2016年5月8日日曜日
過去を直視すること
ホロコースト映画・・・・
かような名称自体、語源的な批判もあるそうだが、さておき。
なんともまあ、石を投げれば当たるくらいな大量生産。
ハリウッドはユダヤ支配と言われるが、欧州でも手を替え品を替え、先輩諸氏の悪行を暴き立てるこのしつっこさ。
いわく・・・オトシマエには時効がない(笑)
結構な本数ですから、ランキングまで作られています。
大方の見るところ(国産のリストですがね)
第一位 シンドラーのリスト
第二位 戦場のピアニスト
第三位 ライフイズビューティフル
レベルの低さに絶望する。
話題の大作で、人気の映画賞に輝いたミーハー系ばかりがもてはやされる。
あの西側に於ける有史以来最大規模の蛮行(東側にはもっと悲惨な事例があるがこれは別の機会)の描き方としては
手ぬるいし、情緒的。早い話が大衆迎合のメロドラマ。
ギリシャ悲劇にように天に向かって、能楽のように身をよじり地霊に対して・・・
どっちでもいいが、言い様のない絶望や苦悩、不幸を訴えるには、あまりにも生暖かい。
じゃあ、あんたならなにをえらぶんだい?って問われれば、いくらでも語るが、それは今日のお題ではない。
済んだことじゃないか、水に流して・・・なんて情緒主義は国際社会では通用しない。
負の歴史を認めたくなければ、歴史修正主義に立てばいい。
所詮、歴史は勝者に都合よく解釈されているから、オブジェクションはなんとでもなる。
しかし所詮は負け犬。あまり好ましい態度でもなく、お勧めはしない。
負けたことが悪いのだから、次に勝つまで臥薪嘗胆、隠忍自重、雌伏多年。
それまではひたすらに、ひたすらに、ひたすらに「忘れない」こと。
一昔前の東宝の815シリーズってどうしてなくなったんだい?
かたるべき・・さらに反省すべき歴史事象は山とあり、映像化にも映える。
愚劣なインパール作戦
虚報妄言の大本営情報部
銃後の取締の狗ともいうべき憲兵の暗躍
風化させない努力は、震災もさることながら、正常な神経がどう狂ったのかってあの時代への検証であり、二度と繰り返してはならない。
繰り返してはいけないのは・・・何度でも言いますが「負けたこと」
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顔のないヒトラー
アイヒマンショー
マネのしにくいまでのしっつこさなホロコースト映画の複数鑑賞。
メラメラ燃え上がる復讐心・・・つぎをみてろ!(斯様なことを製作者は望んではいないだろうが、敗者の正当な精神史とはこういうものだ)
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