2024年12月31日火曜日

樋口一葉

 



大晦日の風景はさまざま

マッチ売りの少女、フランダースの犬のエンディングもこの日だった。

しあわせな、、、あるいは悲劇的なともなんとも言い難い。


雅俗混合擬古文という、一葉スタイル。
現代国語に翻訳しないともはや理解不能となった。
小説は短いが、、読点はそれなりにあるものの句点が非常に少ない。



....

金持ちのくせにあるいは金持ちだから、奉公人と金勘定には厳しい山村家に働く天涯孤独なお峰には、大晦日の寒さが一際身に沁む。
たった一人の伯父がわずか二円の借財に年が越せぬ難儀なさま。

だっから、新自由主義者のいうトリクルダウン理論なんかに騙されちゃダメなんです。

山村家のご新造さまに前借りを頼むが、歯牙にもかけてもらえず、、、、寒さに震える伯父の息子が、勝手口の暗がりでその二円を待ち受けている。
進退きわまり、お峰は硯の引き出しの札の束から二円だけを盗み出してしまった.....

当世風の悲惨な有り様とも二重写しともなり、今年はとりあえずの「ハッピーエンド」にほっとして来年は良い年にと心から祈念するが、いまどきで三度のご飯にも事欠く家庭が無視できない程いると思えば統治者は胸締め付けられる想い、、、って感じないのかよ(バターより大砲を選んだ国家の末路を知らないのか)

山村家の跡取は放蕩息子。
どうやらお峰の盗みの現場を垣間見たようだ。



バレれば大晦日の雇い止めは当たり前だし、羅卒のお縄にもなる。
行くあてなく路頭に迷い、悲劇が待っているはずのところ「放蕩」がお峰の苦境を救ったことになる。
けだし「浪費蕩尽は美徳」なのだってゾンバルト先生のおっしゃるとおりです(だからマックスウェーバーよりもアタシ的評価は高い)

しかし....これで伯父一家の生計がたてなおるわけでもなく、味をしめてまたぞろ無心に来ても毎度毎度放蕩息子がたすけてくれる筈もない。

一時しのぎの「給付金」じゃ本当の救いにはならないんだよなあって、、、教訓は何処にでもあります
一葉が知りたい「後の事」とはどんな展開だったのだろうか?

一葉には、この作品上梓の後の余命は二年余りしかなかった。余りにも短い「国文学史における奇跡の二年間」
とてもこの続編を書く時間は一葉にはなかった。
ならば、私が続編を書いてみようなんて無作法な真似をする文筆家もいないし、、、アタシだって(^^)

今年は、アタシには、、、annus horribilis だった。

これ以上悪い事はまず起きないと思えば、、、来年はきっと良い年だ❣️


みなさま方にとっても


2024年12月30日月曜日

この一年

 



いつまで続けられるかな?

365日の平均値ですから、、、まあそれなりのレコードです。

おかげさまで、、、、



あわせて「最良の健康器具」も活用して、毎日の階段登り。

階段16段が一階に相当する計算だそうです。

来年からはさらに、、、、木刀の素振りとかも始めるかな

2024年12月29日日曜日

エンジェル係数

 



人口ボーナスに支えられたビジネスモデルは無為無策でも儲かるだろうが、逆風には皆目弱い。
だから移民でも何でもいいからヒトザルをかき集めて経済成長を・・・って貧相な発想になる。
少ないパイを喰いあう弱肉強食の世界ってビジネスは本来そういうモンです


年末頃となれば同窓会の案内が舞い込んでくる
地元土着民ばかりで、もはや話が合わないし、合う話は昔話。
もっと言えば、

健康(ありていに言えば持病)の話
子供や配偶者の悪口(・・といって悪ければ愚痴)
孫の自慢話

親の介護は、、、すでに自分達が介護される側となった。

どう考えても非生産的である。
お互い高齢者ともなれば、未来志向になりにくいのも致し方ないが、それでは人生がつまらない。
いずれの会話には参加したくないので、出欠は思案中だが、、、


