2016年6月11日土曜日

連衡合縦


かの大国の指導者は、三国志演義がお好きらしいが、真偽は定かでない。
自分の趣味嗜好は、ある種最高機密であり、無闇とひけらかすものではない。
それに、三国志演義なんかがお好みとは、三流の人物という事である。
なんにせよ、政治人間として歴史に造詣が深くないとつとまらない以上相応な素養はあるに違いない。


次の超大国の指導者候補がどこまで本気かは分からない。
しかし、核心的利益に危機が及ばない限り、モンロー主義を貫くという
国際外交論は、特異な考え方ではない。
むしろ伝統的な保守主義であり、なんだか大きな流れは、誰が指導者になろうと
変わらないような危惧がしてきた。


そもそも、命と暮らしは己の血肉により護るべきであって、
傭兵なんかには頼れない.........とは、マキャベリでなくともわかる事。
寡は衆に対抗しえないが、
か細い一本の矢も束になればってことが連衡策。
弧を描くようにして集団的自衛権の行使出来る連合体構想とは、なかなか効果的みたいだ。

しかし、どこにでも、弱者連合よりも、強者との個別友好策という
悪魔の囁きを策謀する売国奴みたいなのがいる。
分断して統治せよとは、英国風の植民地の支配手法だが、古代中国では、合縦策という。


歴史の教えるところでは、連衡策は成功寸前までいったが、
合縦策の前に瓦解し、邪悪な狼は、軟弱な羊さんを順番に平らげていった。
そして、最強最大の秦帝国の誕生!


膨らみすぎた風船は、そのうち破裂する。
驕れる者は久しからず  ・・・・とはいうものの。


多分ボクの世代までは、おぞましい近未来図を見ずに
済みそうだが、次はなんとも言えない。
選択肢は単純です。

闘う
逃げる
奴隷になる


寺山修二さんがいうように「身を捨てるほどの祖国」かどうか・・・については論評をしませんが、
昔は、国が敗れても山河は残ったが、最近はゲスに占拠されると環境汚染で地球滅亡のころまでぺんぺん草も生えない。







0 件のコメント:

コメントを投稿