2026年1月8日木曜日

温故知新、、、選挙

 



次の国政選挙はいつやら、、、政権が勝てるタイミングで好きに選挙告示をやるってよろしくない。

アメリカンのように、あらかじめスケジュール化しておく方が公平だ、、、という前置き



日本国の近代化の大きなマイルストーンが第一回衆議院選挙(1890年)
左翼史家日本史では「差別的な制限選挙」であった!と切って捨てるのが、そんなに馬鹿にしたものではないし、比較して今の制度がエクセレント?

定数300でほぼ完全な小選挙区(都市部に僅かに二人区がある)制度。比例区での復活当選なんて愚かな事はしない民意の一発勝負!
但し「一票の格差」は凄まじい(と思われるが、詳細迄は不明)
府県単位の有権者数と議席(最大と最小の比較)
滋賀 15456人( 5議席)
東京  5715人(10議席)
今なら「違憲状態」どころでは済まないが、一票格差が皆無が選挙の絶対解でもない

なお有権者総数は46万人(人口比では1%強だが、投票率は94%)
主権者意識(責任感)の希薄な有権者の数ばかり増やしても馬鹿馬鹿しいし、むしろコスト倒れだ。
基本的に投票率は主権者の問題です。ロクな候補者や政党がいないって要素もあるが、それは有権者の文句や言い訳に過ぎない。
候補者総数は定数の四倍くらいですから、制限選挙であっても、政治に身命を賭ける人材は少なからずいたのです。

選挙権と被選挙権の要件は年齢条項が多少異なるが、

男性
日本国籍保有者
直接国税15円以上の納税者、、、までは同じ

なお、この時代の直接国税とは地租(所得税も含まれるがまだ徴税額は微々たるもの)のこと。
ざっぱくに言えば、地租とは固定資産税。
ストックのある者が政治に参加できる仕組であり「地主政治主義」だった。

ウィキには第一回衆議院選挙の当選者一覧が掲載されていますが、実に面白いというか摩訶不思議。
知名度がそこそこあるんだが直接国税をそんなに納めているとは思えない御仁が散見される。
幕末騒乱期から政治で東奔西走し、正業にもつかず蓄財に励む時間なんかなかったはずなのですが?
どうも草莽らしき資産家がスポンサーになって被選挙権要件を満たすような細工(名目的な財産分与とか)が黙認されていたようだ。
要するに「出たい人より出したい人」を後押しするって、今風ならば「クラファン」

実に素晴らしいシステムではないか。



何をもって進歩(政治とか民意や民度の)というのかよく分からないが、それでも今の選挙制度の方が格段に進んでいる、、、って言い切る自信はアタシにはない。
松下政経塾、、、、ジバン(世襲)やカバン(財力)に依存しない政治家の育成に貢献したと思うし、開塾以来宰相が二人生まれましたし、結構な数の議員がいますが、、、、幸之助氏の意図通りでもない。

最後のカンバン(知名度や人気)だけで、当選する候補者もいますが、人気が色褪せた芸能人や退役アスリートばかりじゃそれは多様化ではない。


こんな悲観的な妄想がおもいうかべるようだと、、、余命が少ないって、未来の見たくないものを見ないで済むしあわせかも(^^)

2026年1月7日水曜日

今年も七草

 



芹薺御形繁縷仏座菘蘿蔔....春七草

ゆかしく漢字表記にしました。
春の七草だと言われれば初見でも想定の範囲だろう。短歌調の語呂合わせは一旦覚えればまず忘れないが、黙って出されたらまず分からない(アタシも無理だ)

戯言のついでだから、、、秋の七草も


知名度は格段におちます。
山上憶良作の覚え方の語呂合わせ和歌がさほどのモノとも思わないし、それに春のように食いものじゃない


萩の花 尾花葛花 なでしこの花 女郎花 また藤袴朝顔の花
 

万葉の時代からの伝統的風習だと言う事を知るだけの雑学
短歌調で七つ並べるだけなら、アタシだって出来ます

藤袴桔梗撫子女郎花葛萩薄....秋愛草花

なんとなく漢字でも意味が通じそうな、、、山上憶良よりも出来栄えがよいのではないかと自画自賛❣️

2026年1月6日火曜日

讃岐

 


