2026年10月27日火曜日

女流ではなくて女性

 



外野の声や内輪のあれこれもあろうが、、、とにかく積年の研鑽の結果なんだから、祝意だし今後の活躍を期待します。

以上が顕教としてのアタシのコメントですが、顕教があれば密教もあります。
入り口の扉を開いたのはいいが、扉には出口もある。

将棋界の退場ルールは厳しくて、成績不振であれば容赦なく、、、、白玲五期で棋士の資格が得られるルールは「実力財界人の大スポンサーの意向」だと言われています。白玲五期がプロ棋士の実力に相当するものかどうかは知りません。

知りませんが、無様な結果になれば後進の道は更に険しくなり、その意味で彼女は「茨の道」を選択した、、、というか、せざるを得なかったのでしょう


一方で囲碁界では、、、似たようなものだが、女性の為だけのタイトルがある一方で、プロ棋士が結構います(段位をとればプロ棋士)し高段者も稀ではない。性差別のないタイトル戦でそこそこの戦歴を誇る方もおられます


浅学菲才ながら愚見を述べれば、将棋のルールは囲碁に比べて苛烈過ぎるし、年齢制限がある中の奨励会という過酷な環境で勝ち上がるのは、、、同じ知的格闘技でもオンナ向きではない(奨励会経由でプロ棋士を目指し挫折した方はたいていは時間切れだった)



ショパン国際ピアノコンクールはコンテスタントの性差を斟酌しないが、優勝者で女性はアルゲリッチとあと誰かさんくらい。ショパンの曲限定だから、まだ女性でも太刀打ちできるが、後期ロマン派音楽だけのコンクールなら、体格(骨格)、手の大きさや指の長さからして、オンナでは最初から歯が立たないはずだ。







2026年10月26日月曜日

能動的サイバー防御

 



国会で「サイバー戦争」に関してどの程度真剣な議論をしたのかあまり記憶がない。

真剣に議論したかもしれないが、メディアが関心を寄せなかった可能性もある。


武力攻撃(殺傷や破壊)を伴わない攻撃(侵略)が新時代の戦争の様相であるが、日本国の防衛論議は硝子細工のように積み上げた専守防衛論の枠組から止揚出来ずに、かなり苦しい形式論理で国を守ろうと努力しています。



専守防衛の定義は「武力攻撃を受けたときに自衛の為の必要最低限の防衛力を行使」だが、そもそもサイバー攻撃は武力行使ではないとされます。

DCの破壊は武力攻撃だが、PGMの無効化やデータの改竄削除は武力行使に相当しないと言われて釈然としないのはアタシだけ?


武力行使でないなら、能動的サイバー攻撃を自衛隊が行うわけにはいかない(防衛出動や治安出動に相当しない)

なもんで「通信防御措置」という新行動類型を定めて「主が警察で従が自衛隊」という体制を作り上げた。


軍隊と警察の円滑な連携がうまくいかないのは歴史が証明していますし、なによりも実働部隊の質と量。

戦力としての自衛隊の能力は、かなりなものだといわれていますが、サイバー能力は皆目、、、、ではないかと(残念ながらですから、システムとロジスティックは士農工商のさらに下という意識)



2026年10月23日金曜日

ボールゲームは点が沢山とれる方が面白い

 



勝負は「得失点差」できまります
大抵は試合時間制ですから、ワンサイドゲームともなれば、試合途中ですでに興味も薄れてしまう。

得点技術の難易度の評価もやってあげたい。

バスケットボールのように、通常のシュートが二点ならば、フリースローは一点、遠距離は三点。成功確率からしても優れて合理的だ。

タイムアップ間近になっても、3PSを連続して成功させて大逆転って、実にスリリングではないか!


