長尺映画なるものがある。
通常の劇場版は90から120分くらい。
生理的にも丁度良い長さ。
しかし、多額の予算を突っ込んだ大作とやらは軽く二時間を超える。
作家主義の監督も長尺を作りたがる。
商業主義を無視したような作品を除外して思いつくままに...
仮に4時間(240分)以上と定義してみよう(三時間クラスはごろごろ)
ベンハー
1900年
ファニーとアレキサンドラ
ほかにも有りますが、観ていないとか面白くなかったとか
微妙に尺足らずな傑作も数多。
しかし、このタイトルロールほど数奇な運命の
長尺映画はない。
色んなバージョンがあるのですが、完全版だと思われているのが
四時間と少し
むかしむかしアメリカのあるところに...というお話
セルジオレオーネ監督の遺作ですが、ウェスタンではない。
NYのギャングの半世紀余りのものがたり。
子供時代
青年期
老境期
が時間軸を交錯させて描かれるところが観客には
理解しにくいと考えた製作会社は勝手に稚拙な編集をやり、
酷評を受ける恥を晒した。
その後オリジナルとおりに再編集したところ一転
ギャング映画の傑作と賛美され今に至る。
時間軸が交錯するから面白いのですよ
主人公のデニーロの幼馴染の女の子が登場しますが、
少女期が、ジェニファー・コネリー(14歳)
大人になってからが、エリザベス・マクガヴァン(23歳)
いずれも当時の年齢。
どちらも凄く可愛くて...
どちらかの女優さん一人で演じきれたのかも知れませんが、
まあこだわりかな?
普通の尺の二倍の長さですから、主演女優が二人いてもと
考えたのでしょう。
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