全集やアンソロジーの編者は必ず「校正」なるものを行い、明らかな誤植や誤謬を訂正するが、ままあることが改竄まがいの「言葉弄り」

百人一首にも収録された二条院讃岐の名歌。
通常は「千載集恋部」として紹介されますが、寄石恋(石に寄する恋)なる歌題への回答歌
笑点の大喜利みたいなものですが、内裏の歌会で披露されたのでしょう。
あまりの出来栄えに、、、座布団三枚なんてことではなく「沖の石の讃岐」の雅称を賜り、雅名は歴史に残った.....とかなんとかならば、そんじょそこらに書き散らかされていますから、アタシはあまり知られていない事を書いてみよう。


多分ですが、藤原俊成が千載集に収録する際にオリジナルの「書き換え」をやった可能性が高く、結果的に修正版が世の中に喧伝された


讃岐私歌集では(多少うろ覚え)

わが恋は潮干にみえね
沖の石の人こそ知らね乾く間もなし

みえぬとみえねの違いは文法的には大きいが、最大の違い、、、どころか和歌の骨格自体をかえかねない書き換えが「恋か袖」
縁語掛詞的な技法からすれば「袖」の方が洗練されているし、忍ぶる恋としても嫋やかで情緒がある。
しかし、宮廷人が最初に感銘を受けたのは当然「恋」のはずだ。

アタシの秘めたるかなわぬ恋
引き潮になっても現れるな!
誰も知らないのよ
潮に洗われる沖の石のようにいつも濡れ濡れのアタシの心、、、実に激しい怨情です。



ところで、誰かさんの鑑賞文だと裏読み解釈があり父親である源頼政の不遇の身を哀しみ、、、云々
千載集版ならば成り立ちうるかも知れないがオリジナルの「我が恋は」ならば、かなりな無理筋だと思います。

文芸評論なんか鵜呑みにするもんじゃないという恰好の例証だし、頼政自身が何時迄も三位になれない事を和歌に密かに秘めて、その甲斐あって昇進出来た逸話を重ね合わせたのでしょう。

2026年1月5日月曜日

小屋(2)

 



知らない世代がおおくなっが、アートシアターギルド(ATG)という映画製作会社があった。作家主義的な映画人が資金の半分を拠出し、通常の商業主義的な作品とは一線を画す。
その作品の上映拠点が、伊勢丹の向かいの「アートシアターギルド新宿文化」


キャンパスで知り合った某君に連れて行かれた。

番組は「エロスプラス虐殺」

大杉栄の日陰茶屋事件を背景とする三角関係のもつれからの痴話刃傷だが、あまり詳しくは記憶にない。

田舎人とは段違い、都会のそれも高偏差値な教育大駒場出身者はレベルが違うなあってコンプレックスばかりが(^^)

以降、足繁く通い作品毎に刊行されるパンフレット(という名のシナリオ付き当該作品の評論誌)をセコセコ買い揃えた。



バックナンバーが全て揃っていれば、稀覯本になるのだが多少欠本もある。

しかし、神保町の矢口書店ならば、結構なお値段で買ってくれるに違いないかも?


今の梅田のHEPあたりに北野劇場(東宝直営館)があり、その地下の「北野シネマ」もATGの拠点だった。どんな映画を観たか記憶はないが、北野劇場なら覚えている。

地方大学の受験の帰りに傷心の心癒しに立ち寄り「イージーライダー」を観た。

2026年1月4日日曜日

俳句のお正月

 


陽の下に新しきものなし、、、といいますから、年末年始は「定番お節料理的」にしかならない。だからといって、年始早々の大災禍なんて起きない方が良いに決まってますから、、、



やっぱり、第二芸術だもんなあ

でも稀に僅か17文字の中に宇宙を観ることがないではない
しかし、お正月俳句は月並俳句・・・・でもそれで十分なんです
句聖芭蕉の新年の俳句総ざらえですが、、、やっぱり三十一文字に比べて第二藝術だって思います、


