2017年1月12日木曜日
リメイク期待の「めまい」
またしても見落としてしまった。
かの高名な監督が遊び心満載に登場するありふれたシーン。
しばしのうつろいの中で終わってしまったようです。
精神病質な作品に定評のある監督である。
見た目は心身ともに健全そうですが、そういうのが逆に危ないのは経験則的に知っている。
高所恐怖症
最近知ったが高所恐怖癖とは別物の不安障害の一種らしい。
単に高いところが苦手とか足がすくむのは「癖」であり、精神科医の出番以前らしい。
誰しも、宙づりにされればこわいと思うだろうって話である。
単純に「ボクって高所恐怖症なんです」といってはいけない。
高層ビルのオフィスに出社できないとかエレベーターに中で失神や嘔吐するくらいだとホンマモノだとか。
知る限り、産業医の先生でそういう診断書に遭遇したとは聞いていない。
実際あればどうするんでしょうねえ
高層階のオフィスに出勤不能は解雇理由には出来ない。
別に業務能力に特段の欠点もないし・・・サテライトオフィス勤務でしょうか?
実例があれば知りたいねえ。
新型うつ病と同じで訴えれば診断書がもらえそうな嫌な気がする。
主人公は、犯人追走中の不幸な事故により高所恐怖症患者となった。
将来を嘱望される有能な警察官だったが、内勤を嫌い退職してしまった。
おりしも、旧友が妻の行状に不安を持ち調査を依頼してきた・・・・
原作は、ボアロー・ナルスジャックの手になるヒッチコッチの傑作。
妻は狂気的に自殺を図るが、それは夫の妻殺しの謀略。
加担させられた主人公は自責の念と妻(実は夫に雇われた替玉)への思慕の念から変質状態に陥り、
妻なる女性を探し求めLAを彷徨う。
実のところ、この部分の妄執感がサスペンスのキモですが希薄であまり恐怖感が迫らない。
主人公のジェームスステュアートが端正過ぎるからこういう結果になったのでしょう。
ヒッチコックは、失敗作だと言っていますが、そうかもしれません。
リバイバルって話は聞いてませんが、そこんところをイマドキ風に作ればある意味でさらに良くなるかも・・・
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