2020年4月10日金曜日
死語化した休火山や死火山
藝術分野に於いて批評家だか評論家が偉そうに年間ベストテンなんかを
選ぶのは映画くらいなもの。
選ばれた監督なり製作者が嬉しがるのもある意味で不思議だけど
選ばれなかった作品関係者が、
ブチ切れて「なんならおどれらでつくってみいや!」と
怒らないのもこれまた不思議。
かつては、楽曲にも年間ベストテンなんかがあり、
結構楽しかったが...テレビメディアの権威がなくなり、
消滅した。
日本アカデミー賞も43回を数えるに至った。
一番権威ある「らしい」キネマ旬報ベストテンは、
本場アカデミーよりも歴史ある事を誇るが...
この二つの賞を双璧としてもいいが、
選考結果をかなり異にする...と言われる。
しかし両立期間だけ見れば、同じ作品を選んだ回数が15回
日本アカデミー賞は大手映画会社(東宝、松竹、東映)の
持ち回りみたいなものですから、大手も三年に一回くらいは
大衆と批評家に受ける作品を作るということ。
所詮は定性評価ですので選考者如何でなんとでもなる。
質の高い選考者をどんだけ集められるかに依存する。
とは言っても、最良最高の選考者は「歴史」である。
時分の花でなく、まことの花は時間の風雪に耐えてこそ。
今年の日本アカデミー賞は「新聞記者」
珍しく大手でなく社会派を選んだのは見識ですが、
あくまでも時分の花的な見識。
キネマ旬報のほうは「火口の二人」
ある種マニアックな幼馴染の男女二人だけの神話的な物語
記憶する限り有史以来はじめてのR18映画
日活ロマンポルノを差別扱いした時代からすれば隔世の感が有ります。
内容紹介するようなシロモノじゃなくて、
延々と続くたわいない男女のカラミだけ
自衛隊佐官との結婚式を控えていながら...昨今のメスザルは
不可解です。
突然、佐官に極秘出動指令が出た為、婚儀は無期延期
このあたりから、俄然面白くなるが、尺的にはエンドマーク近く
富士山大噴火の極秘警報による治安出動だそうです。
いったいオチはどうなるんだ?なんて疑念は一気に吹っ飛ぶ緊迫感。
ウイルスよりもはるかに怖い火山灰...なんてなのが、実に予言的
多少の積雪くらいで都市機能が麻痺する東京
火山灰が十センチ積もれば、都市崩壊。
対策は皆無のはず。
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