幾霜に心ばせをの松飾り
鶯や餅に糞する縁の先
うたがふな潮の花も浦の春
おもしろや今年の春も旅の空
門松やおもへば一夜三十年
甲比丹もつくばはせけり君が春
元日は田毎の日こそ恋しけれ
元日や思えばさびし秋の暮
この梅に牛も初音と鳴きつべし
薦を着て誰人います花の春
蒟蒻に今日は売り勝つ若菜哉
初春まづ酒に梅売る匂ひかな
誰が聟ぞ歯朶に餅負ふ丑の年
誰やらがかたちに似たり今朝の春
庭訓の往来誰が文庫より今朝の春
天秤や京江戸かけて千代の春
年々や猿に着せたる猿の面
子の日しに都へ行かん友もがな
春たちてまだ九日の野山かな
春立つとわらはも知るや飾り縄
春立つや新年ふるき米五升
春や来し年や行きけん小晦日
一とせに一度摘まるる薺かな
二日にもぬかりはせじな花の春
蓬莱に聞かばや伊勢の初便り
発句なり松尾桃青宿の春
餅花やかざしに插せる嫁が君
餅を夢に折り結ぶ歯朶の草枕
山里は万歳遅し梅の花
四方に打つ薺もしどろもどろ哉


芭蕉作だから、無理して最後まで詠んだが、、、本当につまんない句ばかり(笑)
お正月気分も三日で十分です。

お節料理も三日までだし、超高級食材と言われてもなあ


数の子と黒豆に手作りさえあれば、、、

2026年1月3日土曜日

秋田佐竹藩

 



打ち枯らし 空櫃佐竹の 人飾り

台東区の佐竹商店街あたりは、秋田の佐竹右京大夫家の江戸屋敷の地であった。
佐竹家では松飾りの代わりに家中の武士が正門から玄関まで菊人形だか蝋人形よろしく正装で立ち居並ぶ様を正月飾りとした。
お江戸のチョットした話題だったらしいが、なんといっても内実厳しそうな貧乏藩。
門松もだせねえのか!と辛辣な江戸っ子の揶揄嘲笑のマトだったとも

松飾りを生身のヒトザルがやるって面白い趣向だし、人喰いクマはさておき、かまくらもナマハゲも先細りみたいだから新たな観光資源に裃袴姿で公務員が率先して

バッキンガム宮殿の衛兵みたいなものだし、歴史ある風物の再現なんだから、まさか自治労がとやかくクレームをつけたりは、、、するんだろうなあ

2026年1月2日金曜日

佐賀鍋島藩

 




アマゾンで探したが、、、、なかった、

ふるさと納税の返礼品にもなさそうだ。


地元の蓮池では、販売しているらしいが、朝早くから並ばないとダメみたい

次の歳の松飾りのために、通販の陳情してみるかな


なんせ、佐賀鍋島藩の三百年の由緒ある松飾りですから、疎かにせずに全国的に継承しなくっては、、、


2026年1月1日木曜日

元旦2026

 


明けましておめでとうございます。

よき歳、よき一日を寿ぐ一首を年玉にかえて



おおらかで平明ですから殊更に説明は余分ですが、

いやしけは、弥重け、、、ますます重なれ という意味。吉事(よごと)は表意のまま。語感からしても、初雪って縁起物らしいが、災害になるほど降るのは困りますが、、、

めでたい初雪が降り積もるように、良き事が沢山ありますように、、、


万葉集巻軸の歌としても著名ですが、歌集の最後が新年の和歌とは、、、絶妙です。

言葉、歌、歌集の呪術性ともいうべきかな



2025年12月31日水曜日

晦日歌

 


作者は、藤原公実

院政期の公卿であり、かなりな歌人とされるがさほどのものでもない。

さほどでもないとは「平明」な歌風だということ。


大つごもりの一日を素材とする和歌を「晦日和歌」というが、その典型例


今日は大晦日

明日からは新年の春の始め

だから、今年ももう今日しかないんだわ


ウダウダと感慨めいたことを言わない素直な和歌です。

.....


一年間お世話になりました。

来年も各位には良き歳でありますように、、、