2018年6月11日月曜日
赤いダイヤ、白いダイヤ、黒いダイヤ
時代は変わり、
白いダイヤ=うなぎシラス
赤いダイヤ=本マグロ
黒いダイヤ....これは何だろう?
と言われます。
蝸牛庵の昔の勤務先は投機的取引は禁止されていましたが、
何が投機的なのかは極めて微妙。
マグロの遠洋航海にでる漁船団に対して操業必要経費総額を前渡金で
支払い、その返済はハーヴェスト全量引取と言う取引があったそうですが....
当然にクレジットリスクマネージャーは仁王立ち。
蛎殻町に欲の皮の突っ張った山師たちが集まっていた頃は
赤いダイヤと言えば小豆であった。
今ならば、投資(投機)対象も多様になり、胡散臭げな
商品取引に手を出さなくとも、幾らでも大損は出来ます(^-^)
戦前の花形相場商品であったおコメがその玉座から降りたのは戦後のこと。
その代打が小豆!
若くして逝去されたのが惜しまれる梶山季之さん。
経済小説ジャンルの草分けのひとりである。
彼の初期の傑作が「赤いダイヤ」
60年代の古典的な小説です。
図書館で予約したが結構待たされた。
今時読もうとする趣味人が他にも居たとはなあ(^-^)
...ではなくて、今でも通用する相場の魔物の生々しい息遣いが
描かれます。
面白半分で勝っても負けても遊び感覚ならばどうでもいいが、
命のやり取りのつもりならば、覚悟のないヒトザルは
賭場には立ち入らない事です。
覚悟を決めて地獄の門に立ち入るならば、格好のガイドブック。
当時から大好評だったそうで、しばらくして「青いサファイア」を
刊行した。
しかし、サファイアは青に決まっています。
あまり売れなかったらしい。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