2019年6月14日金曜日
老後
山谷の泪橋のボロジムから世界ランカーまで這い上がった
矢吹ジョーの生涯戦歴は、
24戦 19KO勝ち、4敗、後は無効試合がひとつ。
老後がどうなったか判りません。
ロッキーバルモアは、
81戦57勝23敗1分
映画ではあまり描かれなかったチンピラ時代の戦歴が
振るわなかったのでしょうが、
引き分けは、アポロクリードとのノンタイトル戦だと...
孫引きですので、数値の保証は致しかねます、
多額のファイトマネーを手にして安楽な老後と思いきや
エイドリアンの駄目兄貴の投資の失敗で無一文。
しがないイタメシ屋の親父で糊口をしのぎます。
一方で、アポロはドラゴに殴り殺されますが、
資産保全はうまくやっていたようで、未亡人は西海岸の
豪邸暮らし...
現役時代は高額なギャラをもらっていても、老後が悲惨
離婚の慰謝料で身ぐるみ剥がれてホームレス
ドラッグに溺れたり病気の治療費用でからっけつ
刑事被告人となり多額の代理人費用で貧民化
というプロ選手が相当な数に上るそうな。
NFLのラインマンの第二の職場はカジノやクラブの用心棒と
相場は決まっているが、まあ芸は身を助けるからマシな方。
老後に必要なものはひとそれぞれ
しかし、オカネと健康が要らないとは誰も言わない。
どれ位のオカネが文化的で健全な生活を担保するのかも様々
統計的平均値では...
高齢者の収入の三分の一が公的年金以外の収益
公的年金だけで生計を立てている高齢者は半分あまり
金融庁レポートはちゃんと読まない連中のアジテーション的
数字がは一人歩きしています。
経常収支で年間60万円あまり足りませんというが、
臨時的な支出を考慮すればこれでも足りない。
年金試算によれば、理論上の支給上限額は31万円程度
社会人一年生から一千万円プレーヤーで
その水準が生涯続けたらそれだけ貰えますから、
それこそゆとりの老後。
大手企業のレベルでもスタートラインの給与は
どんぐりの背比べですから、支給年金額が30近いレベルは
相当にハードルが高い。
しかし、こんなタイプの高度プロフェショナル人材には
道を踏み外したプロスポーツ選手みたいにならない限り
年金なんか必要がない。
年金だけで半分が生計を立てているというが、
その生活の中身がどんなものなのかは判らない。
少なくともアタシには無理だ。
世に言う「安心出来る」年金制度の意味するところは
人それぞれの捉え方。
少なくとも公的年金だけで安穏と暮らせる制度であると
立案者は考えた筈がない。
仮にも考えたのならば、彼は民法すら読んでいない!
法律の建前からは年金が少なくとも家族に御飯を食べさせてもらえます。
現状の世代間給付の考えもこの延長だと思います。
第877条
直系血族及び兄弟姉妹は、互いに扶養をする義務がある。
家庭裁判所は、特別の事情があるときは、前項に規定する場合のほか、
三親等内の親族間においても扶養の義務を負わせることができる。
そういえば、自民党の憲法改正案には、この考え方が
成文化されている。
実に恐ろしい。
公的年金は多様な資産運用のひとつであり、確定支給保証型程度にしか
アタシは思っていないし、現実もそれに近い。
ただ一つ確からしいことは公的年金を本当に必要とする
階層には潤沢には行き渡らず、そうでない階層は
そこそこ貰えそうだ....ということ。
その意味からすれば、年金制度は理念的に破綻の瀬戸際かも...
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