2017年5月24日水曜日

未体験ゾーンの洋画たち



年間公開本数が五百本を越えれば、大規模なプロモーションに恵まれない多くの小品は粗末に消え去る運命。
キラリと光る佳作だってないわけではない。
興行師だって、馬鹿じゃ有りませんから、バルクセールのように買い叩いた作品を映画祭形式で上映
これがまあ・・・マニア目線をくすぐる(笑)
ローコストなんだから、上映料金も考慮してくれればいいのですが、お人好しでは興行師は勤まらない。
既にいくつかは、日乗ネタですが・・・・

ロシアのエアポートパニックもの
盗作がベストセラーになるサスペンス
ハッキングでぼろ儲けを企むが・・・・ ということで今日はコレ。




主人公が車椅子生活者というのは、すでに映画の世界でも日常的風景になりました。
然し乍ら、倭国だと「歩けなくて可哀想に目線」なるウェット感で描きがちになるもんで、ちょっと湿度が高過ぎる。

車椅子が最初に登場した映画を思い浮かべようとしています。
多分ですが、50年台半ばの「裏窓」
写真撮影中のレース事故で大腿部骨折。
短期間ながら車椅子生活を余儀なくされ、無聊のあまり、隣人たちの生活を盗み見しているうちに殺人を目撃
犯人役を演じたのは、レイモンドバー。
なにかの縁でしょうか、彼はその十年後に車椅子の嘱託警部役で再登場(アイアンサイド警部です)


今回はアルゼンチン映画。
事故で車椅子生活者となった主人公は、妻子も失い、愛犬も老衰死寸前。
資産もそこをつきかけて、やむなく二階を貸し出すこととなり、押しかけるようにやってきたのが
ストリッパーの親子。
ふとしたことで、トンネルを掘って銀行強奪の企みを察知・・・・

いろんなテーマをてんこ盛りにし過ぎて、食傷気味な映画であまりオススメできない。
惹句に曰く・・・最大の武器は動かない下半身
興行師もセールストークによっぽど困ったみたいだ。
宣伝屋を鼓舞しても、この程度のセールストークしかでてこなかったのですよ。

先が見えなかった主人公と親子の再生と旅立ちの予感あるエンディングだけは予定調和的。

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