2016年4月30日土曜日
太平記の時代
高校において国史が選択科目だと知った時の絶望。
国と民族の歴史をちゃんと教えようとしないのは国賊に等しい。
指導要領改正により必須はいいが、どうせ「時間切れ」で、
明治の始めでエンドマーク。
本当は近代史をちゃんと教える事に意義が有る。
しかし、組員教師がどう教えるのか?実に興味があるが、
指導要領を逸脱すれば、懲戒処分ができるので、ふ○えの効能もある(笑)
まあ、そんな事はさておき、時間切れの解消策が大事だ。
しかし、簡単な事で、考古学や神話学の部分を切り離せばいいのです。
そもそも歴史学の取り扱う分野ではない。
ということで「続日本紀」くらいから......つまり、奈良時代から文献に
裏打ちされた歴史がはじまるのですよ。
それ以前は、プロローグとして、まあ一時間でさわりだけ。
これで、近代日本のライトサイドもダークサイドもキッチリと
若い世代に伝える事ができます。
どう理解し、自分の立ち位置をちゃんと認識してくれれば、
アホたらしい「反なんちゃら」に与する事もなかろうし、
まともな倭語が使えない低脳の代名詞の如きネトウヨの真似事もしないだろう。
須く、自分の自律した意見で行動するのはいい事だ。
何だかこれじゃあ、ブログタイトルにそぐわない(笑)
実はもう一案あるのです。
鎌倉末期から始める。
鎌倉時代から南北朝を経て室町の王権までの間に倭国の骨格が
定まったと考えても間違いはない。
それ以前は、何事においても原日本人であり、ちょっと異質。
太平記には、倫理的にして狡猾な...二律背反的な倭人ばかりが登場しますし、
日本文化なんて、室町が原型だということは歴史修正主義が
太刀打ちできないテーゼ。
どっちかと言えば、こちらを推奨したいが、まあ現実的ではない。
2016年4月29日金曜日
「シュギシャ」という言い方
思い出すことも困難な大昔。
ある罵声(あるいは怒声)・・・・ オマエはトロツキスト(トロッキー主義者)だ!!
目が点になり、トロッキーは名前を知っている程度で、著作は読んだことがないんだが・・・
猪木正道さんの「共産主義の系譜」なんかを手がかりに「裏切られた革命」を読んで見るに
なかなかイケてる革命家じゃないか(苦笑)
なんだかホロコースト系映画が頻繁にスクリーンにかかる。
相当に上質な映画である(・・・あるいは思われる)が、今何故?って 天邪鬼は邪推するのです。
かの「シュギシャ」とはレッテル貼りである。
明確な概念規定があるわけでもなく、ただただ一見知的批判的に見せているだけにすぎない。
「歴史修正主義者」なる言葉もそれに似ている。
本来は新史料や既存資料の新解釈による「従来の定説や権威を覆すような仮説提示」をいう学者ですが、
一般には「定説を無視し、誇張や改竄された歴史事実を根拠に意図的な捏造史観を吹聴」する者を言う。
歴史は社会科学の一部門であり、その限りでは「科学」なのだが、
歴史評価というイデオロギーに触媒された途端に朱子学的な政治になる。
歴史には勝者と敗者は登場するが、それを善玉と悪玉に比定するという非学問的なやりかたである。
けだし、歴史は勝者がつくり(・・・・・しょうがないから、敗者は文学を作るってことかな?)
言ってみれば、歴史修正主義者とは、勝者の歴史に「オブジェクション」を唱える立場に立つものである。
勝者が敗者となることはないが、悪玉になるかもしれないって、これは勝者にとっては好ましくない。
従って、あらゆる腕力や謀略を駆使して「シュギシャ」を潰しにかかる。
南京「大虐殺」は幻である
いわゆる「慰安婦問題」は虚構である
大東亜戦争は「防衛戦争」である
原爆投下はジェノサイトである
極東の半島国のヒトザルがその限りにおいて歴史修正主義を唱えるのは勝手にさせておけばいいって
思うのが、西洋的エシュタブリッシュの立場(・・・ではないかと邪推している)
要はどうでもいいってことなのです。
しかし(ここからが核心)、その歴史修正主義が西洋現代史に波及すること、
とりわけホロコースト問題が広がることは絶対に避けねばならない。
ホロコーストがなかったという主張は、いまんところ虚言妄語だとされていますが、
地に潜むシュギシャはあまたおり、反撃の機会をうかがっている......と。
まず「サウルの息子」
ハンガリー映画であり、カンヌのグランプリとオスカー賞をとりました
収容所に送り込まれてきたユダヤ人を「ガス室で殺害し、その死体を焼却処分」したのはユダヤ人だったというお話です。
江戸時代のお武家と同じで、不浄な行為は自分でやらずに誰かにやらせる・・・・
ナチス協力ユダヤ人が同胞を圧殺する陰険な手口。
でも、分割して統治するシステムに一番長けていたのはエゲレス人。
ストリーの核心はそういうことではないのですが、
カポをセンターに据えたのはホロコースト物では珍しい。
次が「アイヒマン・ショー」
かのアイヒマン裁判をTV中継放送しようっていうメディア人の格闘物
現時点日本は公開予定状態なので、予告編で想像するしかないが、
本当に伝えるべき真実を真摯に伝えるっていうジャーナリズムのプリンシプルを描いたようです。
ホロコースト物というより「スポットライト」の系譜かもしれません。
歴史修正主義に対するユダヤ陰謀論を展開してもしょうがないのですが、
いつまでたっても「真実」を描く映画をこれでもかって突きつけるしつこさは学んだほうがいいのかもしれない。
そして「伝えたい」と思えば身命を賭してっていうスピリッツも同様である。
倭国の映像(に限らずだが)ジャーナリズムの殺風景で荒漠としたランドスケイプは見るに耐えない。
2016年4月28日木曜日
願文
簡単に言うと「誓いの言葉」、誓詞ともいう。
神仏との約束であり、約束を違える事は許されない......はずなんですが、
to share with you both sorrow and joy,
and be faithful to you,
until death parts us.
さはさりながら......風の中の羽根のように言葉は空虚(笑)
世の中、なんにでも「三大」なんとかってあるんです。
能楽の「三大願文」
木曽の願書
安宅の勧進帳
正尊の起請文
これまた「願書」は、真面目に木曽義仲が平家追討を願い奉るのですが、
あとは、その場限りの虚言妄語の類い。
しかし、嘘も真剣になり、本当だと信じこめば、本当らしくなる。
聞いている方も、そこまで言うならまあ信じてやろうかって。
さて、渋谷の松濤の観世能楽堂が、銀座に移転し、来年秋に杮落としの予定。
従って、おさらい会も秋に新装な能楽堂でやることになったらしい。
今年が引退興行のはずだか、杮落としの一環で会をやるからと言われれば
寒村陋屋から御出馬するかどうか思案中。
どうせやるなら、オトコ弟子宿願の、願文揃い踏みの第二弾!
毎度の独吟だと芸がないから、起請文の「一調」にでもしてみるか(笑)
頼朝の義経暗殺の密命を受けて上洛した僧正尊。
義経と弁慶にとっちめられ、苦し紛れに起請文を書き、それつらつら嘘偽りはございません。
まあ、みえすいたうそですが、だまされた振りの主従。
その夜、正尊一党は夜討ちをしかけるのですが、哀れ返り討ちの次第。
ちなみに、アリアのアカペラのソロに簡単にオーケストラをあしらうという
演じかたがある。
笛をあしらったり、太鼓をあしらったり......
鼓をあしらうのを一調という。
多少イロモノがつくと華やかになるし、新しい舞台に花をそえるかな。
世捨て老人が、メセナをかねて、恥辱汚濁の世間に再登場するのだ(笑)
客席も渋谷の能楽堂のばいになりますので、バンショオクリアワセのうえ、
御来駕を伏してお願い奉る次第。
2016年4月27日水曜日
アンチエイジング
不老不死なんて、過去の絶対権力者の見果てぬ夢というか妄執だし、
ヒトザルを不幸にする最大要因のひとつでしかない。
しかし、アンチエイジングといいかえれば、幸せになれる最新科学らしくなるらしい。
美魔女なるものは本当に美しいのか?
歳相応でない形相は、バケモノでしかなく、どこかトータルで辻褄が
合うようにしかなっていない。
浦島太郎君の末路は哀れなものである。
この美人だって、愛するものと一緒に老いて行く静謐な平安を味わえない。
最初の映像は、よく知らない映画。
上映のされかたも素っ気なかったみたいだが、多少含蓄のある恋愛系。
小品の割に、大物ハリウッドセレブなご老人が二人も登場します。
二つ目は言わずと知れた(笑)
永遠の美とその崩壊は、第三者的に眺めている方が美しい。
さて、ちょっとした実験(笑)
三十代の時に年齢を問われたら?
20歳代前半です!と答えるとします。
相手の反応は?
