2018年1月27日土曜日

最高のシェフ




コミックで「信長のシェフ」なるものがあるらしいが、
かの名料理人坪内が主人公と思いきや、さにあらず。
本当に漫画の原作者は教養がない(^^)

かの氏は三好家に仕えるシェフだったが、
遺憾ながらパトロン没落によりトラバーユ。
先ずは首実験ならぬ舌実験。
そこであまりの味付けに信長の怒りを買う。
坪内、慌てず騒がず「今一度調理を...」
二度目の舌実験
信長は今なお不満タラタラ...
坪内更に慌てず騒がず「今一度、これがご不満なら生首さしだしても」

三度目は、信長大満足(^^)
晴れて、信長の料理人に

要するに、雅な京味が分からない信長に合わした
ゴテゴテの田舎味で職をゲットしたって事。
料理の主役は食べる人
彼らに満足を与えられない料理人はなにはともあれ失格なのです。
こんなエピソードが今に残るのは、本人が吹聴したか、
信長の微苦笑を浮かべながらの独白か?


三大料理は諸説あるが、中華は欠かせない。
中華料理四千年の基盤を作ったのは、春秋時代に斉の桓公の
料理人易牙だと言われます。
主人の歓心を買うために我が子の蒸し焼きを
作ったくらいで、最後は下克上でとってかわりました。


実は孟子はとんでもなくグルメではなかったかと想像します。
君子厨房を遠ざく...なんて至言を残したくらい。
これは、台所仕事を卑下するものでなく、
当時は結構男児が厨房に入り浸り、グルメ三昧に興じていた事を
思わせます。
敢えてお好みの所業を封じてストイックでって孟子さまがいいそうな事(^^)

翻り、倭国の料理人の元祖は、景行天皇の料理人のナニガシ
名前が難しく覚えられないが、
景行天皇自体存在に疑義がありますから、この料理人神様も
その程度でしかない。


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