そういう非生産的なグータラ族が増加し、次世代人口は少なくなる。
ここからは悲観的な未来社会しか見えてこないが、楽観的に考えればいろんな稼ぎのネタもあるもんです。
総額としてのエンジェル費用は減少しているが、原単位は逆に増えています。
お子様イベントもここまでやるのかって・・・・あきれ果ててみている今日この頃


十歳で神童と言われた(・・つまり今となってはただの人ってことですが)豚児ですが、一応主婦と母親やってます。
なんとも、次から次へとお子様イベントの連絡が来る。

お宮参り
お食い初め
ハーフ・バースディ
キッズパーティ(満一歳のお誕生日)
七五三

昔は子供や孫の数が多かったから、あれこれやっていると、毎日が子供イベントになる。
逆に言えば、少子化になった分だけ、数が増えたって計算になる。
聞いた話ですが、イベントのたびに「ホテルや結婚式場で披露宴並みの大仰さでやる」地域があるらしい

そしてイベントのたびに登場するのが、専門写真館
スタジオ何とかって上場企業ですし、業績も隆々としています
一度足を運べば、イベントのたびに永遠に生き血を吸うようなビジネスモデル
もっとも生き血を吸われるのは、ジジババと相場が決まっている。
上手いように意図せざる所得移転が行われているが、、、目を付けたアタシはシッカリと売買益をゲットしました(^^)








2024年12月28日土曜日

選挙に必要なもの

 


当たり前ですよ(^^)

武装権は主権者たる人民の権利ですし、仏教の最初の戒律である「不殺生戒」にも関わらず、鎮護国家論の発展系としてあるいは信仰の自由を護る為に重武装僧兵団の存在も正当化された。


だからこそ、民主化されたブータン王国の最初の選挙にあたり、村の高僧が鉄砲の調達を命じた事は至極当然であり、ブータンの高い幸福度も軍備が担保している、、、、訳はない(^^)


お坊様と鉄砲


ある種のあり得ない非武装体制礼讃の童話の世界ですが、映画的には面白い。アカデミー賞の国際長編映画賞にブータン代表としてエントリー。受賞は無理だと思うが、なんとしてもファイナリストになって欲しいものだ。

鎖国から開国へ、王国から立憲民主主義国への移行は、ブータン国民の幸福度を壊滅的なものにしてしまったにも関わらず、、、、なんですがね


そして自由や民主主義は最悪の政治システムだという事の寓話でもあります。

ネタバレはしませんが、哀しくなるほどこころが洗われる作品だと褒めておきます。

とりわけ、社民党の風紀委員みたいなメスザルには観て欲しいものだ。




ちなみに現在のブータン王国憲法では、

国王は国家元首であり国家と国民統合の象徴です。

定年制度のある世襲制ながら女性国王もあり得ます。

国王の位置付けに鑑み、議会は不信任決議権が認められており、国民投票で採択されればその国王は廃位となるらしい


実に素晴らしい。



2024年12月27日金曜日

断腸亭日乗 巻二

 




マトモな書籍が書架に並ばす、読み捨て紛いの小説ばかりが、、、、
アタシも同じ事をやっていますから悪様にいうのは天唾の所業なんだが、、、、

新刊予定サイトを眺める
読んでみでもいいが買うほどのことのない書籍を探す
図書館に出向き、購入依頼をする(全くその可能性のない本、、、、版元がフランス書院とかは論外)
司書の感触がよければ、貸出予約をする
そのうちに、取り置きのメールが届く。


同じ事をやっている乱読家はあまたおいでになるみたいで、結構熾烈な短距離走なんです。

貸出期間は二週間ですから、平均的に一冊が月二回転しかしない。下手すれば半年待ちはザラ


断腸亭日乗(文庫版)


図書館の新刊書コーナーに巻一巻ニと並んでいた。

予約登録があれば、書架には並ばない。

つまり、誰かが購入依頼をだしたのだろうが、他の誰もが読もうと思わないか、アタシのように自分で購入したか、、、、

図書館が自分の判断で頂戴した可能性は少ないはずだ。

2024年12月26日木曜日

陪審員

 




