生物分類の基本単位を「種」と言います。
その種を更に区分したければ、亜種なる概念があり。
ホモサピエンスなる種の亜種は、我々以外には、
ヘルト人
ネアンデルタール人だけだそうですが、絶滅したとされます。
白人、黒人、黄色人種...の区分とは亜種でもなく
進化論の誤解による差別史観の残穢以外の何者でもない。
大昔にオーストラリアのアボリジニは亜種の一つだと
読んだ記憶があるが、間違いのようだ。
南インドから渡来したオーストラリア先住民の種族のひとつに過ぎない。
映画「ナイチンゲール」の舞台はタスマニア
銭屋五兵衛の領地との石碑があったらしいが、まともな歴史家は
歯牙にもかけない。
鎖国体制下でなければ、八丈島や佐渡送りにせず、
流刑地として活用したものを...惜しい事をした。
英国の流刑地であったが、軽犯罪者に加えてアイルランドの政治犯が
遥々送り込まれた。
アメリカが独立したことによる代替地である。
豪州におけるピルグリムファーザー達...
犯罪者の末裔と指弾するものではなく、
糾弾すべきは、流刑囚を苛烈に扱い、タスマニアアボリジニを絶滅に
追い込んだ産業革命期の大英帝国である。
けだし、紳士の顔した野蛮人である
斯様な歴史的背景をベースにした「スリラー映画」だと
映画解説にありますが...
素人ライターが書いたのだろう。
サスペンス映画と書くなら一端の真理がないではないが、
それでも不十分。
虐げられたアイルランド女性とアボリジニの連帯による
暴虐への怒りの鉄槌劇
でもなあ、復讐って虚しいのよって...なんだか中途半端。
眼を背けたくなるシーンが多い。
不快にはならないがだからといって共感を呼ぶものでもない。
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