難易度を評価するのは「公平で合理的」だし、ゲームをスリリングにする為にも、様々な得点方法がある事がビジネスとしてのプロスポーツの商業主義にも合致する。


その意味でNFLの多岐多様な得点方法は実に面白くて、戦略的だ。

相手より得点が多ければ勝ち。僅差も大量得点差も変わりはない。

試合の残り時間(あと何回プレーが出来るか?)と得点差を考えて、プレーを選択する。


どう足掻いても勝負が決まっていれば何もしないのが一番(余計なプレーで怪我すれば馬鹿馬鹿しい)

点差によっては、一か八かのヘイルメアリーパスもあります。

TDの後のPATで2回続けて2PCを成功させてOTに持ち込み、奇跡的な優勝って、、、漫画でもあり得ない事が起きたり、、、




サッカーはどうして、こんな単純な事を学ばないのかねえ?それでゲームの本質が変わるとも思えない。

MLBだって、ベーブルースのドカンと一発ホームランで大量得点をとる事で試合の醍醐味が変わったというのに、、、



2026年10月22日木曜日

呪われた勅撰集

 



国文学の常識としては「二十一代集」と言います。

南朝政権下の長慶天皇の勅命により編纂された「新葉和歌集」ですが、歌界からは無視され、、、しかし、天皇の正式な系譜が南朝を正統とする以上、それはいかがかって事で今は「準勅撰和歌集」の扱いです。
従い、北朝系天皇による勅撰和歌集(17代から21代まで)はそのまま温存されています。


今更、国文学史の書き換えなんか出来ないし、南朝世界だけの狭い範囲の歌作群ですから、ロクな和歌もなく(かどうかは知りませんが)、、、この労作は呪われた歌集となってしまった。

世の中には研究書や解説本はあるにはあるが、、、アタシの手元には有りません。


あれこれ文献をかき回して、やっと



聞きわびぬ

葉月長月ながき夜

の月の夜寒に ころもうつ聲(後醍醐帝 秋下部)



荒涼とした寂しい風景描写は、敗残し吉野山中での帝の孤独な心象風景そのものですが、、、

実は、元弘三年(鎌倉幕府滅亡の年)の作ですから、隠岐島流罪の頃の思い出。

そして、新拾遺和歌集(北朝系の勅撰集)にも収録されています(完成は新葉和歌集があと)


勅撰集編纂のルールとして「使い回しご法度」ですからルール違反は南朝のほうだが、南朝からすれば北朝は偽朝ですから問題があろうはずがない。

政治と文学のねじれそのものですから議論しても致し方ないし、衰退してゆく地方政権のあがきみたいなものを表現するには、よい和歌だということもあります


本来、勅撰集には反体制派の作品は無視するあるいは読人不知がセオリーですが、北朝サイドは勝者のゆとりなんでしょう、、、と言いたいが、やっぱり読人不知とされているとチャッピー君が言ってました。

苦渋の選択なんですよ

2026年10月21日水曜日

序盤戦

 



他のプロスポーツの競技日程決定のアルゴリズムには詳しくないが、NFLはなにかにつけてリーグ全体の繁栄を基本理念に限りなく「公平」がもっとうだから、優れてロジカルに決定されている(結果としての運不運は起こりうる)

各チームの対戦相手はリーグ全体の32チームの中から、色んなルールを組み合わせて17チームが選ばれるが、、、、これまた結果として運不運が


レギュラーシーズンは18週で17試合を戦う。差の一週はバイウィーク(お休みの週)だが、このお休みの週も予め決まっており、上手い具合にここぞと言う時に休養や調整が出来たり出来なかったり、これも運不運。



最高レベルのAIを駆使しての開幕前の本命予想と6週経過時点の戦績は、、、このていたらく。

弱いとされたチームはたいていは弱いままだが、太鼓判を押されたが、どういうわけか、、、、


NFC西地区は最強チーム揃い

開幕前の優勝大本命は「ラムズ」、、、だったがなんと落馬寸前の負け先行

同じ地区の対抗馬のSFもシアトルは、どちらも勝先行中。地区優勝はかなり危ういからワイルドカード狙うしかない。

北地区はデトロイトが注目されていましたが、ミネソタが爆走中

AFCは、KC、バッファローが予想通り快走中です。ご贔屓チームが属する北地区は皆さん好調で星の潰し合い

まだ先は長いし、勝負は下駄を履くまで分からない。


しかし、ダメの烙印をおされたチームは、やっぱりあかんのです。ダメチームは翌年ドラフトで上位指名が出来るからダメが数年続くと素晴らしい若手集団になるはずなんだが、バックオフィスがよくないんだろうなあ