→見た目は老けとるなあ
逆に四十代半ばと答えれば?
→雰囲気がお若いですねえ
還暦過ぎ数年の場合だと?
少なく言えば、確実に「老醜がすすんでますなあ」
多めに言えば、「まだまだお若い!」
若づくりってあまり印象が良くないように思えますがなあ(笑)
2016年4月26日火曜日
雄弁は金以上(笑)
ヨロンとセロンは似て非なるものとは、過去から言い続けている。
輿論、世論と書けば「何が違う?」と思うだろうが、有識者の説明によれば・・・
パブリックオピニオン
パブリックセンシティブ というほどの違いがあるという。
世の中には、マジョリティとマイノリティがいる。
多数の意見だから正しいという保証も確信もないが、とりあえず「民意」というのものは良し悪しとは別だと考えるほうがいい。
困ったことに(というべきか本来そういうものだということか)、
マジョリティとマイノリティのはそれぞれ「形容詞」がつく。
某氏の用語を拝借しますと......
サイレント
ノイジー(アジテイティドという方が適語と個人的には)
ここでお得意の四象限マップが登場するのですが
サイレントマジョリティ(世間の一般傾向)
ノイジーマジョリティ (多数派はことさら言挙げするものではないから、いささか希少種)
サイレントマイノリティ(世の中を多少斜めに見ている高踏皮肉屋)
ノイジーマイノリティ (自虐的をバネにする一番困った意識が高いと思っている困った存在)
民意なる世の中の一般傾向なり正しかるべき真実なりを伝えることは難しい。
ことさらに声を上げない民草の意見(思い)はどこにも誰にも届かない(伝わらない)
しかし、困ったことに伝播すれば「オピニオン」らしく見えてくる。
世の中「言ったもん勝ち」とけだし名言である。
韓非子も「三人市(都会)に虎を成す」と言っています。
嘘だって何度も繰り返せば本当らしく見えてくる。
世の中の罪悪のうちで最大のものが「ノイジーマイノリティ」
疎外閉塞差別されているという被害者意識がよりスピーカーの音量を上げ、
物言いが鬼面人を嚇すが如くなため注目もされる。
月並みな真理よりも、大仰な妄言のほうが面白いに決まっている。
面白くなければ新聞は売れないし、TVもチャンネルを合わせてもらえない。
マスコミのお墨付きを得た途端に、センシティブがオピニオンになる。
ここに「マスゴミ」なる存在と「市民」なるプロ扇動家の共同謀議が完成する。
無知の善意は危険であるが、本当に危険なのは、その背後の「扇動家」。
どうも(詳しく調べたわけではないが)・・・「反〇〇〇」と名がつけばなんにでも手を出し、口を出す傾向らしい。
子宮頸癌ワクチン、原発、MGO、安保法制、オスプレイ、自衛隊・・・それぞれに反対の理由はあるだろうが、
すべからくじゅじゅつなぎってことろはよくわからない。
たぶんですが、主義主張と無関係に反対派を糾合さえ出来ればなんでもいい。
不安や危惧に浸入するウィルスに似ている。
下手な鉄砲も数うちゃ中るってことなんだろうと思いますが、昔のように
正々堂々と共産主義社会を作ろう!と言ってくれると分かりやすいのですか、
狡猾にも最近の左翼活動はマフィア化したようです。
2016年4月25日月曜日
ノルディック・ノワール
北欧と北ヨーロッパは同じ定義なのか違うのか判然としない・・・というか判然とさせないままその言葉を使っている。
歴史的及び文化的に共通項でくくられるというのであれば、
いわゆる「スカンディナビア諸国」に加えてデンマークとアイスランドまでが含まれそうだ。
奇しくも、彼らの国旗は等しく「スカンディナビアクロス」をモチーフとする。
シネマの世界では、彼らは歴史的にも先進国であった。
残念なことに、トーキーになった際に言語的に少数派であったがゆえに、映画市場的には辺境になった。
しかし、「美=芸術」は辺境に花咲くのであり、数うちゃ当たるってものではない。
かつては
ドライヤー
ベルイマン という北欧的神秘な画風が世界を席巻し、
いまなお「無人島に持って行きたいような作品」が、映画製作の底面積の狭さとは無関係に次々に生み出される。
ハリウッドでリメイクされる数がその証明である。
ミレニアム → ドラゴン・タトゥーの女
ぼくのエリ → モールス
なんかが、すぐに思い出されるが、特段リメイクされなくとも、
濃密で神秘的な空気を背景にした美的に洗練された作品が思い出したように倭国のスクリーンに
密やかにかかるのです。
獣は月夜に夢を見る
陰鬱な美しさの恐怖とでもいうのか・・・実に面白いのです。
倭国においては「狼(オオカミ)=大神」。
畏怖されるべき存在であり、悪意を持って語られるべき存在ではない。
クラッシクローマ建国伝説に登場するオオカミさんは、建国の母ともいうべき存在であるが、
その後「アンチ・カトリック」的なる邪悪なものとして排撃されるようになった。
満月の夜に狼に変身し、倒すにはシルバーブリットしかない・・・ってところが優れて映画的である。
残念なことに狼男は、吸血鬼の風下に立つことが多く(例:アンダーグランド)、
単独では作品的にもそう多くはないし、センターをはったとしても、まずもって「好意的」に描かれることはない。
加えて、このアファーマティブな時代にも関わらず「狼オンナ」は・・・・寡聞にして聞いたことがない。
その超珍しい事例なのです。
寓意としてはわかりやすい。
ある種の異種結婚異聞、思春期変身映画、オトナへの通過儀礼譚・・・・・・
通常この分野はノルディックミステリーというが、あえて「ノルディック‥ノワール」を言ってみたい。
幸せ度高順位国家群の「ダークサイド」って意味で使っています。
日照時間は短いし、鬱病だか過度のアルコール依存だか理由は知りませんが、自殺率が高いとされる。
高収入と高福祉だけでもヒトザルは幸せになれない。
けだしわがままな存在である。
2016年4月24日日曜日
二番目の世界帝国の崩壊がもたらしたもの
はっきり言えば、よう分からんくらいに複雑怪奇で、浅学菲才の身が快刀乱麻に語れる事でもない。
ただ言えることは、そもそも的に血を血で洗うような宗教問題ではないし、民族問題でもない。
イスラムもカトリックもユダヤもすべからくアブラハムの宗教である。
元来不仲でも無かったが外的要因で仲違いを余儀なくされ、だから「近親憎悪」と言われる。
中東世界は長く平和で安定していた。
パクスオスマーナとでもいうべきか(知る限り斯様な表現を使用する歴史家はいない)
オスマントルコによる支配ですが、トルコ人国家というわけでもない。
民族や宗教に寛容であったので、トルコ民族がアラブ人・ペルシア人を従属していたという構図でもない。
ある種の多民族国家であって、単にオスマン帝国という方が正確であり、クラシックローマ以来の16世紀の世界帝国である。
因みにトルコ民族の民族自決意識は、現在のトルコ国発足以来のこと。
老体と化したオスマン帝国に襲いかかったのが、ロシア帝国であり、中東利権を狙う四番目の世界帝国である英国
反トルコのアラブ人を焚きつける同時に仏露と利権案分を画策し、ユダヤ人に建国の了解という解不能な三次元方程式の
作成元は英国にある(その後の五番目の世界帝国の陰謀もさらに輪をかけた)
昨今認知度を上げつつあるクルド民族国家問題の根っこもここにある。
要するに、大国のパワーゲームに弄ばれたのですよ。
ロレンス中尉の活躍は、アラブシンパとしての親切心からなのか?大英帝国の陰謀の片棒担いだのか定かではない。
毀誉褒貶のはげしさからすれば、どっちかと言い切れるような単純なものでもなさそうだ。
アマゾンプライムに傑作「アラビアのロレンス」がリリースされました。
長尺を思わせない見応えのある・・・どうしてオスカー作品賞でなかったか不思議以外の何物でもないが、
不可解な中東問題のとばっちりではないかと、勝手に得心しています。
2016年4月22日金曜日
女子高校生誘拐監禁事件(その後)
実際のところは「誘拐」であったかどうかは判らない。
別にどうでもいいが、拘るのであれば「拐取」といえばいい。
暴行、脅迫その他強制的手段を用いて、相手方を、その意思に反して従前の生活環境から離脱させ、
自己又は第三者の支配下に置く場合は略取といい、誘拐とは偽計・誘惑などの間接的な手段を用いて、
相手方を従前の生活環境から離脱させ、自己又は第三者の支配下に置くことをいう。
罰則には変わりなく、重犯罪である。
高校生だったジョイは七年間拉致監禁状態にある。
生まれた子供、ジャックは五歳になった。
この手のお話は・・・・
拐取に至るプロセス
拉致監禁状態の悲惨さ
解放に至る緊迫したドラマ ・・・なんかを主題とする事が多いが、
確かに、ある意味もっともシリアスなのは、解放後の被害者の日常復帰。
語られる事の少ない部分こそがキモである。
アニマルとガキの登場する映画は見ない事にしていますが、
千葉大のバカの中学生監禁事件なんかとリンクさせて、上映自粛なんて愚行が起きる前に
見ておかないと・・・・って、いそいそとシネコンへ。
The room
予備知識のない映画でして、なんか寓話的なのか神話的世界の
お話かと錯覚していました。
実のところは、ほぼノンフィクションだとか、、、
さすがに、オスカー主要部門にノミネートされ、ベストアクトレスに輝くだけの事はある。
主演は無名のブリーラーソン(アメリカンですが、シンガーソングライターでもあるらしい)
この役柄なら、ハリウッドセレブなら誰がやってもオスカー当確だろうが、ほかに候補者がいなかったのか?
