法廷劇としての陪審員裁判劇にはずれなし。
古典としての「12人の怒れる男」
そう、、、50年台は陪審員は全て男性だった。
昔も今も、この忙しい時に面倒なことに巻き込まれて、さっさと評決でギルティにしちゃえばって
なかには、正義感やらで「真実を追求」したいってきとくな陪審員がおりましてね(^^)
クリントイーストウッドの「陪審員2番」
シドニールメットの古典に比べて今風の展開だが、映画の出来栄えを比較するのはさておき、小屋にかけるには、、、、
倭國では劇場公開はなく、UNEXTで堪能出来ましたから、なんか得した気分(アタシんところは大型テレビがインターネット接続です)
舞台はジョージア州
事案はGF撲殺容疑の品行よからぬ男の殺人容疑裁判
検事正選挙の勝ちを有利にしたい検事は負けられない一戦
被告代理人は国選ですが、結構優秀
どうもこの二人、、、ロースクールからの友人らしい
陪審員は男女混合で、、、昨今はお互いの名前まで知るようになっている(裁判員裁判だとお互いに自己紹介なんかやるのかなあ?)
案の定、それぞれの個人的背景から偏見的予断的に認否を決め打ちしてくるのですが、、、、
身重の妻がいる元強度のアル中だった若い男が陪審員2番。
彼は事件の夜、現場でマイカーで「なにか」を跳ね飛ばしたようだ。鹿かはたまた、、、ニンゲンかも?
さっさと有罪に与して評決を出して了えば事は終わるのに、良心の呵責かねえ。
みんなから嫌がられながらもあれこれ疑問を呈する
ルメットの古典版は陪審員8番が役目柄議論をせずに評決を出すのはおかしいという正論なんだが、今回は更に心理的に複雑。
なんだかんだあって(映画的には説明は割愛されてます)評決は有罪で男は終身刑。
検事は見事に選挙に勝ち、検事正に、、、、(実は冤罪かも!って内心不安なんです)
誤審冤罪のままかどうか?映画のエンディングからして再審の可能性を示唆しつつも、、、高齢ながらハリウッドで最も尊敬されるイーストウッドですら、、、だからキツ過ぎる「ヒネリ」
アメリカンの司法の正義って観点からすれば、こういうことなのかな?
一般公開は難しいって配給元のWBの判断は間違いとも言えない。ミニシアターならマニアが足を運ぶだろうが、、、、
0 件のコメント:
コメントを投稿