2016年12月26日月曜日
勝負師の青春
切符売り場の前で、思案すること数分・・・ヤッパリやめて「築地」の映画にしよう。
格闘技映画は、アクションをウリにする大衆娯楽の王たる映画の得意技。
しかし、同じ格闘技でも「知的格闘技」となると、まだまだ映画の表現力では手に負えない。
元来「囲碁将棋さらにチェス」は格闘技である。
体を使うだけが格闘技ではないと、当り前のことを散々に言っているが、まだわからないのかねえ。
だから、アスリート=体力バカ だと思われている。
知的でないやつは所詮何やってもダメなのよ・・・
聖の青春
ちょっと話題の映画。
実在の棋士ですが、不治の病に侵されながらも命を削るようにしながら名人に挑戦・・そして夭折
映画の上での名人は羽生さんです(身長はともかくも雰囲気をよく似せて東出昌大が演じていますのでこの部分は見る価値ありげ)
主人公は、松山ケンイチ(体重を大幅に増やしての熱演・・・だそうな)
大河ドラマで味噌をつけたが、あれは演出家なり脚本家の失態。
伊勢平氏って野卑じゃなく、都平氏に近い存在なのですが、関東源氏みたいに薄汚く描いてしまった。
なかんずく、清盛は忠盛の嫡男ということになっていますが、後白河院の寵姫である祇園女御の子供(つまり実の父はミカド)
今回相応に汚名挽回できたのであれば重畳なのですが・・・ってことで最初のデーゼにかえる。
将棋映画の定番は「王将」
知る限り四回くらい映画化され・・・どれもこれも変人奇人の成長(出世)譚と思えば
名だたる男優が演じているのですから一応鑑賞に堪えますが、将棋の本質に肉薄するものではない。
この映画も、別に将棋でなくともいいのですよ。
余命いくばくもない少年(青年)が家族や周りの理解と支えで目標に一歩一歩進んでいくっていう・・・
まあ、倭人が作ると湿度100%にしかならない代物・・・としか思えないもんで、こういうの一番苦手なんです(笑)
稀代の天才集団を描いたものって、たいしていろいろあるわけじゃない。
中平邦彦さんの「棋士・その世界」くらいなもんか・・・講談社文庫にもあるみたい
チェス映画だと、ボビーフィッシャーの世紀の一戦を描いた「完全なるチェックメイト」
これも、天才=変人奇人というステロタイプ刷り込み版。あまり感心しない。
やはり格闘技映画は、かような知的ではなく肉体的に限る。
となれば・・・やっぱりボクシング
多くのスポーツでもフィジカルコンタクトがあれば映像になりやすい。
アメリカンフットボールがそうなんですが、防具をつけてますので一歩後退
その辺ボクシングは生身の戦い(ハズレになりにくく、どれをとってもどこかにとりえがある・・)
ということで「ロッキー」なんかじゃなくて、最高は「レイジングブル」
ミリオンダラーベイビーも捨てがたいが、これはテイストが少し違う。
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