苛烈な争奪戦とは聞いていない。
誰もが欲しがる役柄・・・・最近の女優の役柄ってステロタイプですから、これはやりがいあり(笑)
http://celebsnap.net/catlist02
ルームとは、物理的な監禁空間であるとともに、心理的な呪縛環境であることを容易に想像させますが、
その解放の困難さをこの映画は教えるのです。
予定調和なハッピーエンドの予感ですが、現実は大変なんだろうと・・・・だっから、上映自粛なんて
バカな真似はやっちゃダメなんです。
別にどうでもいいが、拘るのであれば「拐取」といえばいい。
暴行、脅迫その他強制的手段を用いて、相手方を、その意思に反して従前の生活環境から離脱させ、
自己又は第三者の支配下に置く場合は略取といい、誘拐とは偽計・誘惑などの間接的な手段を用いて、
相手方を従前の生活環境から離脱させ、自己又は第三者の支配下に置くことをいう。
罰則には変わりなく、重犯罪である。
高校生だったジョイは七年間拉致監禁状態にある。
生まれた子供、ジャックは五歳になった。
この手のお話は・・・・
拐取に至るプロセス
拉致監禁状態の悲惨さ
解放に至る緊迫したドラマ ・・・なんかを主題とする事が多いが、
確かに、ある意味もっともシリアスなのは、解放後の被害者の日常復帰。
語られる事の少ない部分こそがキモである。
アニマルとガキの登場する映画は見ない事にしていますが、
千葉大のバカの中学生監禁事件なんかとリンクさせて、上映自粛なんて愚行が起きる前に
見ておかないと・・・・って、いそいそとシネコンへ。
The room
予備知識のない映画でして、なんか寓話的なのか神話的世界の
お話かと錯覚していました。
実のところは、ほぼノンフィクションだとか、、、
さすがに、オスカー主要部門にノミネートされ、ベストアクトレスに輝くだけの事はある。
主演は無名のブリーラーソン(アメリカンですが、シンガーソングライターでもあるらしい)
この役柄なら、ハリウッドセレブなら誰がやってもオスカー当確だろうが、ほかに候補者がいなかったのか?
苛烈な争奪戦とは聞いていない。
誰もが欲しがる役柄・・・・最近の女優の役柄ってステロタイプですから、これはやりがいあり(笑)
http://celebsnap.net/catlist02
ルームとは、物理的な監禁空間であるとともに、心理的な呪縛環境であることを容易に想像させますが、
その解放の困難さをこの映画は教えるのです。
予定調和なハッピーエンドの予感ですが、現実は大変なんだろうと・・・・だっから、上映自粛なんて
バカな真似はやっちゃダメなんです。
2016年4月21日木曜日
むすめふさほせ
オトコとオンナの組み合わせは・・・・ダイバーシティの時代です。
オトコオンナ
オトコオトコ
オンナオンナ ・・・・のなんでもあり。
これが三人になれば、オトコばかりだとむさ苦しいし、オンナだけだと姦しい。
やはり「組み合わせ」が自然ってもんです。
ところが、オンナ二人ににオトコ一人はどうも座りが悪い。
トリニティとしてしっくりくるのは「オトコ二人にオンナ一人」
別にエレガントなお仏蘭西だけではなく、ガサツなアメリカンだって・・・・・
ここで大事なことは、どうして三人の性バランスがかくあらねばならないか?ってことですが、
まあそんな理屈っぽいことはアバウトでいい(苦笑)
オンナ同士の切った張ったみたいな下品な三角関係は見るに堪えないが、
オトコ二人だとなんか微妙な空気っていうか恋愛と友情の幸せなマリアージュ風になるからってことでしょうか。
翻って倭国はっていうに・・・・・探せばあるのだろうが、これっぞて思い出せないが、宇治十帖なんかそれに近いか?
まあ、新作のこれでお茶濁し(笑)
話には聞いていましたが、競技かるたって高度に知的な格闘技です。
百枚のかるたの内、任意の50枚が選ばれ、
それぞれ下の句の取り札25枚づつを自陣に適宜三段に並べる。
ここで「記憶力」が試される。
空札(選ばれなかった残り50首)がつらつら、どの取り札がどこに配置されているとか
当然に並べ方にも戦略がある(大山札なんかはどう並べるのがいいのかねえ?)
上の句を読み上げた瞬間、下の句を取る。
50%の確率で空札が発生するので、お手つきは反則である。
これは「瞬発力」の戦いであり、記憶力が前提となり「聴覚」がモノを言う。
敵陣の札をとれば、自陣の札を一枚相手陣地に移動させる。
試合の進行とともに段々に下の句の札が減少してゆくとき・・・・・これはカウンティングの世界です。
空札も含めて残りの読み札がどの句なのかをアタマに叩きこんでいないと勝負にならない。
自陣の札がゼロになれば「勝利」
試合時間は90分くらいと言われますし、決勝戦までには数試合を戦いぬく必要がある。
緊張の持続に「体力勝負」
実に面白い!
倭国はどうしてかような知的格闘技(知力+体力)をスポーツとして評価しないのでしょうかねえ?
だから、体力バカだけの体育会系がのさばり、ブラック企業の温床となるとかなんとか揶揄されるのですよ。
本当は一流のアスリートはそれ自体知的なのに。
2016年4月20日水曜日
照一隅
世の中に真実を、それも不都合な真実を告げる事を使命とする
特異な職業がある。
事実を告げる際には、聴覚に訴えれば「木鐸」
視覚ならば・・・・「スポットライト」というのかどうかは知らない。
カトリック教会内部で永年の陰惨な男女を問わずな幼年者への性虐待。
コリアン系なカルト集団なら有り気な話だが、聖教会だって例外ではない。
中世に於いて最も淫靡な場所と事象は、懺悔室での貴婦人の悔告であったことは
知る人は知る。
しかし、未だに存在した文明国の教会内部の醜聞は、宗教のダークサイドを白日のもとにさらした。
ジャーナリストの鑑とも言うべきは、ボストングローブ紙のコラム「スポットライト」チーム。
その辺のペンゴロには、爪の垢でも煎じて飲ませたい。
内容からすれば「大統領の陰謀」に比すべきだが、遙かに出来映えが違う。
片やノミネート止まり、片や作品賞。明らかに違うのです。
アフリカンはまず登場しません・・・かと言って作品の評価が上げ下げするものではない。
このような役柄はセレブスターが演じるものではなく、地味でシブいのがいい。
まあ、それなりの役者揃いですがね。
報道の評価としては記事の大小ではなく、、、実のところはこちらの方が罪深い。
片や、個人的な資質に起因するスキャンダルであり、大統領制度問題ではない。
極東の某半島国は、このような役割を、雑誌、週刊誌、情報誌がになうのですよ。
けだし、最近は「木鐸」を言わないはずだ・・・ちがう、言えなくなった(笑)
裏読みが幾らでもできるのですが、
ボストンのようにカトリック勢力の強いエリアでの取材は命懸けだったろうとか
新しい編集長がユダヤ系でなければ潰されただろうとか
その後の教会への風当りの厳しさはWASP国家ならではだとか
性犯罪は職種に関わらず習慣性や再発性がある事が再確認できたとか
チームの執念の裏側にはそれぞれのトラウマがありげとか・・・・
それでも教会権力はゆるぎはしない。
報道があったのは2002年の始め。大きなダメージを受けながらもボストン教区は
いまも生き残っているようです。
教皇も謝罪はするも退位には・・・公式には至らなかった。
別の理由とやらで、八百年ぶりに退位はしました・・・・
当時のボストングローブ紙は、倭国の虚報妄言新聞と提携するユダヤ資本の反日新聞であるNYT。
その後、レッドソックスのオーナーに経営権が変わった。
だからと言って紙面が変わったわけではない。
相変わらず日本と・・・トランプに厳しい(笑)
しかし、一隅を照らす灯りは、尊い。
一番感動的なシーンは、日曜版のスクープとして、リリースされたのですが、
当日の朝は、新聞社は異様に静まりかえっている。
ただ、スポットライトチームのオフィスだけは、信者からの告発電話が途切れるなく・・・・
2016年4月19日火曜日
キラネ話題の(その参)
メディアプロデュース学部
国際コミュニケーション学部
シティライフ学部
21世紀アジア学部
マネジメント創造学部
ライフデザイン学部
キャリア実践学部
健康プロデュース学部
グローバルメディアスタディーズ学部
こども学部
マンガ学部
ソーシャルワーク学部
危機管理学部
未来デザイン学部
キラキラの一年生の旅だちの季節。
皆さんはどんな道を選んだのでしょうか?
