2019年7月28日日曜日
職業としての政治
一流は政治を目指さない...升田幸三さんの至言ですが、
意味するところは複雑である。
小学生がなりたい職業ランキングで政治家はランク外
刺青師と上下を争うていたらく。
政治を生業とすることは、高尚な公益への奉仕であるが、
反面犠牲にする部分も大きい。
男女共同参画もまたしかり。
不適切な比喩かもしれないが、有能なキャリアウーマンの
妊娠に似ている。
子供を産み、育てる事の重要性はわかりつつも、
その間に犠牲にするキャリアを考えれば、周囲のサポートや
無理解を考えれば躊躇することは実によくわかる。
産休や育児の休暇制度の充実だけで、多産するほど有能であればあるほど愚かではない。
法外な多産お祝い金制度も、ウケ狙いに過ぎない。
要するに、マズローの多段階欲求説を理解していないのよ。
政治って高度な技術的なアートですから、
有能なキャリアウーマン固有の知力は当然必要だが、
今までのキャリアを捨てるほどの価値があるのか?
元に復帰した際に椅子は残っているのか?
政治に目覚めて不退転の決意で邁進する方はそれでいい。
そうでなければ、後顧の憂いなき制度設計なくして
男女共同参画はもとより新しい血は入らない。
政治の劣化は世襲に尽きる
政治に限らず世襲の弊害はいまさら説明するまでも無い。
血脈のバトンタッチが最大ミッションのような職業はさておき
万事とまでは言わないが、政治家に必要な資質に鑑み、
害の方が多そうだ。
しかしながら、世襲職業化してしまった政治をもう一度
クラシックな民主主義のように再生するには...
そう大変でもないのよ。
地方議員は抽選制度で十分
報酬はパートタイマーの日給制
議会はナイターとサンデーホリデー開催。
事務方は一見大変そうだが、総労働時間が増えなければいいの。
裁判員同様に辞退者続出...になるかどうかは
あんまり心配していないし、要は報酬水準次第。
なんなら非課税所得にしてあげてもいいし...
あまりに過激ならば、選挙制との併用でもいいし、
それの方が好都合。
国会議員はその職務に鑑み抽選には馴染まない。
責任感、熱情、判断力を兼ね備えた政治を志した人物に
手を挙げてもらう方が良い。
ただし、国籍要件、年齢要件、欠格事由非該当に加えて
地方議員歴を追加しましょう。
永田町で座布団バッチをつけたければ、田舎で一定期間
ドブ板活動をやって頂く。
よく言えば彗星のように現れ...だが、大抵は線香花火のように
消えてゆく。
そんな素人には政治は向かない。
とりわけ民主主義に彗星は危険だと歴史が教える。
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