ハマの酒場に「ヒロミ」がふさわしいかは知らない。
でも、神戸は、ナギサだし、京都は、しのぶ..........
なんて戯言は、過去の話。
八の宮の三番目の姫御子は、浮舟という。本来ならば、小君のはずだが、哀しいかな、妾の子。
妾といっても、六条御息所クラスだとさておき、受領階級だとねえ・・・・
ゆくえ定めぬって感じが名前にもでます。
一般の民草からすれば、富裕層なんですが、王朝貴族は、カネより地位。
高位の貴族にはカネモ以外に能の無いノンキャリの受領階級が押し寄せ、下働きに汗をかきます。
さすれば、人事異動の際にはしかるべき地方官にありつける。
受領倒れるところ草をもつかむ(笑)
人民の膏血を搾り取り、これ蓄財に励む。
そうはいっても、父親は親王ですから、それなりの美貌なんですが、
ファッションセンスは田舎風だし、ピアノもヴァイオリンも弾けないし、気の利いた歌も読めない・・・じゃ、軽く見られる。
とどのつまりは、遊ばれて、捨てられて・・・・
川に身を投げるか出家の道か。
浮舟にとって幸いしたことは、法華経の教え。
最高の仏教典かどうかは知りませんが、山川草木悉皆仏性。
罪深き悪人だろうが女人だろうが、誰でも仏になれる、救われるというところがミソ。
還俗して、どなたかの愛人稼業で浮世暮らしもありうるが、所詮は穢土の地。
弥陀の本願ですがって生きようってことでお話は唐突に終わる・・・ようにみえるのですが、
実は非常に計算されているって思う次第。
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