なんともノスタルジックな俳句
作者の中村草田男の名前は知らなくても、この句は耳にした事があるはずだ。
...遠くなりにけり
一見、老境の作者の懐古譚と思いきや...
齢三十のころ、母校の小学校で作したらしい。
頃は昭和のはじめ
倭国の元号の総数は大化から令和までで248(アタシは異論があるがさておく)
平均的には数年毎に改元される。
明治大正昭和と百年余りがたった三つの元号なんて時代が
異様なのです。
大正は十五年で短いと思われるが、それは明治と昭和が
あまりに長かったから。
とりわけ明治はどこかつくりものめいたところもある近代国家の創成期
世界の一等国に成り上がる政治的成長の時代。
あの高度成長期を懐かしむ心情に似たものがあります。
明治の体験者にとって見れば、人生五十年のころなんだから、
他に元号を体験していないとかもあり、より重くあるいは想く
のしかかったんでしょう。
狭間の大正時代は、肩身の狭い印象もあるが、
大正デモクラシー、大正モダニズムに言い表されるように
現代の原型が作りあげられた時代でもある。
大正時代の政治史をパラパラと拾い読みしています。
しかし、デモクラシーなんて酷いものですなあ
藩閥たらい回し政権がいいとは言わないが、
政体に関わらず、結果が全てだとすれば...
チャイナの歴史で人民が比較的飢えなかった独裁者清朝三皇帝の時代
ヒトラーを生み出した世界一民主出来ないワイマール体制
どっちが良い政治だったのかな?
護憲運動と言うと言葉は綺麗だが、
所詮はなんでもありのものとり主義な権力闘争に過ぎないし
自由民権運動の残渣もあり、結構荒々しいのです。
To be continued
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