フィジカルが最強でも灰色の脳細胞まで筋肉だけで出来ているようでは、強くはなれない。












2026年10月20日火曜日

ショパコンシネマ

 


鱗の眼、鉛の舌、驢馬の耳の分際で、、、、いやいやそれでも最高峰の音響と言われれば、場末の小屋にこんな記録映画がかかっていると聞いたものでとりあえず

三遍編成で、計六時間。全てみる程のショパンフリークでもないし、優勝者の演奏だけでも、、、って、これは単なる口実(^^)


実は優勝者(エリックルー)が使用した聴いたことのない「ファツィリオ」の音が聞きたかっただけ(違いが分かるわけでもないが)


ショパンコンクールの公式ピアノは五種類。今回からピアノの変更が認められなくなりました。

結果、ファイナリスト(11人)の使用ピアノは


スタインウェイ 6(6)

シゲルカワイ  3(3)

ファツィリオ  2(3)


この数字だけみれば、スタインウェイの牙城に見えますが、なによりもファツィリオは優勝と第四位をゲット!

ヤマハは、、、二次予選までで全員敗退の惨状


機種変更を認めなくなった事の影響でもなく、前回の12人のファイナリストの使用ピアノの傾向も似たようなもの(優勝者はファツァオリを使用)で、カッコないの数字

使い勝手が良くて汎用的なスタインウェイが一番無難みたいですが、乾坤一擲の勝負ならば、イタリアンの新鋭機種が良さそうですし、世界を相手にするなら、ヤマハよりもシゲルカワイです。


しかしながら、ファツィリオはピアノのフェラーリと言われるくらい希少性がありお値段も同クラスのスタインウェイよりも絶対に高い。

むしろ「ピアノのブガッティ」に例えるべきです。

フェラーリなんて珍しくもないが、アタシはまだブガッティを見た事がない。


でえ、肝心のファツィリオの音ですが、、、清冽で華麗だった(ロバのみみですからこれだけ)






2026年10月19日月曜日

プロパガンダ映画

 


何がなんでも、、、という程いれこんではないかった。だから途中で少しだけうたた寝

意識高い系な観客相手のアートの小屋だが、予想通りの閑古鳥


プーチンの愛国教室


舞台はウラル山脈南辺りの辺境。

あまり健康にも良くない鉱業田舎町の学校の先生が、ウクライナへの「軍事特別作戦」に呼応したらしい学校の風景の変化を映像に収め、、、義憤なんだろうなあ、亡命し公開した編集映像は、アカデミー賞ドキュメンタリー賞に輝いた!


世にプロパガンダなる悪しきイメージ言語がある。


特定の思想や世論、意識、行動への誘導を意図する組織的な宣伝行為とされるが、誘導は良き方向にも悪しき方にも、、、


宣伝行為とは広義のメディアそのもの。

影響力の強さから影響表現がとりわけ槍玉に上がる。



意志の勝利(ナチスドイツ)

戦艦ポチョムキン(ソ連)



映画史に残る大傑作にして最強のプロパガンダ映画

映像の表現力と影響力の可能性を最大限に実現し、後世にまで伝播したが、たまたまどっちも敗残国みたいなものですから、評価が過度にまで貶められている、、、逆にたまたま勝ち組だと


カサブランカ


巧妙にプロパガンダの匂いを消した最良のプロパガンダ映画、、、だが、気恥ずかしいくらいなメロドラマ

当然ながら、オスカー賞に輝いたし、、、上記同様に純粋に良くできてます。


アカデミー賞が純粋にハリウッド映画人のお祭りだけなんて信じていません。

結構、政治的なMSG(民主党的ですが)を発信します。

今回は、、、オリジナルの出来があまり冴えず、、、告発者の意図に関わらずまあ失敗だ。









2026年10月18日日曜日

クライマックスシリーズ

 




