2025年8月19日火曜日

残暑、涼有り

 



猛暑だろうが、酷暑、烈暑でも彼岸を過ぎれば多少の涼の気分。
聴覚的には虫の音よりも、茅蜩の声に感じ入る。


黄昏時の少し前頃に打ち水

打ち終わるや否やの遠雷に夕立、、、涼は一段と感じ入るものの、舌打ちやら微苦笑(^^)



夕立の雲もとまらぬ

夏の日のかたぶく山に ひぐらしの声


夕涼み

閨にもいらぬうたた寝に

夢を残して あくる東雲



時系列は逆だが、後者の藤原有家の作

新古今集選者のひとりだが、歌才はこの程度

下の句にはキラリとひかるものを感じるが、上の句が俗っぽくあまりな散文的だ。

縁側での夕涼みから寝落ち、、、気がつけば既に空はしらみ始めって、長家の八公だか熊さん(^^)


前者は式子内親王の作品

彼女らしからぬ一筆書きのような単純平明な叙景歌だが、誦せば誦すほど涼味に感じ入る魅力のある佳作です。





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