2017年5月25日木曜日

海辺のマンチェスター





イングランドが舞台かと思いきや、ボストン近郊の港町だった(ニューパンプシャーのようです)
マンチェスターという都市は有りますが、内陸部です。


作品賞ノミネートですが・・・佳作だと思いますが、受賞作品らしい骨格ではない。
しかしながら、実に素晴らしい。
個人の好みだけなら、ムーンライトよりもこっちだが、受賞作品のふさわしさからすれば、
今んところ三番手。
脚本賞はまあそうだろうが、ベストアクターねえ。
兄弟揃って演技力には疑問符が付くが、それを逆手に、喋らない・アクションをしない・表情を変えないという「演技の力」で
もぎとったって事でしょうか。
演技らしい演技はここだけ・・・かな(笑)



心臓発作で兄が急死した現在、家族そろった幸せだった十年前、その間の積み木崩しの様々なエピソードショットが
無造作なピースのようにスクリーンに現れ、一体これはいつの事?って
しかし、時間を超えて一体的に見せる事の効果で成功している。

よくある絆の再生テーマといってしまえばそれまでであるが、それを押し付けの感動にしない節度がこの脚本の品位の高さ。
無名の匠の技の結集です。
再度・・・・実に素晴らしい。



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