法廷劇としての陪審員裁判劇にはずれなし。

古典としての「12人の怒れる男」


そう、、、50年台は陪審員は全て男性だった。

昔も今も、この忙しい時に面倒なことに巻き込まれて、さっさと評決でギルティにしちゃえばって

なかには、正義感やらで「真実を追求」したいってきとくな陪審員がおりましてね(^^)



クリントイーストウッドの「陪審員2番」


シドニールメットの古典に比べて今風の展開だが、映画の出来栄えを比較するのはさておき、小屋にかけるには、、、、

倭國では劇場公開はなく、UNEXTで堪能出来ましたから、なんか得した気分(アタシんところは大型テレビがインターネット接続です)



舞台はジョージア州

事案はGF撲殺容疑の品行よからぬ男の殺人容疑裁判

検事正選挙の勝ちを有利にしたい検事は負けられない一戦

被告代理人は国選ですが、結構優秀

どうもこの二人、、、ロースクールからの友人らしい

陪審員は男女混合で、、、昨今はお互いの名前まで知るようになっている(裁判員裁判だとお互いに自己紹介なんかやるのかなあ?)

案の定、それぞれの個人的背景から偏見的予断的に認否を決め打ちしてくるのですが、、、、

身重の妻がいる元強度のアル中だった若い男が陪審員2番。

彼は事件の夜、現場でマイカーで「なにか」を跳ね飛ばしたようだ。鹿かはたまた、、、ニンゲンかも?

さっさと有罪に与して評決を出して了えば事は終わるのに、良心の呵責かねえ。

みんなから嫌がられながらもあれこれ疑問を呈する


ルメットの古典版は陪審員8番が役目柄議論をせずに評決を出すのはおかしいという正論なんだが、今回は更に心理的に複雑。

なんだかんだあって(映画的には説明は割愛されてます)評決は有罪で男は終身刑。

検事は見事に選挙に勝ち、検事正に、、、、(実は冤罪かも!って内心不安なんです)


誤審冤罪のままかどうか?映画のエンディングからして再審の可能性を示唆しつつも、、、高齢ながらハリウッドで最も尊敬されるイーストウッドですら、、、だからキツ過ぎる「ヒネリ」

アメリカンの司法の正義って観点からすれば、こういうことなのかな?

一般公開は難しいって配給元のWBの判断は間違いとも言えない。ミニシアターならマニアが足を運ぶだろうが、、、、

2024年12月25日水曜日

無伴奏ヴァイオリン

 



無伴奏ヴァイオリン曲のなかで、旧約聖書と新約聖書の桂冠の栄に輝くのが、バッハと、、、

旧約聖書の方については、大バッハさまと万人が認めるところだが、新約聖書は?


バルトーク

イザイ


とまあ、諸説芬々。

千住真理子さんは、周年単位に、旧約聖書と新約聖書の全曲演奏を行なっています。

旧約聖書は過年に堪能しました。

今年は新約聖書なんですが、彼女は毎回イザイ。

どうもバルトークはお好みではないようです(アルバムもリリースされてません)


アタシには、どちらか?と問われてもよくわかりませんが、イザイの方はバッハよりもとっつきにくいが、聴き込めば味わい深い。

知らなかったが、イザイは六番まであるのですが、実は五番と六番の間に未公開番がある。

今回はその曲も披露。アタシには初めての演奏(彼女のアルバムにも収録されていないし、少し聴き込まないとなんとも)

YouTubeで音源を探したが、なんせ発見されたのが2018年ですから、、、、


しかし、天邪鬼の狂言綺語師はおもうんですが、


パガニーニ 24Capricci                                          


こそ新約聖書の桂冠に相応しいって思うのだが、、、

真理子さんもちゃんとアルバムは出してます。




付記

パガニーニは品行が悪く不道徳で反宗教的の烙印をおされ、ながらく何処の教会も埋葬を引き受けず、棺桶は四半世紀全欧を彷徨ったといわれますから、、、

やっぱり、新約聖書の桂冠に相応しくないということ?

