若い女性たちの圧倒的な「支持」でヒットした
シンデレラストーリーというセールストーク。
しかし、シンデレラは元々がお嬢様。
花売り娘を淑女に化けさせるマイフェアレディのイライザに例える方が似つかわしくて
さらにいうと、ララランドの椿姫である。
映画の小道具としてのオペラの使い方としては幼稚だが、
わかりやすい。
椿姫のヴィオレッタは高級娼婦だが、ヴィヴィアンはハイスクール中退の街娼。
映画的にはハッピーエンドですが、オペラになぞらえれば
絶対に破綻する恋物語
だから、ヒロインはシンデレラでもイライザでもない。
死が二人を分かつまで...というよりも、とりあえず玉の輿に乗り、
あとは慰謝料でがっぽりストーリーに共感したヒット作ならば
なんとも寒々しい。
けだし、愛と金の切れ目が縁の切れ目か(^^)
彼女って、エスカルゴ食って
PJ乗って歌劇場に行って
オペラ観て
何に涙したのかねえ...
オリジナルのディマフィスの小説は悲劇です。
でないと検閲に通らないという時代だった
オペラ版もそういう体裁
死ぬ間際にアルフレッドやその父親に看取られながら
幸せに天国なんてとんでもない。
困窮の中で寂しく死んでゆく。
道に外れたオンナの末路はそういうもの。
とかなんとか真実を知っていれば、若い女性観客で
劇場が満杯になる訳がない。
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