2017年5月10日水曜日

警察手帳見たことありますか?




実のところ・・・・あります(笑)
ちょっとした道交法違反で、お巡りさんが・・・
でも、黙って恭順するほどしおらしくないもんで、要求すれば見せてくれました。
実は、話題はここから。


警察手帳っていうが、これって手帳じゃなく警察官身分証明書ですよ。
歴史を紐解くに、十年くらい前に型式の大改革があり、今のような身分証明書型式に変わったが
何故か「未だに警察手帳」というらしい。
昔はそれこそ手帳でメモ書きも出来たが、使いにくかったとのこと。


吉野まほろ


全く知らないミステリー作家
実は覆面作家で、元警察キャリア官僚らしい。
文筆家なんて職歴が多岐多様に越したことはない。
警察官上がりの作家はしってはいるが、さすがにキャリアは初耳。
余り偉くなれないと悟ったのか、才能を生かす道は作家だと思ったか、それは知らない。
作風も今時の警察小説風とは縁遠いらしい・・・・


雑文としか思えない新書
買う気もなかったが、待ち合わせ時間つぶしに紀伊国屋さんで買ってしまった。
お勧めするほどの内容でもなく、大抵は既知の内容だが、それなりに面白い。

まずもって古巣の悪口がない(笑)
別れた女房とやめた会社への罵詈雑言ほどオトコを下げるものはない(オンナだって同じですよ)
これぞ、ゲスの極み。
引き換え、チョット綺麗事が過ぎるって気がするが、幸せなリタイヤメントだと思っておこう。


まず「警察手帳」の言葉のカラクリが分かった。

教場
教養

なる特殊用語は知っている。

専務って言葉もあるらしいが、そういう事か(古典的な組織は奇妙な言葉使いをするのだ)
意味不明だと思えば立ち読みでもしてください。

しかし、警察庁と警察組織の違いも知っているが、公安委員会の位置付けは目から鱗だ。
公安委員といえば、フランス大革命のジャコバン派のロベスピエールとかサンジェストしか思い浮かばないのは
知識傾向が歪んでいる。
今時の公安委員は、功なり名遂げた常識人ばかりだ。
公安委員会って、自動車免許証の発行元ぐらいにしか思ってないが、結構微妙な存在なのです。

明治の頃、倭国の警察制度は、フランス国をモデルとする。
たまたま、川路某(初代の警視総監)が留学したもんでそうなった。
かなり国権的だといわれます。
戦後、余り利口でもないアメリカンがグチャグチャにしてしまい、色々テコ入れして今の形になったが、個人的には感心してません。


民生委員とか教育委員なんて頼まれてもやりたくないが、公安委員なら・・・でも頼みに来ませんねえ(笑)
メンツ見てますと、失礼ながら毒にも薬にもならない著名な有識者ばかり。
蝸牛庵なんかを選ぶ様だと世も末。
この鵺のような存在が倭国的統治の知恵ですねえ。
統治権限はなく君臨するだけ。
でも君臨ってある意味で統治よりも凄いのです。


警察組織とは、サウスポーの好きな表現を使えば「暴力装置」です。
従って政治に委ねるものではなく、委ねれば危険だって発想がスタートライン。
しかし、警察組織とはいえ、行政組織ですから、ある程度政治の統制を受けないことは逆におかしい。
ということで意味不明な行政委員会組織が君臨することになったという次第。
軍隊で言えば、軍政は陸海軍省、軍令は参謀本部あるいは軍令部。
それらの機能を束ねて管理する組織
政治の介入に対する防波堤だけだと理解しておきましょう(余りよく分かっていませんが・・・)


しかし、一部には庁から省に「格上げ」しって陰謀があるらしく、
心ある警察官僚との死闘が水面下で繰り広げられているらしい。
格上げされて喜ばない官僚って不思議なのですが、幸いにして戦前の忌まわしい警察組織の悪行への
反省があるのでしょうか?
仮に組織改正って事になれば、騒動が絶対におきます。
こういうテーマのポリティカルミステリーこそ、世に問うべき素材だと思うが、雑文書きで安楽椅子に座る売文の徒は
そういう気概もないらしい。
昔の内務省支配の警察組織も悪くはないが、劣化した政治のオモチャにされる危険性も高い。




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