先人の真似することが悪いとも良いとも言わない。
新しい世界に挑戦するには、それらしい包装紙も大事だが、
一体、どっちに向かうつもりなのだろうか。
馬鹿にしているつもりはない。
誰か見ても間違いようのない学問を教えているはずだが、
ろくに国家試験も通らない学士(○学)を濫造する古典的な学部よりましかもしれない
しかし、キラネだなあ(^。^)
平仮名や片仮名、果ては洋語の山。
確かに、冶金学を「チキンガク」とよむ若者がマジョリティな御時世。
世の中に迎合することも方便としては致し方ない。
さりとて一体何を学ぶのだ?
学んだことが社会で生かせるのか?
企業の採用担当者は、応募者の名前に困惑し
更に学歴(修学内容)でもアタマを抱えるかもしれませんなあ(笑)
どうせならかような学部のある大学は如何か?
未来産業学部
経営成功学部
人間幸福学部
未来の産業を学び、経営に成功して、ヒトザルが幸せになることを体系的にまなぶこと
を標榜する千葉県長生郡にできた・・・・・はずの大学!
それをなんとも文科相は申請却下。
世紀の暴挙だ・・・・との非難の声は聴き及ばない(笑)
2016年4月18日月曜日
欲望・墓場・極楽の三題噺
映画を映画館で見る時代は終わった。
SFXに始まり、3Dとか4Dに至り、ケレン味も極まれり(苦笑)
いまんところ、技術の使いこなしが子供じみていまして、オトナの共感とは縁遠い。
これからは何事も「シルバー」がトレンドと消費の主役であるが、はっきり言えば「ズレて」ます。
すくなくとも「芸術」の端くれとして、おさえるべきポイントにフォーカスを当てた作品でないと先は寒い。
有り体に言えば、古典性と前衛性。
その点、舞台のほうがまだしも先鋭かもしれない。
ロンドンのヤングヴィックシアター。
足を運ぶにはちょっと遠いし、チケットがとれるかどうか・・・なんちゃって能舞台程度の収容力
嬉しい事に「ナショナル・シアターライブ」ってことで、断続的に話題作がシネコンにかかります。
アーサー・ミラーの「橋からの眺め」
テネシー・ウィリアムズの「欲望という名の電車」
現代劇の古典がなんとも斬新に演じられるのです。
あの寓話的な書き出し(すべて実在ってところが凄いのです)が・・・・・
「欲望」という名の電車に乗って
「墓場」という駅で乗り換えて、6つ目の角で降りたら
「極楽」という街に着く。
サザンベル(南部大農園の貴婦人あるいは令嬢)であったブランチが妹を頼ってノラにやってくる。
ブロードウェイ初演の際には、
ブランチ・デュボア - ジェシカ・タンディ
スタンリー・コワルスキー - マーロン・ブランド
ステラ・コワルスキー - キム・ハンター
ハロルド・ミッチェル - カール・マルデン
映画化された際には、ヒロインだけはビビアン・リーに変更されたが、
これは、地味なジェシカでは客入りがってことでなく、ロンドン公演ではビビアンが舞台をつとめていたし、
リーは元々が舞台役者
それに、代表的なサザンベル=スカーレット・オハラの相似形イメージもある。
スカーレットは誇り高いリアリスト。
落ちぶれたという認識があるが、弱みは見せない。
精一杯の虚勢を張る。
廃墟化したタラの大邸宅のゴージャスなカーテンをドレスに仕立て直して、堂々と振る舞う。
一方で、ブランチは誇り高いがロマンチスト
立ち居振る舞いが地につかず、周囲と空回りをする。
作品は
舞台的にも映画的にも大成功!
その年(1951年)のオスカー賞は「総取り」でもよかったんですがねえ(笑)
作品賞(ノミネート) → 巴里のアメリカ人
監督賞(同上) → G・スチーブンスン(陽の当たる場所)
主演女優賞(受賞)
主演男優賞(ノミネート)→ ハンフリーボカート(アフリカの女王)
助演男優賞(受賞)
助演女優賞(受賞)
今回は、なんとXファイルのダナ・スカリー捜査官がブランチをやります。
彼女ってただのTVアクトレスじゃなかったんだ。
ムービーアクトレスとして最近は顔を見ないと思っていましたが、こんなところで頑張っているんだ。
元々、演劇少女だったみたいですし、なんとも言えないほとんど聞き取れない・・・南部訛りでしょうか・・・
渾身狂乱の熱演ってこういうことをいうんでしょうねえ。
成功する舞台とは「虚実皮膜の間」っていうのが近松の演劇論
そういえば、このシアターは舞台と客席の区分がない等しい。
虚の世界と実の観客という存在が渾然一体となる。
因みに、ケイト・ブランシェットがオスカーを取ったこの作品は、オリジナルにインスパイヤーされたものというのが
大方の見方です。
2016年4月17日日曜日
しあわせってなんですか?
http://top10.sakura.ne.jp/UNSDSN-HappinessLadder.html
http://www.huffingtonpost.jp/yuma-nagasaki/happiest-country_b_8906340.html
二つの世界幸福度ランキングがある。
前者は国連の関連機関の調査で、後者はギャラップとどこかの調査。
実に面白い(笑)
前者はありきたりで、先進国、とりわけEC諸国、それも北部の国家が並びます。
問題は後者であって、以下のような有様。
1位 コロンビア
2位 フィジー
2位 サウジアラビア
4位 アゼルバイジャン
5位 ベトナム
6位 パナマ(*)
6位 アルゼンチン(*)
8位 メキシコ(*)
9位 エクアドル
10位 アイスランド(*)
10位 中国
前者を参考までに・・・・・・
1 スイス
2 アイスランド
3 デンマーク
4 ノルウェー
5 カナダ
6 フィンランド
7 オランダ
8 スウェーデン
9 ニュージーランド
10 オーストラリア
調査項目と計算システムで何とでもなるわけで、その程度の統計結果に右顧左眄してもしょうがない。
しかし、どちらにも「アイスランド」が登場するということは、
この国だけは地上の楽土か?・・・・・リーマンショックで国家破綻となったはずだが。
もう少し言えば、前者の調査で偏差値60以上、つまりAランクは(*)をつけました。
中南米国家が幸せって言われると、主観的に能天気だからでしょうって言いたくもなる(それはそれで大事なんですがね)
そもそもを言えば「しあわせ」というような主観的な概念を客観的な統計数値で評価することに一定無理さ加減がある。
例えばですが、フローとしての収入が途絶え、廃墟寸前の陋屋に住まいし、訪れるものは野鳥に野生動物、
雪月花のみがお友達という蝸牛庵なる御仁は
いまや幸せ一杯らしい(笑)
愛さえあれば幸せになれるって・・・往年の「ある愛の詩」のセリフの一節(この惹句だけで大ヒットしたのだ)
ところで、前者統計の19位くらいにベルギーがある。
偏差値は60以上ですから、堂々のランクA。
ECの中心で大したものである・・・・が、有識者が見れば「失敗国家」だそうである。
いくら見てくれがよくても、国家統治、治安(テロ)対策が破綻していると言われれば、けだしそのとおりだ。
国家にとって何が大事って「国民と国土の安全」であるって、至極当たり前に考えれば
かような統計の意味のなさってよく分かります。
2016年4月16日土曜日
2016年4月15日金曜日
海のない国にある「ミナト」
この国の秘密の伏魔殿とは銀行ではなく「ミナト」だったのだ。
如何に認知度がないかは、ウィキに項目がない事が証明だし、
関税制度に詳しいはずの蝸牛庵なる御仁ですらしらなかった。
もっといえば、定評のある「ナショナルジオグラフィック版:世界の未公開地域」にも登場してません。
あれほど、お宝の眠っている場所を列挙しているのに・・・・
有り体に言えば、ジュネーブにあるカスタムタックスフリーの治外法権エリア。
たぶんですが、保税区域に指定されているのでしょう。
帳簿の上に資産ではなく、後ろめたいかもしれない高額な現物資産に保管するエリア(倉庫あるいは建物)のようです。
主として、絵画のストレージらしいが、隠匿退蔵され、人々が鑑賞すら出来ないとは不幸の極みである。
あんまり興味のないパナマペーパーだが、これはすごくて、まさしく「藪から大蛇」がでた!!