パリーグは順当にソフトバンクが日本シリーズへ
セリーグは巨人や阪神を鎧袖一触に、DeNAが三位から勝ち名乗り。


実に面白い

MLBでは、金満球団のドジャースがヨンタテで転びました。

NPBでのチーム総年俸ランキング(選手会発表ベース)では、

ソフトバンク

阪神

巨人 で、DeNA は上位クラスの半額程度


これこそが下剋上(^^)

大枚はたけば勝てるって事でもないのですって事を証明すると、、、実に面白いってこと



たつ鳥跡を、、、、

 





長年の経歴や学歴詐称を恥いることもなく口を濁らせたり「全国民を代表する」はずの選挙された国会議員が投票行動の結果で政策の優劣濃淡を付けることが当然だと公言し、、、、潔く辞任なりするのが当然だが、ポスト(大臣だけじゃなくて国会議員もです)にしがみつき何時迄も醜態を晒す。

日本国の「恥の文化」はどこに行った、、、というよりも、傲慢で二枚舌な厚顔無恥な怒鳴る度政権の方が遥かに清々しい(しかし、普通は厳格に身体検査を事前にやるだろう?)


恥の文化とは克己心なり自己規律によるものだが、西洋的には「罪の文化」

経歴詐称は信頼と公平さを失墜毀損する重大な事態であり、単にウソでしたでは済まされない風土があるようで、いわば公益にダメージを与える犯罪的行為だと


彼女の立場がWHの報道官という高官だし、社会的に高い地位の業務独占職種に対して詐称する事は日本法でも同じくらいの深刻なことなんですよ。



2026年10月17日土曜日

秋の俳句

 


塚本邦雄氏の詩歌集をパラパラとひろい読み。
勅撰集仕立てで、計千首
秋部は、約270首だが、巻頭から「秋の風」うたが、、、連続して数十首

秋の代表的な風情だし、王朝和歌の白眉を並べればそれくらいはって思うが、いささかバランスが悪い。歌集って、適当に息抜きの「駄作や愚詠」を交えるものだが、最初から最後までメインディッシュが張れる力作ばかり


夢窓国師の詠歌の本歌取り。

和歌に仕立てあげる程の才を持ち合わせませんから俳句で、、、



まねく尾花 うらみは葛葉

黄昏時(誰ぞ彼)



すこしホラーテイストですが、会心作ではないなあ

黄昏時は単にゆうがたや夕暮れ時の事ですが、それじゃ風情がない。薄暗くなり、、、たれぞかし(薄暗くてよく見えないが、だれかしら?まさか魔物では、、、)と言えば美學的。

なお、夜明け前の薄明かりは「かはたれどき / 彼は誰時」と言うそうな


ネオンチラホラな風俗街の厚化粧のキャッチセールスと一緒にされては困る

もの哀しげな秋の夕風に、葛は葉裏を恨みっぽくみせ、

尾花は、生霊のように物憂く淫美に手まねく風景です。






2026年10月16日金曜日

バリーリンドン

 


サッカレー作の傑作ピカレスクロマン、、、と言っても読んだ事はない。キューブリックの映画版(75年)を観ただけ。
しかし、昔のことだからあんまり覚えていない。

蝋燭の灯火だけの光源で撮影って、、、凄いなあ。
いま動画配信サイトで観ると、、、映像化技術の進歩もありさしたる感動はないが、そんな瑣末な事だけが感動ではない!



悪漢小説の映画版と銘打つが、主演がライアンオニール。

小悪党のマネはできるが、心優しいアイビーリーグの坊ちゃんテイストだ。とことん冷酷になれず、最後にそれが原因で身を滅ぼす。

ラニングタイムは長くインターミッションもあるが、アタシは全く退屈しなかった。

圧倒的な映像美もあるが、同時代(18世紀半ば)、、、バロックから古典派の過渡期の音楽に堪能する。


アタシの時代の音楽史ではヴィヴァルディは登場しないし、バッハもヘンデルも古典派の範疇で括られる。

映画つくりに於いて、監督がどの程度音楽に関与するかはさまざま。

キューブリックは全て自分の裁量らしい。

今回は、全て同時代の音楽のラインナップ、、、ウソ(^^)



