2016年12月6日火曜日
カラーかブラック&クロームか?
映画芸術の歴史は技術革新の歴史であり、よりバーチャルリアリティ化を志向する。
トーキー化
カラー化
立体化(3D)
アトラクション化(4D)
が、技術革新の進化が益々映画の芸術性を棄損している。
技術が映像表現を豊饒にする場合もありますから
全てとは言わないが、そう感じる事が多い。
優れて資本主義的な芸術ですから、客の入りが全て。
営業成績が人格と言われる賎商の世界と同じ(笑)
綺麗事は通用しない。
しかし、その論は娯楽視点である。
芸術視点でいうならば、欠けたピースと言うか隠されたメタファーを
想念としてかきたてるところに鑑賞の醍醐味がある。
あまりに多くを隠すと難解とか至上主義と非難されますから、
まあ、バランスも大事なのですがね
ガラリと話を変え.........たつもりはないが、新しいロマンポルノの話
映画史の徒花という声もあるが、禍福は様々
企画として、シタリ!というつもりはないが、思考は大蔵映画に飛ぶ。
いわゆる、ピンク映画
いまでは、見る影もないが、斜陽の日本映画界の制作本数の半分は
この類いだった。
質はさておき量において日本映画を支えたのですよ。
かなりな業界人はロマンポルノに流れたとされ、
そのセンセーショナルローコストオペレーション力が、ロマンポルノの隆盛を
支え、若い才能をも産み出した。
当時はカラーフィルムが高価なもんで、パートカラー方式だった。
これは!ってシーンになれば、画面はカラーに変わる。
通の鑑賞家ともなれば、うたた寝をして居ても気配でわかるらしい(笑)
だからと言って扇情性が高まったかどうかは疑念がある。
正確にいえば、扇情性は高まっても興奮度はなんとも議論がある。
ということで、新ロマンポルノをパートカラーで制作.........とは、倭国の映画人は考えもつかないのか!
デジタルの時代はカラーコントロールが簡単なんだから、
カラー版とブラック&クローム版が同時に作れるんですよ。
マッドマックス(オスカーノミネート版)のブラック&クローム版がリリース予定
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