アートテロに遭遇した悲劇の名画やナチスの略奪絵画が発見されることを願っている。
株や債券や現金は、いくらでもくれてやる。
どうせ地獄には持っていけはしない(笑)
しかし、芸術という人類資産は、きっちり落とし前をつけてもらいましょう。
そう思えば、タックスヘイブンなんか可愛いもんだ。
ちなみに、今回明らかになったのは、モジリアーニの絵画1点。
ナチス盗難絵画らしいが、ナチスがかような退廃絵画に興味を持つわけがない。
ゲシュタポの下っ端のこそ泥行為に違いない。
価値的にも27億円程度だが、ユダヤ人から略奪した美術品をユダヤ人富豪が隠匿ですか?
なんともねえ・・・・ハンナ・アーレントならなんとコメントするだろうか
大物はこれからだ。
フランスのトゥルーズの農家の屋根裏でで見つかったカラバッジョの作品(推定)は150億円だといわれていますが、
四半世紀以上行方不明のフェルメール作品である「合奏」は、なんと200億円を優に超える!
ほかにも、傑作あまた。
まずもって、ジュネーブの自由港の何処かにある・・・・と信じている。
2016年4月14日木曜日
パナマペーパーズ
なんだか世界的には凄いことになっていますが・・・倭国では静かなものです。
著名な日本人でも登場しないことにはことの重大性を認識しないというのは「島国発想」。
仮に大マスコミが書き散らかすようになっても皮相な感情論ばかりだろうから、
読みもしませんがね。
まず合法的なタックスヘイブンを利用すること自体は「違法」ではない。
立場によっては、合法であっても「アンモラル」と指弾されるかもしれないが、
その程度は自らのリスクマネージメントとして判断することである。
李下に冠を正さず・・・・と言うのはキャメロンの苦境を見ても、国際的なプリンシプルなのです。
逆に言えば、一般的に有益な節税スキームを活用せずにキャシュを無為に流出させていることは
株主利益保持への背任行為だと指弾されるかもしれない。
例えば(興味あれば自分で調べてください)、「キャプティブ」という損害保険会社がこっそりと
一部の上得意様だけに提供する保険商品がある。
多額の損害保険料を支払う企業にとってはなかなかファンタスティックなのです。
リスクファイナンシーの新手法として・・・・・あとは略(笑)
ものすごい量の内部情報が流出したらしいが、あるローファームのデータ(の一部または全部)に過ぎませんし、
この事務所は最大手でもなさそうです。
言ってみれば氷山の一角。
従って、何故この事務所の内部情報が
誰によって
いかなる意図で
どうような方法で流出したのか のほうが面白い。
例によって、陰謀論が飛び交います。
それが事実であれば、東洋の島国の政権を倒壊させるような情報はリークがされるわけがない。
むしろ問題にすべきは・・・・
原資としての「タマリ」(税務当局の隠語らしいが)がなにに所以するものか適切に説明できないと
それ以前に脱税行為が疑われるし、それを問題にする方がいい。
税制格差問題こそが根本原因であり、そっちの解決が望まれるが、国家主権そのものである「徴税権」を
国際的な枠組みでコントロールしようなんて空想は持たない方がいい。
コントロールしたいのであれば、別の方法はいくらでもある。
フロー段階での脱税なんか手間ひまかけてビシバシやらなくてもいいのですよ
ご逝去あそばされた際に相続財産への課税権を四方八方に手を伸ばせるようにさえしておけばいい。
大都会はしりませんが、田舎の税務署だと、出来のいい職員は資産課税部門に配属されています(苦笑)
それよりも最大の興味は(リタイアした以上今やどうでもいいのですが)
テラレベルの情報を如何に解析するか(当然に正確且つ迅速に)という情報化技術に興味がある。
デジタルフォレンジック
なかなかのスグレモノ。
情報化技術者の人気分野は、ゲームアプリからセキュリティと言われるが、
それよりもビッグデータ解析技術です。
ちゃちな単語検索技術を想像してもらっては困ります。
これさえあれば「芸能界相姦図」なんか瞬時につくれるのです。
2016年4月13日水曜日
香 薫 芳 馨 郁 芬
五感 とりわけ視覚を失えば嗅覚が利くようになるらしい。
フランクスレード退役中佐は、視覚を失った軍人である。
現役時代からプレイボーイで鳴らしたらしく、オンナの趣味はいい。
とりわけ、視覚を失ってからは、さらにヒトザルの本質が見えるようになった。
女の趣味の良さは「着けている香」で分かる・・・・・らしい。
フローリス:NY行のファーストクラスのCAがこのコロンを着けている
オグリビーシスターズ:あのタンゴを踊る名シーンのパートナーとなる若い女性が使っている石鹸
フルール・ドゥ・ロカーユ:中佐に声をかける女性教授が身につけている香水
幾度と無くノミネートされても、イタリアンマフィアの硬派な役柄だけではベストアクターにはなれない。
実際問題としては、コルレオーネ役のほうが受賞にふさわしい。
しかし、伝統に従い、身障者の役柄は有利なのですが、
実のところは、眼を全く動かさない直面のような演技力よりも、
査問委員会での火を吹かんばかりの名演説とあのタンゴのシーンのおかげでしょう。
このダンスシーンは非常に有名なんですが、それよりもやっと見つけたアル・パチーノの「弁護演説」
正義とは、勇気とは、高潔とはなにか・・・
真のリーダーを育てるとはこういうことなのですなあ・・・・単細胞なアカデミー会員を唸らせたのですよ(笑)
2016年4月12日火曜日
寒村閑居
多事多忙である。
こんな事なら、下町暮らしの方が静謐である。
帰去来を待ち構えていた村役場のおじさんたちが難題を持ち込んでくる。
ボランティアまがいの役職就任要請はいとまと知れず・・・だが、鬱陶しい
とりあえず
「豚インフル罹患中。空気感染の危険あり。面会謝絶」って張り紙でも出しておくか(笑)
日常の心得は現役時代より禁欲的なのです。
披露するに・・・・
・即起(ダラダラと惰眠を貪らない)
・作務(炊事洗濯野良仕事・・・作業=修行)
・夜不出門(夜遊びなんかやりようが無いが・・)
・習字(毛筆は苦手なんで、独りよがりな駄日記を相変わらず・・)
・読書(論評なし)
・静座(寝る前には、今日一日を反省し、生あったことに感謝)
→ この程度は、ちょい頑張れば誰でもできる
・勤倹(粗餐粗食、飲酒を控え、質素に暮らす)
・居敬(誰にでも敬意をもって謙虚に接する)
・慎独(人が見ていなくても己を持して慎む)
・謹言(言葉を慎む)
→ かくありたしと「思い」だけは持ち続けているべきだと思います
・刻々留心(何事にも興味を持ちよりよくなる様に知恵を出し工夫を行う)
・跡無工夫(自分の功を誇なず、死しても名を残すなんて未練なし)
→ まあ、生涯修行ってことですよ。
不東庵心得帖を拝借しておりますが、そうはいっても、墨客文人の真似事までの境地ではない。
カスミを喰って生きるわけにも行かないが、スーパーやコンビニは遥かな山の向こう。
ありがたい事に、宅配のお兄さんは毎日やってくるし、4Gの電波もある。
アマゾンプライムは僕のためにあるようだ(笑)
数百本の無料の洋画DVDに雑貨おまとめ配達システム。
軒先に、蔦屋とセブイレがあると思えばいいが、有り体に言えば、修行の敵。
2016年4月11日月曜日
アメリカンの向こうを張って
アベンジャーズやジャスティスリーグには負けてられない。
クールジャパンとして、長いアニメ(に限らずだが・・)ヒーローの歴史があるのだ。
リーグが二つどころか、カンファレンスが四つはイケる(笑)
まず、ウルトラマンファミリー
父がいて母がいて、ウルトラマンをセンターに、セブン、タロウ・・・あとはよく知らないが沢山
ウルトラマンファミリーの家系図を諳んじるほどのファンじゃないの。
次は悪ガキトリオ
ソリを入れたアトム、眉を剃ったマグマ、改造バイクにまたがる仮面ライダー
我ながら出色の組み合わせだと自画自賛。
最後は仮面ブラザーズ
あの月光仮面、七色仮面、ナショナルキッド、アラーの使者、ハリマオ、加えて黄金バッド
時代的にあまりにレトロかも・・・
あらあら、この手には、女性参加がアファーマティブの観点からも必要ですから・・・セーラームーンシスターズ も
参戦させましょう。
あと、ゲゲゲ一家もありますし、最近物もゴマンとあるが、やはりこの手は風雪に耐えてこそ値打ちがある。
スーパーマン、バットマンは三十年台後半に誕生
スパイダーマンは六十年台。
やっぱり貫目が違うのです。
そうそう、この大ヒーローは徒党を組まないのですよ!