冒頭のヘンデルのサラバンドは劇的だが、敢えて時代の異なるドビュッシーのピアノ三重奏はエモーショナルで圧巻だ。



どれもこれも、ちょとした音楽ファンなら知らないはずのないポピュラー音楽。しかし、天才は映像とストーリーに一番フィットする音源をこともなげに、、、


とても、日本国の映画人は追いつけそうもない。



2026年10月15日木曜日

シンギラリティ

 


ラテン語に由来します。

科学技術の発展と同期的に議論されるようになったと言いますから、昨日今日の技術概念ではない。

しかし、ある程度一般化したのは、かのノイマン博士の提唱に触発されたのだろう未来学者カールワイツ氏の予言(予測)、、、


AIが人間の知能を超え、それによって人類の文明や生活が予測不可能なほどに激変する「劇的な転換点」が、21世紀前半(早ければ更に前半)に到来する。


原著は、アメリカで2005年に刊行されたが、IT音痴国で邦訳されたのはその十年後

当時のアタシの記憶では、まあそうなるんだろうなあ、、、程度で「負の影響」にまで洞察が及ばなかったように思えた。


同時多発的なサイバー攻撃が、サイバー戦争の前段階か、政治的テロリズムか、単なるランサム攻撃なのか、、、なんとも言えないが、AIがサイバー攻撃の閾値を下げた事だけは確かだ。

今や「神は偉大なり!」と怒号しながら、AK47を乱射したり、ダイナマイトで自爆するのは時代遅れ(決してなくなりはしないが)

ある程度のハッキング能力があれば、AIのチカラをかりて、より高度に過激に波状的に大規模にサイバー攻撃を行う事が可能になったらしい。


今回の一連の事態は、世界各国(とりわけ日本国)のサイバー空間は深刻な迄の危機状態にある、、、とフィナンシャルタイムズは警鐘を


難儀な事だが、サイバーセキュリティの一番脆弱な箇所を攻めてくるし、何処が一番脆弱かもAI君が探してくれる便利な世の中。

サプライチェーンは脆弱な部分が一箇所でも切れれば全体に影響を及ぼす。

まさかスーパーマーケットが標的になるとは思いもよらなかったが、生きる事は食う事だから、標的選びもなかなか狡猾だ。


サイバーセキュリティ担当大臣が何を言おうと対策は限定的。自分の身(個人も法人も)は自分で守るしかないが、自分だけを守り切っても、愚かな隣人のせいで被害を被る。

AWSに依存していればかなり安心は出来るので、腕に自信がないなら、さっさとアマゾンの軍門に降る方が世のため人のため。


政府ができる事は、、、、


情報漏洩や不正取得への処罰強化(あまり効果は??)

サイバーセキュリティ対策費用への税額還付支援


くらいか



注記)

タイムズカーの情報漏洩は、あまりにも杜撰で被害も深刻で俄かに信じ難い。

通常の個人情報漏洩はともかく、免許証と学生証情報(個人写真付き)が160万件以上窃取された。こんだけの情報があれば悪い事はやり放題。


20年前のフレームワークを大事に使っていたって

使い物にならないアプリケーションを温存していたって

顧客から収集した個人情報を無意味に保管していたって


弁解の余地はなく、謝罪金は(通常の500円ではすまない)多分二桁増えてもおかしくない。

集団訴訟を準備中らしいが、本当に訴訟となればタイムズカー社は下手すれば自己破産だ。

こんなていたらくな企業はさっさと退場するのが、資本主義の健全な新陳代謝であるから、まったく同情はしない。





2026年10月14日水曜日

玉鬘十帖

 



絵画が一番分かりやすい。
教会や貴族がパトロンの時代は宗教画や歴史画。ブルジョアジーが台頭してくれば、写生の風景画で、サイズもクルマのトランクに収納できるように、、、


源氏物語の主たる読者は上流国民だった。更に中流国民へ浸透して、、、藤原孝標娘は受領階級の子女だが、強烈な源氏オタク。

なんせ「帝のお妃さまになるよりも、源氏全巻が欲しい」とまで(^^)


