2019年6月15日土曜日
蓼食う虫も好き好
趣味嗜好は優れて個人的なものであり、他人様がとやかく言うものではないが
他人様に迷惑をかけるのは宜しくない。
己の欲せざる所人に資する勿れ...である。
近代的な煙草産業は数百年の歴史
先進国の煙草嗜好は低落とは言え、一定のシェアがある。
途上国では成長セクターらしくいまだ十億人以上の市場があり、
増えつつあるとか
苛虐的な税率にも関わらず、欧米人の喫煙率は10ないし20%
倭人は煙草被害に鈍感なのか三割程度
更に税率を上げれば喫煙率がさがるかどうかは分からない。
印象だけで言えば、低所得層のお手軽な趣味嗜好品であり、
依存性もありますから、辞めない・辞められない...
体に悪いならば禁制品にすればいいが、
税収という魅力には勝てないし、
明確に健康被害と言い切ると政治的にもまずい。
煙草会社はリーガルリスクを回避して
新興国を主戦場として結構な収益を上げている。
つまるところ、新興国の収益で先進国での賠償金を
払うという植民地主義的な行状...倫理性については論評しないが
リスクが少なくリターンの大きい事業展開は当たり前。
新薬の治験だって絶対に先進地域ではやらない...というではないか。
大手煙草会社が敗訴で負担した金額は半端ではない。
もっとも多くは一時払いではなく十年以上の後年度負担額の合計
とはいうものも、如何にリスクは高いが儲かるかってこと。
以前にJTの有価証券報告書をながめるに...
誇らしげに、過去より敗訴した事がない! って(^.^)
国内の煙草訴訟は事例が少なく、
最高裁まで争われたが、原審被告のワンサイドゲーム
タイミングも考えずにロクな準備もせず
腕の悪い代理人を起用したんでしょう。
なんでも提訴すれば良いというものではない。
悪い前例をつくったし、控訴なんかやっちゃだめですよ。
今ならば....勝てるかも知れないのに
一審の判決のロジックは...
疫学的因果関係で喫煙が疾患リスクを高めるとしても、
他の要因も広くかかわる事からたばこによる因果関係と断定し難い
JT及び日本国政府も健康被害に対する対応を行っていた
たばこは嗜好品でありニコチンの依存性は微弱で、
禁制品やアルコールなどよりはるかに低く自己責任
2003年の頃の判決ですが、裁判官は愛煙家だったらしい。
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