雑書なんて小馬鹿にした表現ですが、新書版だし、週刊誌連載のコラムを編纂しただけだし、そもそも作者が、、、、
かの稀代の才人橋本治氏ならば、居住まいを正して読むのだが
そういえばこの新潮新書がそれなりのブランド力をもてたのは養老孟司さんの「バカの壁」なる口述筆記本のバカ売れ効果だった(アタシは読んでませんが)
どうやら二匹目の泥鰌狙いかもしれないが、狙いは当たったみたい.....
巻末に脳科学の専門書らしき文献が並んでますので、あたしも専門書の孫引き程度のつもりでななめ読み。
いささか「灰色の脳細胞」が刺激される部分もあり、、、それを「思考の補助線」と呼ぶのです。
関西弁やと「辛気臭いとか難儀やなあ」とでも言うんやろなあ、、、アタマからアホたらしいって全否定しにくい正論あるいは建前みたいな事柄を集めたのが第一章の本旨が、お手軽な娯楽が「正義」だと言うが昨今の風潮だとこと
読みながら思い出したのが、、、
くつで踏まれた事は何時迄も覚えているが、踏んだ事はすぐに忘れる
とある団体(あんまり口にしたくないのよ)の常套文句だったし、ある半島国も「恨は千年経っても消えない」だとさ
大脳の基本的な仕様は「被害を過大評価、加害を過小評価」するようになっているらしい。
確かにそうだ!
例えばハラスメントの被害者と加害者の数のバランスが極端過ぎる(ある調査では職場で三割が被害を訴えるが加害認識は1%に過ぎないらしい)
「被害」ってあまりな極端に誇張されると、、、軽視して良いものだとは思っていないが故に対応に困惑してしまう。
多少科学知識をトッピングしてみるに、、、
下方比較では報酬を感じ、上方比較では損失を感じる
平たく言えば、優越感と劣後感(快感と不快感)
快感はさておき、不快感は解消しないと毎日が不愉快極まりない
ヒトザルが己れを誇示する道は三つあるそうだ
支配または権力(残念だが獲得するのは困難)
成功(富や社会的評価を得る不断の努力が必要)
道徳又は美徳(悪を叩き正義振りさえすれば)
キャンセルカルチャーって言うと今時の新しい概念に思えますが、昔から「出る釘はうたれる」し、自分よりも上位に位置する者が醜聞でたか転びすること、またその首吊りの足を引っ張るほど愉快なものはない。
SNSの効能は、誰でもが簡単に(お手軽に)足を引っ張りやすくなり、引っ張る方は「正義」だと思ってますから罪悪感なんか持ちようもない(^^)
To be continued
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