しかし、真の芸術は道徳から解放された存在なんだがなあ

2024年12月21日土曜日

グジの季節

 



今どきの海釣りの狙い目は、、、グジだとは知っている。

白木のカウンターではあまり見かけないって、、、要するに「標準語」でいうところの甘鯛のこと。

雅びな界隈でそだったから、そんな無味感想な倭語は知らない。


ともあれ、、、御贔屓の中華シェフにお願いしたのが、香港料理系のグジの蒸し料理


日を改めて、、、



イタリアンシェフの手になるアクアパッツァ

現地人の本格派ですから、白身魚の水煮料理らしく

余計な味付けはない。アシライもトマト主体。

塩胡椒は別に付いてきました。


感想はそれぞれだが、、、ご馳走様でした







2024年12月18日水曜日

呉音と漢音

 


洛東(府立、54年開校)
洛南(私立 17年開校)
洛星(私立 55年高校開校)
洛北(最古の旧制中学校のひとつ)


トンナンシャーペイ揃い踏みは、都市の高校のネーミングとしてはありきたり。

札幌北高校、姫路西高校、加古川東高校とか


が、さすがに千年の古都だけのことはあり、命名も雅びですし、沿革も多岐多様、、、

洛南はお大師さま空海の綜芸種智院の流れを汲むし、洛星はフランスのカトリック修道会の手になるし、京都一中(洛北)と言えば、名門中の名門で天空の星よりもスターOBの煌びやかさ

ノーベル賞受賞者を複数人出した唯一の高校は多分ここだけ。

洛東はかなり見劣りしますがそれはさておき、、、

実は、すでに洛「星」があるのに洛西(府立 80年開校)を新規開校するなんてねえ

これで当たり前な名実ともに東西南北揃い踏み(^^)



毎度の長い前置きですが、今日のお題は、このナミ程度の新設校はなんと読むのだろうってこと

iPhone辞書では「ラクセイ」と読ませます。そして「ラクサイ」から洛西なる高校名は出てこない。

実は「ラクサイ」が正しい名称。洛星との呼称混乱を避ける為が表向きの理由だろうが似たような名称の混乱を避ける工夫はなんとでもなる。

白足袋族なるDSが裏権力を握る古都らしいネーミング。


西なる漢字の音読みは、正統的な漢音では「セイ」だが、仏教典では呉音の「サイ」。倭國は長きにわたり仏教界がアカデミアに君臨したことから呉音が主流であった。

例えば、関大(カンサイダイガク)と関学(カンセイガクインダイガク)

関学はプロテスタント系のミッションスクールが母体ですから、仏教の頸城から脱しやすかったし、開化の時代の廃仏毀釈の影響もあったのかも


だが、寺と学校ばかりの古都では、その頸城のキツさは未だにかなりなもの、、、だと改めて認識したのですよ。無論、DSのやったことだからコンスピラシーだと片付けられるのは必定だが


2024年12月13日金曜日

クラブゼロ

 



これは、スリラーあるいはホラーの世界の話。
あるいはオカルトかも、、、けだし、この「クラブ」はカルト集団だ。



先進国の中でも最低水準の食糧自給率(カロリーベース)の倭國。

食糧自給率の正確な定義を語れる方は少ない、、、私見では「現状の定義」としての妥当性に疑念があるので、正確に語れなくても恥じることはないから安心すれば良い


一般に言われるのは、国民が口にする食材の単純な国産量の比率ではない。輸出量は控除される(だからヤバくなればエンバーゴって手がある)

そして、飼料や原材料の自給率で最終食材の自給率は補正される(神戸牛と言いながら米国産飼料ばかりで生育した場合は自給率はゼロ)


その結果が、非常にミゼラブルな数字なんだが、倭人は呆れるばかりの危機意識の欠如。

グルメ三昧や偏食やら好き嫌いを口に出来る状況では無いし、過度の賞味期限信仰やら、、、実態は更に酷い。


肥料が食糧生産を支えているが、肥料原料(尿素、リン安、塩化カリ等)はほぼ全量輸入。肥料無しでどの程度収穫量が減少するのか知らないが、江戸期のように人畜の排泄物でどの程度代替できるのかも判然としないが、いささかシリアスなはなし。

