2020年9月2日水曜日
Love Triangle .....あるいは不倫は文化
ええ歳だと思いますが、軽薄な電波芸人の迷言
当時、非難轟々を通り越して唖然呆然
結構含蓄ある「卓見」なんですが、お前ごときが口にするかって
不倫(姦通)は民事上の賠償対象だし、法制によっては、
刑事罰まで構成します。
それを鑑みれば、舌足らずな表現だし、
例えば「葛藤ある込み入った恋愛」くらいがまあまあ...
真面目な話、不義密通なかりせば数々の藝術は成り立たない。
毎度の王朝古典やイタリアンオペラの引用はやめます。
倭国近代文学のツインピークスは漱石と鷗外
鷗外はさておき、漱石の「それから」って近代不義密通小説の白眉
なんとまあ...明治末期の朝日新聞に連載
昨今ならば、日経に医師免許を持つ官能作家が連載するようなもの
偏差値高めの高校生なら、草枕、三四郎の次のステップ。
真面目に精読すれば、赤門なんかに行く気をなくす。
素封家の息子(長井代助)赤門をでたが、三十にもなって
親や兄のすねかじりの高等遊民
親友の平岡はエリート銀行マンになったが、
不祥事に連座し退職し自堕落放蕩の果てに長井を頼ってくる。
平岡の妻三千代はかつて長井と相愛の仲
結果として不幸な身に追いやり、慚愧と悔悟の念は不倫の道まっしぐら
なんにせよ結末のパターンはさまざまだが、
オトコ二人にオンナ一人が古今東西を問わず定型です。
音楽ユニットもしかり
オンナ二人にオトコ一人のケースをアレコレ思い出そうとしたが...駄目だ。
ビゼーの「真珠採り」
これも、ラブトライアングルだったと初めて知った。
この作曲家はフランスオペラですから、旋律が綺麗。
だから、舞台から切り離して楽曲としてのみ鑑賞されるのはお気の毒。
さらに、パテントフリーとは言え、
あの名歌曲が、ポールモーリアのイージーリスニングにまで
堕するとは....
0 件のコメント:
コメントを投稿