2018年3月4日日曜日
confirmation アニタ対トーマス
制度の違いに過ぎないが、最高裁判事の指名が話題にならない風景は貧相だ。
指名風景が貧相でも構わないが、国民審査の光景がゴミ以下だから嘆きも深まる。
アメリカンのように、議会で公聴会みたいな事をやるのが適切かどうかはわからない。
反対の為の反対しかしない無責任野党の質問は愚だ。
形骸化した国民審査を実あるものにする方がまだましである。
クレランストーマスは極貧から這い上がった保守的なアフリカンの
最高裁判事である。
ブッシュ(父)により指名されたが、未曾有の混乱の中での就任であった。
議会承認の直前に、元部下のアニタヒル女史が過去の
セクハラ被害の告発を行った!
野党の政治的思惑とか、リベラル団体の反トーマス活動も相まって
世論の混迷を極めたが....
ハリウッドセクハラスキャンダルは芸能ネタですから、
どうでもいいが...セクハラがどうでもいいという事ではなく、
くにの基本形を歪めるまでの話ではない。
時効を援用するような事柄ではないが、若気の至りを
今の基準で断罪するのは公平といい難いし、単にスキャンダル期待癖にしか見えない。
しかし、セクハラ行為に及ぶような人物が最高裁判事に適性があるかと
問われれば、事は単純ではない。
しかし、事件は藪の中の出来事。
十年前の出来事であり、ある種の政治的謀略とか個人的妄想とか...
また、消化不良のままセクハラが人権侵害と認知され始めた初期の頃という時代背景
真相は、様々に語られますが、分かりません。
全米に生中継されたらしいが、放送禁止語のオンパレードですよ。
どうしたんですかねえ(^^)
明らかに「肌の色」も影響している。
被害の告発が白人のブロンド美人なら....
加害者の判事が黒人ですから、偏見の予断もあり得ます。
この公聴会を描いた作品はある種のリーガルミステリーです。
当事者達は法律の世界で生きてきた弁論の達人
口舌の徒ばかりが登場する世界。
血も暴力も、裸もカーチェイスも出てきませんが、
皆さん弁は爽やかだが実に後味が悪い..というか異常な公聴会ドラマ。
それなりに見せますが劇場未公開です。
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