更に更に、、、日本の農業は化石燃料漬け。油が枯渇すれば、昔ながらの人力だけで田植え稲刈りなんか、高齢農民がやれるわけが無い。



もっと驚かしてあげようか(^^)

野菜種子の九割は外国産である。野菜の自給率は七割とも八割とも言われるが、実態は砂上の楼閣

実のところ、安心安全な食糧供給体制の確立って難事業なんです。



でも悲観するなかれ(^^)

名門私立高校の栄養学の先生であるミアワシコウスカ女史が提唱するメソッドを実践すれば良い



映画の結末は、スクリーンで確認してください。

少なくとも、洗脳された若者達は幸福になったような、、、


2024年12月9日月曜日

刺身を美味しく

 





端正な器に盛り付けたお刺身ですが「あしらい」があってこその風景。
生魚を切っただけで、どこが料理だ?って言ってるうちは、その辺のジャンクフードでも喰らっていればいい。
たかがあしらい(添え物)って一言で片付けては、板前が泣く。
泣くって意味は・・・塩まいて追い返したいくらいヒデェ客ってことです。



イヌもくわない薀蓄を言えば・・・正確には

けん
つま
からみ   って区分する。

殺菌効果
盛り付けの演出
盛り付けの台
生臭さを中和し消化補助
味の引き締め
口直し          ・・・とかなんとかの効能があるとされるが、

最初の三点だけだと、口にするのは世間知らずってことになるが、後者の三点の効用を思えば、むしろ食べるべきであり、マニアックに言えば効能に応じて、食べるもの・たべないものの識別をするのが食のプロ
実際上は、両方の効果を狙っていますから、識別は困難である。
気取って、貧乏臭いって箸を付けない輩が反知性的で一番貧相なのです



けんとは「尖った」という意味の「けん」のこと
大根なんかは全国区ですが、人参、胡瓜、茗荷なんかも使われるらしい。
キャベツ、玉葱もあるらしいが、遭遇したことがない。
胡瓜だって、関西風の刺し身じゃ使わない。
江戸前を標榜するお店でしかない見かけないところをみれば、江戸前風味らしい。
たいていは、お刺身の敷台になっている。

つまとは「妻・褄」のこと。
端やふちということだから、刺身の横や手前に寄り添うように置かれる。
大葉、菊花、海藻類、花穂・・・なんか
これがあるとないとでは、風景が段違いに違ってくる・・・のは言わずもがな。

からみ(辛み)は、説明するほうが野暮だ(苦笑)
単に味を引き締める以外に殺菌効果もあるらしい。




というのが王道の説明ですが、NET記事は諸説紛々で、知ったかぶりの講釈で笑っちゃいますなあ・・・って、
こんな御託が言えるのも、先日某店の店主のご高説を伺ったがゆえ。
ちゃんと授業料・・・じゃなくてお料理相当のお代をお支払いし、合わせて、ご教授を頂いたということです。



ご馳走様でした。
ちなみに「馳走」とは、おもてなしのために八方手を尽くし足を運び準備に手間をかけるってことだそうです。


















2024年12月8日日曜日

ノーモアヒロシマとリメンバーナントやら

 



東部とはいえアウエイの戦いは不利に決まっているし、なかんずく trial by jury なんですよ!
中西部の田舎町のコートでないだけまだましって、代理人は慰めてくれるが、慰めにもならない。

せめては「仲裁」にしろ
最悪でも第三国を管轄裁判所にしろ  ・・・って意見したが、全て相手側主張を丸呑みした。

当然ながら戦局は有利とは言えず・・・・というか責任者は最初から投げてます(苦笑)
戦略的失敗は戦術や戦闘局面では挽回できないって思ってますから、はやめに「和解」でもなんでもいいから悪あがきをしないのが一番の方策ですが、面子で頑張るアホもいます。
しかし、一番驚いたのは、相手側の陰険な口・・・・
毎日のように、コート周辺とかでビラまきをやるんですよ。

リメンバーパールハーバー!!