従い、主たる登場人物は上流貴族関係者ばかりで、地下人なんかは皆目。中流も多くは遠景に過ぎない。

その中で異彩を放つのが玉鬘の君

父は三位中将でしたから上流のカテゴリだが、後身をなくしてからの下層までの没落は気の毒な程。

母(夕顔)は頭中将(左大臣家のあと取り)の愛人となり玉鬘を産むが正妻の妬心を恐れ身を隠し、ヒカル君と知り合うも六条御息所(と言われています)の生霊に祟られて命をおとす。

けだし、佳人薄命

夕顔の乳母を頼りに、玉鬘ははるばる筑紫の国まで流離するが、落ちぶれても貴種の末裔はオトコたちの羨望の的。身の危険からまたまた逃亡の旅の果て、、、旧知のヒカル君の身内に出会い、庇護を受けるようになるという波瀾万丈の展開。


ロリータコンプレックスな傾向のヒカル君だが、愛人にするのは、寛容なオンナながら賢夫人の紫の上の目が怖いので、、、遠くに離れていた「隠し子」のふれこみで、深窓の令嬢として囲い込む。

蛹から脱皮した蝶の如く美しくなった玉鬘の君

最高の花嫁ですから言い寄るオトコには事欠かず、しかし、他人にくれてやるにはあまりにも惜しいし、、、

ヒカル君の煩悶は、玉鬘に対するセクハラやオトコたちへの意地悪やら、なんとも屈曲した言動に現れる。


とどのつまり、一番無骨な黒髭大将が射止める(というか客観的には不同意性交にしか見えないが)

しかし、まめオトコですから玉鬘の君を大事にしヒカル君の後ろ盾もあり、最終的には太政大臣にまで昇進した。

黒髭亡き後も玉鬘の子女もそれなりに偉くなり、娘は帝のお妃にまで、、、オンナ家長として苦労しつつも一門を統率し、最後は出家し、安らかで幸せな晩年、、、だったようです。



源氏全巻のなかで、異彩なスピンオフ版を思わせる玉鬘十帖。読者層の変化にも敏感に対応し、、、ストーリーテラーとしてのレディムラサキの才能が充分に発揮されています。

そんなつくりですから、才ある現代作家は誰も玉鬘版源氏なんかを書こうとはしない。出回っているのはAIの支援を受けた無名作家版だけ



2026年10月13日火曜日

本当の食料自給率

 



食料自給率の定義を質問された国会議員候補(女性)が絶句立ち往生して赤っ恥かいた話題は、今後とも揶揄中傷のネタになるだろうが、、、今使われている定義の虚構性に鑑み「そんな質問は答えるに値しない」とでも嘯けばよかったんですよ。

そんな程度でも、当選して、、、最近政務官だか副大臣になったらしい(^^)
少なくとも、食料自給率と食料国産率は違う事くらいは知っておくべきだ。

一般にカロリーベースの自給率は三割から四割と言われますが、厳密に突き詰めればそんなものでは済まない(三割から四割の日本人が食うに困らない事を意味しない)
堺屋太一氏の「油断」において、既に石油の途絶による日本農業の崩壊が描かれています。軽油で動く農機具無くして、更に言えば輸入原料に依存する農薬が無ければ、95%強と言われる米の自給率はあっという間に絶望的な数字になる。

さらに言えば、、、マンパワー

具体的な数字を持ち合わせていないので、感覚的だが、そもそも第一次産業を支える将来的に日本国民がいるのかしら?

