2017年2月19日日曜日
カサブランカで出会ったり別れたり(2)
先日カサブランカ話題(・・とまでは言わないが)を書いたが、ネタがお粗末だったので完全燃焼のために・・・
ラブロマンスの極致のような名作(うれしい事にいまはパブリックドメインです)ですが、露骨なまでのプロバガンダ。
反枢軸国の側に立ち、ここまでコケにするか・・・って(笑)
しかし、製作の過程では、完成シナリオが出来上がっておらず、手探りその場当たり的に撮影が進められ、ボガードもバーグマンも
何を演じているのか皆目わからない。
43年(44年かな?)のオスカ作品賞ですが、戦時中だからプロバガンダの一環でもらえたようなもの。
後年、バーグマンが始めてフルに鑑賞して・・・・「こんな素晴らしい映画だったの!?」
そのような意図性だけでなく、作り手の反ナチ感情のほとばしりもあり、アメリカ映画史上の大傑作になってしまった。
名台詞の宝庫といわれる部分には、激しく同意しますが、映画自体はそれほどでもない。
しかし、映画の持つ「娯楽性・大衆性・感情移入性」なんかに重きを置けば、そう冷ややかになることでもない。
"Here's looking at you, kid."
"Louis, I think this is the beginning of a beautiful friendship."
"Play it, Sam. Play 'As Time Goes By."
"Round up the usual suspects."
"We'll always have Paris."
"Of all the gin joints in all the towns in all the world, she walks into mine."
映画史上の名台詞といえば、なんとベスト百位までにこんだけも入ってしまう。
このランキング自体、?? と思うのですが、感性の違いとしかいいようがない。
君の瞳に乾杯!って字幕を見れば、なかなかの名訳だと思いますが、オリジナルだけみればねえ
単に「友情」の始まりっていうだけでしょう?(ぼくなら「腐れ縁」と訳しますが・・・)
一般には play it again sam だと・・・・思っていたが記憶違いのようです
次はよくわかりません・・・・
巴里・・・云々はいい台詞です。すがりつくいいオンナをつき放つように別れる時には最高の台詞だ
最後もいい台詞ですって酒飲みはそう思う
ということで、冒頭のユーチューブ映像になる。
極端なまでの感情移入が生み出すウッディアレンの妄想劇。
カサブランカのパロディ版だと思われて評価が低いのが、極私的プロ映画鑑賞家の常日頃の不満なのです。
追記
この歴史に残る名画の舞台がアジアンのどっかでなくて本当によかった。
仮にそうであれば、きっと・・・ 下品で猥雑で小狡いチビ反っ歯メガネスタイルなサル以下が登場し、コケにされるシーンが
永遠に残っただろうよ。
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