2018年9月14日金曜日
マフィアはオペラがお好き(^^)
確か神戸地方の全国組織にも「業界初」のミリオンセラー曲が
あったはずです。
名の通った音楽人が精魂込めて(ええ加減なら命に関わる)
作った組曲...クミウタ
残念ながら当時としても音楽番組やカラオケとは無縁。
古き良き時代であり、暴対法以降は有り得ない。
この手の業界に身を置く連中ですから、
洋楽、JPOS、況んやクラシックなんてお呼びではない。
興行を通じてのお付き合いはあるだろうし、着メロに使う個人的な趣味は
理解します。
それを思えば、マフィアはかくの如くオペラが好きだ。
オペラなんて高尚芸術でもないし、新国劇で沓掛時次郎が
勘太郎月夜を朗々と歌い上げるざまと大差はない。
映画とは総合芸術ですから、様々な文化要素の知見が
要求されるが、ギャング映画とオペラの両方に詳しい
批評家は限定的。
なもんで、アタシが....と言いたいが、やっぱり駄目(^^)
多少の雑学ならば
ストーリーを劇的に盛り上げる効果音にオペラのヤマ場は
最適だし、オペラを暗喩的に使うこともある。
ミラーズクロッシング
興行的に大失敗したギャング映画の秀作
裏切られて襲撃されたボスのアルバートフィニー
題名不詳なアリアをバックにマシンガンを乱射し反撃する様の荘重さ!
ゴッドファーザー3
カヴァレリア・ルスティカーナの名曲を背景に、
対立する組織を殲滅するシーンと
家業を嫌いオペラ歌手になったコルネオーレ家の直系三代目の
シチリアでの舞台シーンがカットバックで...なんとも雄大
あのテーマ曲だけが素晴らしい訳ではない。
アンタッチャブル
アルカポネのお好きな道化師
シカゴのオペラハウスの最高級席て感涙にむせびながら...
同時にエリオットネスの右腕の警官(ショーンコネリー)が襲われて殉職。
当然ながらマフィア映画にすべからくオペラが登場するわけではない。
所詮は、監督の引き出しの数に依存します。
映画とオペラを絡めてのエセーの書き手は中野京子さんしか知らない。
西洋文化史学者さんだし、映画ファンでもあるらしい。
洋画の新しい鑑賞視座を提供する楽しい読み物ですが、
想像するに全く売れなかったみたいです。
オペラ土壌の痩せた倭国ですから、致し方ない。
売れれば、パート2も書いただろうが....残念な事。
彼女の「映画の中のオペラ」には、アンタッチャブルだけが、
取り上げられています。
他は...映画ファンなら見ていないはずがない。
つまり、パート1の売れ行きが悪く、お蔵入り(^^)
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