倭国に限った事でもあるまいが(偶々倭国の史実に多少詳しいだけかも)なんともまあ、、、、要人警護失態の歴史。
歴史どころか経験にすら学べない。
前世紀末頃の天皇皇后両陛下のオランダ訪問の際のあるシーン。
両国の長い歴史からすれば友好的であって然るべし、、、なんですが、先の大戦での陸軍の蛮行の記憶(大抵は足を踏んだ方は直ぐに忘れるが踏まれた方は何時迄も恨みに思うのが常)からして一部には強い反日感情があり、不測の事態が危惧されていた。
これがアメリカンならば、単純明快な西部劇紛い。仮に爆弾が投げつけられたら沿道に投げ返す。そこに市民が居ても躊躇するな(マニュアルがそうなっているそうだ)
写真は戦没者記念碑に献花のため赴く両陛下。沿道には市民が立ち並んでいたはず
両陛下の左にはオランダ首相。右側にはベアトリクス女王とアムステルダム市長
つまりオランダ国最高の貴人が万一に備えて「醜の御楯」となる異例の対応。
なんとも、、、言葉にならない(が、最高の要人警護とはそういうもの)
高貴なる方の責務の果たし方とはそういうものだが、倭国だってひけはとらない誇らしい史実がある。
ロシアのニコライ二世が皇太子時代に訪日した際に大津事件に遭遇。幸いにも命には別状なかったが、、警護していたはずの巡査が凶行に及ぶとは、、、作為不作為の違いはあるが「奈良警備」クラスの要人警護の大失態である。
当時ニコライ二世は二十歳過ぎ、明治帝はアラフォーくらい
当時の記録をよめば政府首脳は右往左往するばかりで
今と同じように有事には役立たず。なもんで、帝御身ずから対処されたといわれている。
京都から帰国の為に神戸港までの特別列車でニコライ二世をエスコート。
さらにロシア艦内での帰国招宴を周囲の反対を押し切り応諾(この前に京都御所での招宴をオファーしたがさすがに断られている)
その際に憂慮する側近に対して、帝曰く
露国は先進文明国なり
豈敢えて汝らの憂慮する蛮行(拉致監禁や毒殺)を為さんや
立派な方だったのですねえ、、、としかいいようがないが、今の露国が「先進文明国」かどうかは論評しない。
ちなみに、責任をとってだろうが、外務、内務、司法の三人の大臣が辞任しました。
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