2017年6月19日月曜日
よくある誤解
あんまり詳しくはいま時点書くべきではないが....
珍しい程ひねりが効き過ぎた過激な展開なんですが、
三年くらい前の韓国映画(殺人の告白)のリメイクだとか!
時効制度を上手くあしらっていますが、多くのドラマ、映画は制度の誤解をしてます。
刑事上での時効とは、公訴時効ともう一つ何ちゃらがあるがコレは略。
つまり、警察が逮捕や送検しただけじゃダメで、
公訴=裁判所に起訴状を提出しないといけない。
犯人を逮捕したが、取り調べがモタつき時効成立なんて聞いたことがないが、
理屈の上ではありうるのです。
実際にあったが公表しなかったかも(^.^)
韓国刑事法では死刑に相当する犯罪であっても時効が成立します。
日本の場合は、人を殺し死刑に相当する犯罪には時効がないと法律改正が
なされ、アメリカ並みになりました。
実効の程は疑問がありますが、お天道様の下を堂々と歩けないという
心理的圧力を死ぬまで味わせる効果は認めてもいい。
お陰様で、迷宮入り事件捜査を舞台とするようなドラマが作れるようになった。
韓国の時効制度も公訴時効ならば、オリジナルは明らかに解釈を間違えたオチです。
残り14分じゃ逮捕も出来ない(逮捕令状がないし、映画の状況だと現行犯に相当しません)
一方、リメイク版は、殺人が公訴時効廃止が施行される前日でなく
当日であることが証拠だてられるという展開は座布団一枚!
と言いたいが、蝸牛庵にはすぐにオチがバレバレ(観客の多くは知りませんよ)では
作る方の底が浅い。
なのりでた真犯人が、告白本を出版しベストセラー。
聞いたような話だが、売れると思えば飛びつく版元は幾らでもいる。
チョットイケメンなもんで、ファンクラブは出来るしサイン会は大盛況。
軽薄なご時世の描き方はけだし今風。
当然ながら、出たがり達の犯人処罰運動も起きる(笑)
なにかにつけて、ウケ狙いな劇場型社会の縮図を見せる、、、まではいいとしても。
気に入らないのが「本当の」真犯人像
リメイク版では破天荒にエッジを効かせすぎてリアルじゃない
あまりにやり過ぎですが、毎日正義ヅラしてるその裏側、、と言いたいなら
まあ我慢しておきます。
映画は作り物ですが、あまりにリアリズムを無視している。
0 件のコメント:
コメントを投稿