まだそんなことを言うのかね?
対抗上「ノーモアヒロシマ!」のビラまきをやろうって言い出して・・・さすがにこれでは泥試合だし、人類史に残る犯罪をやったって自覚のない連中なんだからやればやるほどコメディになる。




お互いが歴史上の不都合な事実に向き合うことに意味があるかどうかについては懐疑的です。
歴史上の真実がどうであれ、国際外交上の常識が覆るものではない。
ちゃぶ台返しをしたければ、もう一度戦い今度は勝つしかない・・・・

広島原爆碑にも書いてますよね


過ちは繰り返しません(負ける戦争をした事が「過ち」であり、次は負けない!、、というのが真意)


しかし、、、ありえない選択肢。
まさか「だまし討ちでした。ごめんなさい」って公式表明するとは思っていませんが、騙されたのはこっちだとも言えない。
口に出せば、歴史修正主義だと非難の嵐

あの「奇襲攻撃」が戦略的に意味があったのかどうかはよくわかりません。
補給施設が無傷であったとか空母を沈没させられなかったとか戦術上の失敗は色々あるようですが、だからどうなの?というのが今時点の冷静な印象です。
そもそも「自衛行為」に宣戦布告なんか必要ないっていうのが当時の国際常識だったはずです。
もっとも自衛戦争だと万国が認めるかどうかは別問題ですが、経済封鎖のためににっちもさっちもいかない状態を打開するための自衛行為ならば、満州地区と東南アジアの資源だけを押さえてハリネズミ状態で自活する体制を構築するっていうなら戦略的にわからなくもない。
76千人のフィリピンの米軍捕虜の帰国を条件に適当に停戦するって知恵がなかったのかねえ・・・・

ほんとうに「争い」って始めるのは簡単ですが、やめるのは難しいのですよ。





2024年12月6日金曜日

グラマスクよりもグロテスク

 




グラマスクはお好みですが・・・・グロテスクはどうもねえ(苦笑)
ユーチューブには「耳掃除」映像の巨大なライブラリーがあるそうな
一定というか相当数のファンがいるって事だろう。
こんな映像で暇つぶしをする非生産的な輩が世間的に多いとは末世末法の時代である。

とかなんとかいいながら、ブログネタに困っているので、怖いもの見たさで覗いてみるに・・・・
何事でも「新しい発見」があるもんだ(笑)

耳垢なるものは、やたらと耳かきでお掃除をするものではなく、自然と胡散霧消するって耳鼻科の先生はおっしゃるが、耳掃除はしばらく前に医療行為外の扱いになったもんで(例外もあります)倭国では「イヤーエステ」なる新ビジネスがあちこちに出回っている。
業種的には、、、個室の浴衣姿で膝枕施術って風俗営業のような気もします。
マイクロスコープで耳掃除のプロセスを眺めながら施術を受けるって結構淫猥な趣味だとおもいます
海外映像を見てますと、白衣のおじさんが登場しますから医療行為のような取り扱いです。


耳掃除道具が・・・これまた実に面白い。
竹べら状が一番お好みですが、どうも世界的には「金属状のピンセットとか鍵形」が主流。
自分じゃ怖くて使えません。
水洗洗浄方式もあるのか・・・・ウォシュレットは、日本技術だが、その耳掃除版とは後塵を排したか・・・・

2024年12月4日水曜日

クリスマス映画

 


クリスマス映画に決まっています。

この時期になるとオールタイムクリスマス映画ベストなんてSNS記事が散見されます。

たまたまクリスマスの時期が舞台だと何でもありみたいな、、、つまりパニックアクションやホラーまで、それも射程距離の短い作品ばかり

卑しくも映画コラムニストならば、最近作品だけじゃなくてクラシックも観ときなさいよ。昨今はさほど苦労しなくてもなんでも鑑賞できます。


厳密には、クリスマスの季節にそれぞれの悔恨と和解、別れと新しい出逢いなんかをテーマにしたものだけが対象となる。



だっから、、、ホームアローンなんかは当確だし、あとはクリスマスキャロルとか



でもアタシのイチオシは「34丁目の奇蹟」

リメイク版もあります(こちらは、34丁目の奇跡)が、兎も角オリジナル(1947年)がいい。

あのNYの有名なデパート協賛

サンタ役の男優はよく知りませんが、この作品でオスカー助演男優賞。熟女がジョンフォード一家の姐御であるモーリンオハラ。

そして、センターの子役が、かのナタリーウッド嬢


大女優候補だったが不慮の事故死でキャリアはお終い。事件性も疑われるコールドケースのまま今に至る。


近影は、ウェストサイドストーリーのころ





2024年12月3日火曜日

アリスの国のクリスマス

 



