2016年12月23日金曜日
世紀の「贋作」?!・・・・曜変天目
一部の好事家が大騒ぎをする新たな「曜変」天目茶碗の発見!
その道半世紀の骨董鑑定家が太鼓判を押し、その額たるや二千五百万円也。
その金額で曜変天目が手に入るなら、手持ちの書画骨董を処分して即金で買う、、、が(笑)
まあなんともいかがわしい匂いがする。
現物見てませんし、それなりの鑑定家の判断ですから、
頭ごなしに偽物とまではいいませんが.........
世界で4番目の曜変天目が、たったその値段?
まずこの所有者って古美術愛好のセンスゼロだわ。
美術品の価値には出自伝来の筋の良さも問われる。
成金まがいがもってましたじゃ、品のいいコレクターは眉をひそめる。
曜変天目が茶碗の世界で如何なるものかも知らなかったのか?
ちゃんとした場で専門のキューレーターに鑑定をねがうものであり
バラエティ番組の鑑定じゃなあ。
仮に本物でも品下がる。
万人が認める曜変天目は、世界に三碗しかない。
全て倭国の国宝。
天目にもそれ以外に、油滴、灰かぶりなんとかかんとか分類は様々。
最高級ランクが曜変天目ですから、数もしれておりちゃんと当時からリストがありまして
伝来も明らかであり、あるいはある時点で行方知れず。
三好長慶由来らしいが、子孫がその価値も知らずに物置にほりこんでいた・・・・
何ともねえ・・・現物鑑定が一番とは言え、史料上の裏付けがあるのでしょうか?
贋作かと言われると、実のところ、曜変天目は現時点で再現は出来ていないと言われます。
微妙な火加減とか釉薬の配合とかたまたまの神の気まぐれで出来上がるもの。
最後に、写真を見る限りですが、なんとも貧相です。
曜変天目のなかでも最高と言われる稲葉天目に比べるのは気の毒ですが、ほかの二碗にも見劣りするように見えます。
曜変天目という以上は、碗のなかに銀漢が燦ざめくような風景が広がり、光の加減で幾重にも変化する様がありませんと・・・
なんにしましても、美術史上の大発見の可能性も有りますから、ちゃんとした鑑定検証をしてほしいものです。
曜変天目でなくとも、本物の建窯の天目であれば重要美術品程度の値打ちはあるはずです
最後に、TVでお宝持ってる事が分かるって、税務署が舌舐めずりする事と思わなかったのかしら?
守秘義務契約を交わした上で、鑑定を密かに依頼し、本物であれば、個人蔵という形で美術館の目玉として貸し出す。
貸出料は、振込先が美術館としれない様に銀行振込をさせるって常識じゃんか(笑)
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