2016年4月10日日曜日
千載不決の議
歴史ミステリーは、楽しい。
通説を覆すような鬼面人を驚かすような論は楽しいが、多くは知性的ではない。
中国史最大のミステリーは、ブログタイトルの通り「長い時間かけても決して結論の出ない議論」とされている。
宋代での初代から二代目継承に於ける真実
ありていに言えば、急死か毒殺かという点につきる。
初代は呑んだくれだったようで脳溢血の可能性が高いものの、情況証拠的には
二代目の犯行が疑わしい。1000年も前の出来事。
初代の遺骨等をDNA鑑定でもかけてなんか出て来れば別だが、今となっては闇の中
初代・・・太祖である趙匡胤は、中国史では稀有な名君である。
軍人出身ながら、殺戮、贅沢を嫌い、文治を事とした。
軟弱ながら宋代300年の統治が続いたし、文化香る御代であったことも、彼の遺徳である。
何事にも光と影があり、
科挙至上主義からくる文人派の抗争
硬直化した儒学の悪弊
武の軽視による異民族侵略
平和を金で買う堕落
聞いたような話ですが、まあろくなことは無かった(笑)
腐敗堕落政権のおかげで「水滸伝」という反体制派小説が出来たし、
文人官僚群の行跡記録である「宋名臣言行録」を手にする事ができる。
名臣というものの、単にキャリア官僚に近いさほどでも無い者が多い。
暇でもない時間を費消するなら、貞観政要の方がいいが、ネットサーフィンの暇があれば
読むべきものの一つではある。
ちなみに、水滸伝の頭目である晁蓋は、太祖趙匡胤がモデルだとか
さすれば、晁蓋の跡目の宋江は、趙匡胤の弟でもあった趙匡義かな?
水滸伝が痛快なのは最初の部分だけで、後半追加された体制のイヌ化の
おかげでなんとも通俗化してしまった。
だから焚書の憂き目も見ず、西太后の愛読書として今日に至る。
通説を覆すような鬼面人を驚かすような論は楽しいが、多くは知性的ではない。
中国史最大のミステリーは、ブログタイトルの通り「長い時間かけても決して結論の出ない議論」とされている。
宋代での初代から二代目継承に於ける真実
ありていに言えば、急死か毒殺かという点につきる。
初代は呑んだくれだったようで脳溢血の可能性が高いものの、情況証拠的には
二代目の犯行が疑わしい。1000年も前の出来事。
初代の遺骨等をDNA鑑定でもかけてなんか出て来れば別だが、今となっては闇の中
初代・・・太祖である趙匡胤は、中国史では稀有な名君である。
軍人出身ながら、殺戮、贅沢を嫌い、文治を事とした。
軟弱ながら宋代300年の統治が続いたし、文化香る御代であったことも、彼の遺徳である。
何事にも光と影があり、
科挙至上主義からくる文人派の抗争
硬直化した儒学の悪弊
武の軽視による異民族侵略
平和を金で買う堕落
聞いたような話ですが、まあろくなことは無かった(笑)
腐敗堕落政権のおかげで「水滸伝」という反体制派小説が出来たし、
文人官僚群の行跡記録である「宋名臣言行録」を手にする事ができる。
名臣というものの、単にキャリア官僚に近いさほどでも無い者が多い。
暇でもない時間を費消するなら、貞観政要の方がいいが、ネットサーフィンの暇があれば
読むべきものの一つではある。
ちなみに、水滸伝の頭目である晁蓋は、太祖趙匡胤がモデルだとか
さすれば、晁蓋の跡目の宋江は、趙匡胤の弟でもあった趙匡義かな?
水滸伝が痛快なのは最初の部分だけで、後半追加された体制のイヌ化の
おかげでなんとも通俗化してしまった。
だから焚書の憂き目も見ず、西太后の愛読書として今日に至る。
2016年4月9日土曜日
実のところ「フェミニズム系」だったのです
アメコミには詳しくはない。
が、マーベルやDC程度は社会常識だし、スパイダーマンやバットマン・スーパーマンを知らないと白痴呼ばわりされる。
マーベル系で「アベンジャーズ」・・・つまり「マーベルオールスターズ」なんだが・・・があるなら、
DCだってあっておかしくない。
アメリカンリーグにはナショナルリーグだ。
ジャスティス・リーグ
二大「スターの競演」映画のサブタイトル「ジャスティスの誕生」とはそういうことだったのか!
しかし、単品じゃ売れないアイドルのセット販売もどきをやるほど落ちぶれちゃいないはずだが・・・
従って、しつらえも大きく変わったのだ。
先のスーパーマン映画(マン・オブ・スチール)は、ある種今回の予感を感じさせる映画だった。
ヤングスーパーマンみたいな展開が、クリストファーリープ版とちょっと違う。
だから両親がこれまたすごい(地球版だけ言えば)
ケビン・コスナーにダイアンレイン(更にクリプトン星での実の父はマーロン・ブランド)
さて、バットマン役者が、あのクリスチャン・ベールからベン・アフレックに変わりました。
不安視されたとおり、なにかおぼつかない。
多分ですが、バットマン単品映画をつくり、その後、満を期しての大共演だったと思うのですが、頓挫
やむなく、共演映画の冒頭部分に、
ブルース・ウェインの両親の葬儀
映画の帰りに暴漢に射殺される事件シーン
洞窟での蝙蝠との遭遇
なんてエピソードを時間かけて散りばめてお茶を濁した・・・・・と勝手に想像(笑)
なんだか破綻した大作ですねえ。
二大スターが生死をかけて対決しなければならない必然性やその展開が強引だしご都合的
一番笑っちゃうのが、ふたりとも母親の名前が「マーサ」なんだって。
原典にさかのぼって調べましたが、たしかにそうなっている(偶然か必然かはわかりません)
マザコンな二人、その事実を知って、親の血をひく義兄弟みたいに一転共闘関係に変化(笑)
そこに、アマゾネス族の末裔なんだろうねえ「ワンダーウーマン」登場。
二大スター分以上に強いじゃないか。
要するに、フェミニンテイスト満載の映画なのです。
最後のシーンはクラーク・ケントとスーパーマンそれぞれの葬儀のシーン
ヒーローは死なないって事になっていますから、復活を予感させます。
再来年くらいには「ジャスティス・リーグ」の映画がスクリーンにかかる予定らしい。
峠を越えて吊り橋を渡り人跡稀な寒村から出向いてまで見ようとは思わない。
どのうちに、アマゾンプライムで(笑)
が、マーベルやDC程度は社会常識だし、スパイダーマンやバットマン・スーパーマンを知らないと白痴呼ばわりされる。
マーベル系で「アベンジャーズ」・・・つまり「マーベルオールスターズ」なんだが・・・があるなら、
DCだってあっておかしくない。
アメリカンリーグにはナショナルリーグだ。
ジャスティス・リーグ
二大「スターの競演」映画のサブタイトル「ジャスティスの誕生」とはそういうことだったのか!
しかし、単品じゃ売れないアイドルのセット販売もどきをやるほど落ちぶれちゃいないはずだが・・・
従って、しつらえも大きく変わったのだ。
先のスーパーマン映画(マン・オブ・スチール)は、ある種今回の予感を感じさせる映画だった。
ヤングスーパーマンみたいな展開が、クリストファーリープ版とちょっと違う。
だから両親がこれまたすごい(地球版だけ言えば)
ケビン・コスナーにダイアンレイン(更にクリプトン星での実の父はマーロン・ブランド)
さて、バットマン役者が、あのクリスチャン・ベールからベン・アフレックに変わりました。
不安視されたとおり、なにかおぼつかない。
多分ですが、バットマン単品映画をつくり、その後、満を期しての大共演だったと思うのですが、頓挫
やむなく、共演映画の冒頭部分に、
ブルース・ウェインの両親の葬儀
映画の帰りに暴漢に射殺される事件シーン
洞窟での蝙蝠との遭遇
なんてエピソードを時間かけて散りばめてお茶を濁した・・・・・と勝手に想像(笑)
なんだか破綻した大作ですねえ。
二大スターが生死をかけて対決しなければならない必然性やその展開が強引だしご都合的
一番笑っちゃうのが、ふたりとも母親の名前が「マーサ」なんだって。
原典にさかのぼって調べましたが、たしかにそうなっている(偶然か必然かはわかりません)
マザコンな二人、その事実を知って、親の血をひく義兄弟みたいに一転共闘関係に変化(笑)
そこに、アマゾネス族の末裔なんだろうねえ「ワンダーウーマン」登場。
二大スター分以上に強いじゃないか。
要するに、フェミニンテイスト満載の映画なのです。
最後のシーンはクラーク・ケントとスーパーマンそれぞれの葬儀のシーン
ヒーローは死なないって事になっていますから、復活を予感させます。
再来年くらいには「ジャスティス・リーグ」の映画がスクリーンにかかる予定らしい。
峠を越えて吊り橋を渡り人跡稀な寒村から出向いてまで見ようとは思わない。
どのうちに、アマゾンプライムで(笑)
2016年4月8日金曜日
見たくないバックステージを見せます(笑)
よくあるリーガルミステリー。
道具立てはありげですが、新機軸も有ります。
舞台はルイジアナ
羽振りのいい弁護士である父親殺しの事案
当然に陪審員裁判
被告はIQの高い白人の高校生
主人公は被告の代理人たる白人の弁護士
自白と物証、圧倒的に被告不利
父親と母親は不仲
母親は不倫中
父親は女たらしで粗暴で妻虐待の日々
代理人と被害者一家とは友人関係
父親は代理人弁護士の恩師
弁護士はクライアントの利益のみのために働く
法廷とは法廷上の真実の追求の場
陪審員は事実よりも空気に左右される
被告サイドのアシスタント弁護士は弁護方針に懐疑的
映画を見る側からすれば、被告無罪を予定調和的に期待します。
息子の冤罪を予想しますが、なんか真犯人の輪郭が見えてくる
息子は誰かをかばっている・・・・
少ない登場人物群ですからおのずと見えてくる実態上の真実ですが、
代理人弁護士は、そんなことを明らかにするつもりはなく、ただただ無罪判決を勝ち取ればいい。
結果、訴訟戦略の勝利!
