2017年10月4日水曜日
プログラムの「読み方」
プロの音楽家は同業のコンサートプログラムを見る際には
まずもって著作権料発生の有無を見るらしい。
しかし、著作権料が発生するのは現代音楽なんかであり、
一般的には客受けなんかしませんがねえ。
よっぽどディープなファンがいるか腕に自信があるか・・・逆だ!間違えてもばれない(笑)
翻って蝸牛庵が嗜む古典芸能なんかは、ごく一部の
復曲作品以外は著作権なんかは発生しない。
新作能もあるが、再演にされることは更に少ない。
ところで某団体から雅楽の演奏で著作権を要求されたって事があったらしい。
ヤクザのみかじめ料を凌駕します。
イタズラ電話かと思いきや、後刻演奏家に対する謝罪を含め公式見解を公表した
ところを見れば「失態」以外のなにものでもない。
もっとも雅楽を「ガラク」とハチオンするような知性と教養の欠如な担当者からの電話についての
見解は無かったようだ(知性と教養以前だが、このレベルで知財を守っているって)
しかし、能楽の上演に際しては煩雑な約束事や禁忌がある。
基本はプロ能楽師の世界の話だが、素人さんもそれに従うのが伝統芸のしきたりというものだ。
例えば「鷺」
お家元はご幼少のみぎりのみに演じるものとされ、一門のプロ能楽師達は高齢になると
初めて演じる事が許される。
過去二回はしきたりに厳しいお弟子からすれば、身の程しらずが、、と言われそうだったもんで、
今年は脇役にまわり、演目も軽め。
出番も前座みたいに早い時間(前泊だから呑み相手を探さないと夜の時間が長過ぎる)
演目の難易度からすれば....全音ピアノピース難易度と同じで
評価は様々だし、ここのはちょっとクビを傾げたくなるので、
あんまり信用していません(ドイツのヘレンなら安心)
今回の「放下僧」は一応二級(五段階で一級が最上。更にその上もあります)ですが、
発表会演目としては初歩クラス
シテのパートである小歌が特殊な節回しなだけで、
あとはそう難しくはない。
素謡映像が無かったので仕舞で代用します。
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