の玉の輿を中君に譲ろうと策を講じた結果
人違いの匂宮に掠め取られ、とかなんとか、大君は悲嘆のあまり夭折。
持病があったように思えませんので死因は不明。
食断ちの衰弱死かも?
シェイクスピアの喜劇を思わせる展開ですが、
藤原一門の頭中将の孫は、ここでもヒカルの孫にしてやられるという
展開で、宇治十帖は最後のドタバタ劇に突入。
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