しかし、12人の怒れる男女たちはどういう評議をやったんでしょうか?
普通なら「誤審」と言わざるを得ません。
被告の「殺人」という行為は否定されていません
動機においてシリアスな「事実」が陳述されたが、正当防衛でも緊急避難でもない
そもそも「事実」を証明する物証はあるのか
それに隠された「真犯人の証拠」はどうなったのでしょうか?
しかし、このプロットはちょっとルール違反ですよ。
アクロイド殺人を彷彿とさせます。
少なくとも、被告の代理人弁護士が真犯人だったって初めて聞いた話です。
wa
2016年4月7日木曜日
勧進帳と名付けつつ
普通に言えば、素人発表会ですが、そのプログラムがやっと届きました。
松音会 春の会
なんて言えば、秋もあるのか?となります。
むかしは有りました。
しかし、世界文化遺産ならぬ絶滅危惧遺産
年一回がやっと。
でも、見る人が見ればなかなか豪華な、、、つまり
カネのかかる出し物が多いのです。
サポートするプロが沢山だと、、、分かるでしょう(笑)
でも、蝸牛庵は貧しいもんで、、、財布じゃなくて、
芸の幅ですがね。
独吟。
アリアの部分をアカペラのソロ。
演目の格式はたかいですから、オアシもそれなり。
まあ、渋谷セルリアンの能舞台も最後ですから、
頑張ります。
今回は6分くらいだから、立てなくなる事もなかろう。
御期待の向きには申し訳ない(笑)
2016年4月6日水曜日
光と影の境に消えていったはるかな地平線
所詮「脚本」の妙味だけじゃない・・・でもネットのレビューは桁違いに多いのよね。
生半可な金融知識じゃ歯がたたないし、実話もどきのドラマ作品としても、オスカーノミネートレベルなのです。
どうせならば、こっちのほうが話題になってしかるべき。
なんちゃって83回のオスカーの作品賞(但しドラマ部門じゃなく長編ドキュメンタリー部門)に輝いています。
もっとも、この部門は作家の主義主張(どっちか言えば極端な方が衝撃的)が先鋭に表現されますので、
毀誉褒貶が激しく、物議をかます。
いわゆる「作品賞」と違って、娯楽性よりも思想性(右左は別にして)が評価されるケースが多い。
例えば・・・
ボウリング・フォー・コロンバイン(銃社会)
フォグ・オブ・ウォー(ベトナム戦争の悔苦)
不都合な真実(環境問題)
ザ・コープ(不当な映画!!!!)
バックコーラスの歌姫(以前にネタにしましたが快作)
そして「インサイド・ジョブ」
内職とか副業・・・じゃなくて「内部犯行」という意味のようですが、意味深(笑)
冒頭、リーマンショックのシンボリックな意味合いとしてアイスランドが登場します。
地上の楽土ってこういう場所を言うんですよね(エデンの園かしらって)
それが失楽園と化したのは、過度で野放図な「金融・環境等様々な規制緩和」
どこにでも有りげなバブルとバブルの崩壊・・・・というプロローグに続いて
How We Got Here
The Bubble
The Crisis
Accountability
Where We Are Now
我々は今・・・って問いかけますが、これは2010年ころのはなし。
今は・・・・もう忘れたのでしょうか?
ヒトザルは「見たいものしか見ないし、思い出したくないことは忘れます」とは毎度の台詞
レギュレーションが良いことだとは必ずしも思わないが「ヒトザルの無節操な欲望」にだけは
放任すれば危なっかしい。
神の見えざる手なるものの結果とは「一面の焼け野原の静謐」のことらしい。
多くの著名な実在の「関係者」が登場しますが、本当に肉声を聞きたい大物は
ことごとくインタビュー拒否(・・・なんか不都合な真実があるんですよ)
つまるところ「マネーショート」よりもはるかに「思想的」
知性的なドキュメンタリーにはそれにふさわしいナレーターが不可欠
声が渋いだけじゃそれは「知性」とは言わない。
当然彼か・・・・父親は株式仲買人、母は大学教授。
本人はハーバード中退でオスカーの脚本賞にも輝く大俳優
吹替版のDVDがあれば、是非とも冒頭の「伝説のナレーター」にお願いしたいが、惜しくも物故
他に適任がいないなら、経歴・学歴・職歴・身長・形相等すべて偽装っていうコメンテイターでも構いません。
肉声だけは素晴らしいって噂なもんで・・・・(笑)
2016年4月5日火曜日
林住期の過ごし方
資本主義というか自由経済原則の世界から不合理主義な
宗教行為の世界への戸惑い(笑)
長年の檀家としてお寺には相応の寄進の一方で、理不尽と
思えば断交も辞さず。
お陰様で大伯父の位牌には戒名がない。
過去何があったか知らないが、
仏の弟子として仏名がないのは困ったことだ。
此方から頭下げてもらいに行くつもりはなく、
寺が持って来れば、多額のお布施の用意くらいはする。
が、そんな雰囲気も気配は微塵もない。
多年にわたり先祖代々を供養してきたって言うが、如何なものか?
戒名を提供しなかった御仏は、そもそも供養対象外かなあ。
お布施便なるサービスと仏教団体が争っているらしい。
実際は、サービス提供会社ではなく、マッチングサイトを運営する
アマゾンを非難しているが、どうもオズオズとした態度(笑)
サービス提供会社は、ちゃんと得度した僧侶によるといってます。
嘘でなければ、身内の僧侶がサービス提供に協力していることになるし、
ネット上で様々なサービス提供を行う宗教法人も多々ある。
だっから、天唾にならないように仲介者を非難しているのでしょう。
イリーガルやアンモラルなら兎も角、アマゾンにとっては無視するしかない。
ところで、サービスの中身ですが、三万五千円が最低基本料。
自宅での読経と法話程度。
戒名を依頼すれば二万円加算。
更に墓地までとなればいくばくか加算。
価格体系が明示されており、高いか安いかは別に明朗会計
言ってみれば、時価のピンキャバと正札のソープの争い。
まあこの勝負は仏教団体に分が悪い。
職業に関わらずカスミを喰って生きる訳には行かない以上
何かにつけて営利行為です。
たまたま宗教行為であれば非課税行為になる。
宗教行為は非課税行為でならねばならないという税理論はなく、
ヒトザルの宗教心を忖度するにすぎない。
お布施等に価格表がないなんて誰も信じてはいない。
しかし、なんだかんだと話題になることが実に面白い。
無葬式、散骨、樹木墓、、、いろんな新機軸が人気と
いうものの、低廉簡素に昔ながらの葬祭ニーズは
高いのだ。
すり込まれた信仰とは恐ろしいもの
法然上人は、鴨川の鮒の餌になることを希望したというではないか。
無になる事を厭わないのは、ある種のサトリである。
悟れるヒトザルの数はしれてる。食い扶持となる煩悩の衆生は
ごまんといるのだ(笑)
さて、目の前に某宗教大学の入学案内をながめながら
かんがえてます。
学費が高いねえ。
僧侶育成は宗教行為だろう
定価はおかしくないのかねえ?
河合塾の偏差値がBFだって。
坊主のタマゴはそういうレベルなの?あるいは母集団の問題?
ちょっとプライドがなあ、、、
僧侶以外の就職が結構ありますなあ
破戒僧がこんなにいる乱倫キャンパスなのか、
ちょっと楽しみ(笑)
通信教育の博士課程で得度できないのかなあ?
この天空の宗教都市は、寒いのよ
2016年4月4日月曜日
エイトマンは一人でも、エイトは八人でしょう?
