フィリップマーロウシリーズの長編は全七冊。
連作ではないから、どれから読み始めても構わないが、最後の「プレイバック」だけはさしたる理由ではないが、その前作の「ロンググッドバイ」のあとがいい。
全作品がハルキさんの翻訳で刊行されているので、片っ端から読んでいる。
誰の翻訳だから良いとか悪いとかまでは言わないが、文体が今風でないとなんとなく違和感。今時に「葡萄酒」なんて書いてあると、、、背中が痒くなる(^^)
しかし、チャンドラーの時代の編集者はなにをやっていたんだろう?たかがパルプフィクションまがいのミステリーだからだからか手抜きをやっている。
プロットが雑すぎる。「彼がどうして死んだのか?」が曖昧なまま放置されている事が多いし、手抜きは作者自身かもしれない。
これでもか!ってくらいにはすに構えた小生意気なタメ口つまりハードボイルド風の台詞のオンパレードに精力を使い果たしたんだろう。洒落た名台詞も多いとは思うが、あまりに多過ぎると鼻につく(^^)
箸休めに、フィシュジェラルドの「グレートギャツビー」を読んでみた(同じくハルキさん訳)
20年台の祝祭空間の双璧であるヘミングウェイの評価と比較して虐げられてきた結果、アタシも食わず嫌いで、、、かと言ってヘミングウェイが好きでもないが
しかし、文句なしに名文だと感服!
原典を読んだわけではないが、原文の良さを翻訳で台無しにすることはママあるが、逆の可能性は少ないし、ハルキさんの訳は高く評価している。
本人も原文に忠実に、、、って書いてます。
二度読み返した。
もう一度読んでもいいがそんなことばかりやっていると、マーロウ完全読破がいつまでも終わらない。
因みに二度映画化されている。どっちも観たがさほどの印象はなく、多分爆睡したんだろう
力作の割に、、、あんまり映像向き素材じゃないってことかも
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