2016年5月25日水曜日
指きりげんまんハリセンボン
お千代姐さんが「小指と小指からませてあなたと見ていた星の夜」なんて歌うといじらしいのですが、
指切りの誓いも、今となっては空々しい。
神かけてと誓うのが「起請文」
知っている限りの神仏の名前をあげつらい、嘘偽りがあれば阿鼻叫喚地獄に堕ちても・・・・って誓うのですが
後世、たかが紙切れ一枚。
馴染みのお客を引き止められなくなれば、小賢しいキャバ嬢もどきのやる事は変わらない(笑)
髪切り
爪はぎ
小指きり
誓いのタトー
髪くらい切ってもまた生える。
爪を剥ぐのはいささか痛いもんで、ヘルプの爪を伸ばさせてそれらしく
たった二本しかない小指きるなんておぞましい。
投げ込み寺の無縁仏の小指が結構な値段がついたそうな。
肩に、なんちゃらさま命って彫り物がいちばん効果的だとか(笑)
多分ですが、ヘナだと思います(江戸の吉原ではにかわを使ったらしい)
昭和の御代だと、ボトルに「ヒロミいのち」と書いて、蜘蛛の巣をはるんですよ。
引っかかるオスが馬鹿ってもんです。
さて、頃は平氏滅亡まなし。
兄貴と不仲となった義経にヒットマンが送り込まれた。
知らぬ存ぜぬといい逃れようとするが、進退極まり、起請文を書く羽目になった僧正尊。
文才は身を助ける(笑)
なんとか逃げおおせたので、早速の夜討ち。
まあ、二枚舌はいつの世でも、賢しらなだけ。
哀れ、返り討ちとあいなった。
お能の演目には珍しいアクション系でして、これは必見!
山場の一つが「起請文」の読み上げなんですが・・・実に面白い
天界・地獄の住人。帝釈天から始まり閻魔大王まで
更には、伊勢のアマテラスから氏神様まで。
しかし、よくよく見れば、僧兵とはいえ僧侶の端くれ
お誓い申すならば、仏様(如来でも菩薩でもいいが・・空海さん、最澄でも)が当然ですがかすりもしない。
まあ、本気じゃないってことの証明です(笑)
思えば、本当は怖いグリム童話ではないが、子供の戯言とはいえ、
指切り(小指詰め)
げんまん(げんこつで一万回ぶん殴る)
サカナな骨刺さっても痛いのに、針を千本もって
こっちのほうが怖い。
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