密室殺人
今時流行りません(笑)
かつては日本建築では密室が作りにくく、
それをどうつくるか?なんか本末転倒のような
推理小説が横行した時代が懐かしい。
そのうち物理的な密室ではありきたりなので心理的な密室。
豪雪で隔絶されたワイオミング山中の駅馬車の待合室なんか、、、
曰くありげな複数名の男女
一人ひとり謎の死。そして最後の愁嘆場、それはアガサクリスティの世界。
IQの高い悪ガキがそのまますねたように偽悪的なオトナになった
のが、クエンティンタランティーノ。
いわゆる「アンファンテリブル」なのです。
コンスタントに多彩な作品なんですが、
蝸牛庵お好みの「耽美頽廃倒錯」には縁遠い「饒舌無秩序猥雑」な世界。
でもフィルムグラフィをみるに、全作踏破だ(笑)
さて初めての密室ミステリーにどう挑むのか?
しかし長尺だなあ。
ビルキルみたいに、前後編で二度しゃぶればよかったと思いますかなあ。
南北戦争後の時代。
二人の賞金稼ぎの登場。連行される賞金首の女、赴任しようとする自称保安官、死刑執行人なる英国風紳士、
なんだかんだと怪しげな連中。
都合9名。駅馬車の馭者は対象外だから「エイト」かな?
しかし、タイトルロールには、更に数名のクレジット。
一体いつ登場するんだ?
回想シーンにでてくるのか?
密室ミステリーの醍醐味はチェスと同じで、段々配役が消えていく。
違うのは誰がキングか分からない事。
そして最後は、やっぱりクリスティワールドか。
2016年4月3日日曜日
当然の法理
法律で明文的に認めていようがいまいが「当然の法理」ってものはあるのだ。
憲法改正ができるからって言って人類の普遍的な概念を否定してもいいってことにならないのと同じ。
内閣法制局の過去の見解によれば・・・
法の明文の規定が存在するわけではないが、公務員に関する「当然の法理」として、
公権力の行使または国家意思の形成への参画にたずさわる公務員となるためには、
日本国籍を必要とするものと解すべきである。
至極もっともな話しであり、およそ法律を学んだ(社会常識としてですよ)者として、
選挙権に「国籍条項」がつくのはあたりまえだと思うはずだ(被選挙権は言うに及ばず)
国政レベルではさすがにザイニチ(に限らず外国籍)に選挙権を与えるべきという暴論は聞き及んでいないが
地方レベルでは、人権派やらなんとか市民の会が声高に主張し、後押しする国会議員も散見される。
座布団バッチ組は主義信条にかかわらず支持基盤に対する期待値に答えればいいってレベルだから
どうでもいいのですが、なかなか鬱陶しい。
また、具体論で言えば、どの公務が「公権力の行使や国家意思の形成」かはちょっと難しい。
現場レベルの公共サービス程度はまあいいとしても、一般事務やその事務の監督職までと言われると(事例があるのですが)
いかがなものかという声もある。
一方で、外国籍の司法修習を認めないって暴挙も過去にあったりして、どうも腰が定まらない。
今でこの有り様。
国際化が進むということは、否応なしに「多国籍民族国家としての統治運営」のプリンプルが求められる。
生活保護受給に対する国籍条項のように「人道的見地の保護であって外国籍の権利ではない」ってな論理不可解な
事を言っていられなくなる。
かといって・・・
この辺は、クラッシクローマの歴史に学ぶべきですが、まずもって「寛容の精神」が帝国の血流だった。
そして「ローマ市民権」が国家統治の背骨
なかなか魅力ある権利であったようで、優秀な外国人が殺到したらしい。
しかしながらその後の市民権の乱発は、ローマ市民の劣化をまねき、衰亡の原因の一つともされる。
もっとも一番の滅亡原因は「キリスト教の国教化」だと思いますが・・・・
そういうことをわかった上で、移民(外国人労働者)の受け入れとか地方参政権問題を論じてくださいよね。
滅亡したと言っても、クラッシクローマはその偉業において西洋文明の源流たりえたが、
倭国なんか、あまりな愚行を繰り返せば史書の片隅にすら記載されることはないだろう。
2016年4月2日土曜日
景品表示には騙されない
国連なんちゃら委員会
NPOうんたらかんたら
つらつらを考える市民の会
理想と善意に満ちた有志の集まりにみたいに思えるから不思議ですよね(笑)
特に「国連」と名がつくと無条件に賛同しひれ伏してしまう。
そもそも的に「倭国敵対国家集団体」であって、未だに「国連憲章の敵国条項」が削除されない以上
我々は(日本国民のこと)はUNの「敵国」なのです(具体的にJAPANと書いているわけではないが)
機能不全ながら憲章に従いそれなりに活動は行っていますのでアタマから否定はしませんが
問題は正式な機関でもないくせに
UNの看板を政治的に利用しようとする第五列のような連中が巣食う「委員会」なるものがある。
彼らが意図的にでっち上げた「勧告」なるものが、あたかも国連全体、つまり世界の総意であるかのように
刃を突きつけてくると・・・たじろくのが善意な日本人。
NPOもそうですねえ。
営利を目的とはしないが、無償の奉仕団体じゃない。
それを隠れ蓑にするいかがわしい連中がうごめいていることを知らないほうがイノセントってもんです。
市民の会っていわれると・・・ちょっと意識が高くって理想に燃える匿名集団(・・に思える)
これまた「プロ市民」と言われる職業的扇動家が牛耳っている場合がある。
場合どころではなく、そのものずばりかも知れないが断定はしない。
話題を「なんちゃら委員会」に限れば・・・
マイノリティに「優しいまなざし」を向けて、彼らを擁護しようということは間違ってはいない。
ところが、これら(実のところ複数あるんですよ)委員会の勧告は「倭国内で政治的に先鋭な対立」と
なっているタッチなテーマが何故か多い。
例えば・・・
沖縄は「先住民族」として差別されている
女性はなんちゃら慰安婦に象徴されるように虐げられている
LGBGなんかの差別問題のほうがはるかに激しいと思うがねえ(・・・もしかしたら勧告にあるのかも?)
でも、政治的にも話題にはならない・・・っていうか政争のテーマにしてもしょうがないから
無視しているのかもしれません。
UNなんちゃら委員会が勧告してるからって・・・言い方はある種の思考停止である。
じゃあ、UNが死ねって言えば死ぬのかね(笑)
自分の頭で考えれば判ることであり、ありもしない「権威」に振り回されたり
妄言虚報を無批判的に信じるのは、繰り返して言いますが「白痴痴愚魯鈍」のたぐいである。
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沖縄には沖縄特有の文化があることはそうだとしても、それだけで「先住民族」というのでしょうか?
主張される方は「UNの定める先住民族の定義」はまず知らない。
だって、あえて定義していませんから(定義すること自体にリスクが有るという立場です)
誰かが勝手に先住民だといっているだけ(アイヌは国会決議として先住民として認めています)であり、
輿論調査をやっても、アイデンティティは日本人という人々のほうが多い(・・と記憶している)
沖縄独立を主張する政党があるようですが、得票率も見ても歪んだ連中で、
良識ある沖縄県民は歯牙にもかけない。
2016年4月1日金曜日
万愚節にふさわしく
新年度である。
とりわけ「新年度」なのだ。今日からは「天下御免の素浪人」
会計年度に拘束されることはなくなったが、習慣は急には変わらない。
「林住期」とはいうものの、車は急に曲がらないし止まれない。
慣らし運転で、お遍路でも・・・・って、ガイドブックを読むが、なんとも生臭い。
ある種の「有名人」が、パパラッチもどきを引き連れて、巡礼の旅とは片腹痛い(笑)
どうせなら、あの「サンチアゴ・デ・コンポステーラ」がいいが、スペインはいささか遠いし、
セルリアンでの最後の舞台で「弁慶の勧進帳」を
敬って白すと 天も響けと 読み上げる のだ!
それまでは、娑婆で俗塵にまみれていよう。
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そうか、四月馬鹿の日だ。
毎年 万愚節にふさわしいいつも以上の駄文を書いている。
去年は「四月のサバ」だった。
多少、アカデミックに書いてるが、実のところ毎度以上「妄言虚構」かもしれない。
つまりは、気の利いた法螺話。
法螺とか方便といえば許されそうだが、早い話が「嘘」
仏教では「十悪」というものがある。
最悪なのが「意の三悪」
108の煩悩の根本であり、悪行の全てはここから派生するのだ。
曰く・・・
貪欲--欲深いことだが、不思議なことに物欲は殆ど無い
瞋恚--すぐ怒ることだが、最近は丸くなった
愚癡--恨んだり妬んだりすることだが、これにも無関心だ
ってことは、今更出家でもないか(苦笑)
身の三悪(殺生・偸盗・邪淫)とも無縁だし、あるとすれば「口の四悪」
妄語--嘘をつくこと
綺語--奇麗事を言って誤魔化すこと
両舌--二枚舌を使うこと
悪口--他人の悪口を言うこと
これは天性のものであり、神が与えたもうた資質だし、いまさらどうしようもない。
無理に矯正しないほうがいいって・・・・孔子だか老子がおっしゃってた(・・・と都合よく古典引用)