不思議の国のアリスなんて、ダークファンタジーなんだから、クリスマス向きとは思えないが、多少なりともメルヘンチックだからか、、、、この時期になるとあちこちで見かけます。

この上級系ターミナルデパートのクリスマスディスプレイは今年も昨年と同じテイスト。



そして、今年も同じように、記念撮影にそこそこの人盛りです。

ミーハーなアタシもさっそく(^^)

昨年は動画にしたが、重すぎてオーバーフロー。

SNSへの投稿向きじゃなかったから、今年は静止画



記憶に間違いがなければ、タカラヅカの舞台装置を手掛けている連中の力作のはず、、、だがやっぱり記憶違いだった(^^)

なかなかの出来栄えだから、公式アーカイブも添付しておきます。





まるで、ティムバートンのアリス映画を見ている感じ



たびたび映画化もされていますが、アタシが観たのは、2010年のCGを駆使したバートン版だけ。



因みに、原作者は数学者が本業であり、ルイスキャロルはペンネームだが、、、本名は失念しました。

2024年12月2日月曜日

時雨の季節

 





散り散らず
木の葉夢訪う 槙の葉に
時雨をかたる軒の玉水 (擧白集 長嘯子)



強弱や季節、時間帯、場所柄毎に多岐多様な雨の表現という豊穣な語彙こそが、倭の文化。

時雨は、晩秋から初冬の頃の通り雨のこと。特に時間帯に規定されない。

現代俳句では冬の季語であり、ことさらに秋を吟じたければ「秋時雨」と詠む。なんでもありの俳諧の世界だから、春時雨も夏時雨も用例としてはありますが、、、

そこまでとなれば、逆に季節感の喪失を感じます。


本名は木下勝俊。秀吉に仕えた大名であったが、家康支配下では不遇でありながらも歌人としてそれなりの地位を占めていた。

安土桃山期ともなれば月並み和歌ばかりの中で特異な光芒を放ち、、、かの鬼籍に入られた銀座はずれの猫フェチ内科医もいたくお気に入りだった。


煌めくような詞華の折り重なりがなんとも言えない。

写生派歌人は眉を顰めるだろうが、アタシは狂言綺語師ですから(^^)

2024年12月1日日曜日

ワースト2024

 


さほどの本数を見てもいないのに、予備選考とは大それた(^^)

昨今の公開本数は一千本をゆうに越える。過去は数百本だったのだが、デジタル化やら映画製作技術の進化で参入障壁が低くなった。しかし、スクリーン数は三千台で緩やかにしか増えてはいない。

つまり、制作されても目に触れない作品が沢山あると言うこと。

なんとも勿体無いはなしだ(世界標準的には倭國はスクリーン数は非常に少ないと言われています)



先ずは、極私的プロ映画鑑賞家のくせに、恥ずかしいほどの当てハズレ作品リスト。

愚作をたくさん観るから目利きになれるってこともあるが、観る前に真贋鑑定が出来ないとプロとは言わない。

しかし、今年も失敗からなにも学ばなかったみたいだが、学ぶものが何もなかったくらい酷いって(^^)



マダムウェブ

みなに幸あれ 

ゴーストバスターズ フローズンサマー 

フォロイング

ゴジラ🆚コング

ナイトスイム

プリンス

スリープ

デビルクィーン

モンキーマン

ニューノーマル

スオミのはなし、、、

ビートルジュース

徒花

最後の乗客

後継者育成計画

ロボットドリームズ



いずれも甲乙がつけ難いワーストテン候補作品

作り手はそれなりに渾身の力を奮ったのですが、申し訳ないが、まるでストーリーやらが思い出せないのが多い。

まるで、トリアゾラムを飲んだみたいというか、飲まずとも爆睡できます