寒村陋屋界隈でも米作労働者は老人ばかりだし、、、とりわけ北海道が酷いらしい。

18才人口の半分は大学に行く。ブランド大学でそれなりの学力を身につけるならまだしも、、、いまや「ブルーカラーミリオネア」の時代。

普通科の授業料無償化なんて愚策そのもので、農業や工業とか実学、、、職業訓練的な学科だけを無償化すれば良かったのですよ。

カッコいいホワイトカラーの仕事の大半はAIがやってくれますが、我が家の庭園の管理をできるほどAIは賢くない。



2026年10月10日土曜日

窯変源氏、、、、藤壺編

 



大河小説だから本流も支流もあるが、本流だけだとストーリーが脆弱になる。本流に関係の浅い

宇治十帖

遠景に過ぎないヒロインのエピソードの割愛

そして、玉鬘十帖

なんかを割愛すれば、ストーリーはスッキリするが、スリムしすぎて味わいが浅くなる。

オンナだって「プチぽっちゃり」が一番だというだろう。

支流を適当に本流に絡ませる、、、いまから千年も前にレディムラサキは、、、、さすがに天才な宮中住み込みのキャリアウーマンです。


この大河小説自体が、さまざまなスピンオフ的な作品の集合体ですから、わざわざ派生作品を読まなくても、、、

実際にロクデモナイものばかりみたい。


ドラマティックな六条御息所版には興味があるが、林某女の作品だと食指がすすまない。

内館女史の弘徽殿の女御(十二単を着た悪魔)は、怪作というしかなく、、、、

そういえば、丸谷才一さんに「輝く日の宮」があったはずだ。

桐壺の次の帖で、藤壺とヒカルくんの恋物語、、というと美しいが、露骨には実父である帝の妻との不倫劇。

同じようなはなしは、業平と藤原高子の駆け落ち騒動にもありますし、業平は官位剥奪宮中追放の憂き目となった。


丸谷さんの見立ては「帖はあったが差し支え有りで廃版」

パトロンの判断だから致し方なく、、、しかし、黙って従う程素直ではないレディムラサキ。

朧月夜との密通劇から須磨明石退去のエピソードに差し替えたのでしょう。

帝の妻を寝とれば大罪ですが、恋人を拐かした程度なら許される、、、これにはパトロンの道長も苦笑するしかなかった。



2026年10月9日金曜日

ノーベル文学賞2026

 




元々信用も信頼もしていない文学賞

だって、、、

トルストイ

プルースト

ジョイス

に栄誉を与えなかったのですよ(代表例です)

彼らのいない20世紀文学なんて考えられない。


今回も、、、「ナンチャラで知られる」と言われても、誰が知っているんだい?


しかし驚愕するのは「地域持ち回り」はなんとなく知ってはいたが、加えて「男女のたすき掛け」

これぞ究極のアファーマティブアクションプログラムだ!


ハルキさんは今年も落選

この傾向が続くのであれば、ハルキさんが有力になるのは最短で「三年後」

物故者は対象外ですから、健康に留意され気長にお待ちください。

本当にあった話の話

 



口コミで静かにヒットはしない、、、と思うが、本当は映画通がアート系のミニシアターに押しかけるはずだと製作陣は期待したんだろう、、、


芸達者な豪華な俳優陣

愛人が居ての夫殺しって唆ります

なによりも、バックステージものに外れなし


先ず鴻池留衣さんの原作を読むべきだったかなあ?

脚本はかなり改変している雰囲気ですから、その辺りの予備知識がないと、メタ構造の作品は理解しにくい。


キャプションでは「実際にあった事件」というが、そんな連続殺人事件は聞いた事がないし、連続殺人というが殺されたのは一人だけ(?)

虚構の中で「実際にあった」と言っているだけ

その虚構の物語を実際に舞台の役者が演じようとしている。その演じている様が作りものの映像となり、それを生身の観客が観ている。


芸といふものは実と虚との皮膜の間にあるもの也。

虚にして虚にあらず、実にして実にあらず、

この間に慰(なぐさみ)が有もの也


とは、近松の芸論

平たく言えば、実(現実)ばかりじゃ退屈になるし、虚(つくりもの)まみれはどっしらけ。

観客を唸らせる(感動させる)には、虚実が判然としない境界の中にある「芸」だということ。


しかし、いつまでもどこまでも判然としない曖昧模糊の状態のママには限界がある。

アタシの忍耐は途中で切れてしまった。

もう一度観たら、印象が変わる可能性は高いが、、、そこまで感情移入するものでもない。