源氏物語の現代語訳とは畢生の大業であり、我が身を滅ぼす所業らしい。
円地文子氏は失明、川端は自殺、、まあ、谷崎や与謝野はどってことなかったし、
寂聴尼に至っては老いてなお盛ん(^^)
なんにしても大家がやるべきものと言う不文律があったかどうかは知らないが、
やはり角田光代さんには荷が重い。
彼女らしい大胆な源氏を期待したのだがなあ〜
サクサク読める素晴らしい現代語訳だと思います。
寂聴尼によれば、倭語は二十年単位で変化するそうだが、
その意味でコンテンポラリーな源氏
しかしなあ〜〜
浩瀚な大河小説なのですが、退屈にならない理由がある。
それは複式視座!
ヒカル君の物語なんですが、多様なオンナ達が魅力的。
研究論的には
藤壺、紫上系
夕顔、玉鬘系
の二つの系統のお話がからまり合い、その幕間に点描されるオンナ達のショートタイム
お肉料理とお魚料理がバランスよく登場し、それなりの箸休め
っていう感じのフルコースなのです。
これはこれで悪くは無いが、こんな機会しかないのだから
序幕があり、
二系統それぞれの物語にして一部二部
終幕はヒカル君の逝去(中味のない幻の巻をデッチ上げる)に収斂させて書く
って大胆にやれば良かったのに、、、
つまらない脇役のオンナはカット
秋好のなんとかや朝顔のうんちゃらなんてダイジェストなら不要です。
末摘花に花散里も忍び難いが切り捨てる。
宇治十帖をどうすべきかは思案中です。
だって、三巻本のうち第1分冊を読み出したばかり(^^)
今日時点では、アレヨアレヨというまに須磨明石は了読。
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